サビ2
子供らの聖歌隊 その歌声のように
どこまでも透き通っていて嘘はない
forever love
I’ll make you smile
叫びたいくらいだダーリン
我が人生で最愛の人は
そう キミ一人
美しい言葉の数々で、主人公の純真無垢な愛情がこれでもかと綴られていきます。
永遠に愛しているし、君を笑顔にしてあげたい。
そんな想いが主人公の原動力になっているようで、今苦しい日常を送っているのも君を幸せにしたいという気持ちの裏返しなのでしょう。
もし仮に一番のサビのような哲学的な歌詞が永遠と続いていたならば、リスナーは置いてけぼりを喰らっていたことでしょう。
誰しもが美しいと思えるような【相手を愛するピュアな気持ちを描いた歌詞】が【俯瞰的で抽象的な歌詞】と見事に共存しているからこそ、普遍的でありながら奇抜な楽曲が成立してるのだと思います。
3番
地球は回る 僕らとは無関係で
それもそうさ いろんなカタチの愛があって
今日も生まれては消えてく
2番で一度パーソナルな内容に落ち着いていた歌詞ですが、今度は1番のサビ以上にぶっ飛んだスケールの話へと昇華していきます。
愛はあらゆるところで生まれては消えてゆくもの。
僕らの愛なんて地球規模で見れば何も特別なものではないし、地球の回転とも当然関係はありません。
僕らが苦しんでいようと知ったことではなく、地球は回り夜は明けていきます。
独創的な歌詞ばかりなのも問題でしょうが、個人的な恋愛感情だけを描いた曲というのもスケールの小さなものになってしまいがちです。
こうした規模感の大きな歌詞とパーソナルな歌詞が、絶妙なバランスで美しく混じり合っているのです。
ラストサビ
面倒臭くて手に負えないな
この愛という名の不条理
懲り懲りだって思うけど キミ無しじゃ辛い
forever love
I’ll make you smile
叫びたいくらいだダーリン
この人生で最大の出会いと悟ったんだ
我が人生で最愛の人は
そう キミ一人
ただ一人
愛なんてもう懲り懲りだって思うけど、結局キミがいないと辛くて仕方ない。
キミを愛さずにはいられない。
ただ単に二人の恋模様を描いた楽曲だったはずが、ここまで来ると「愛」そのもののを歌ったような恋愛賛歌にまで進化しています。もはや魔法ですね…
1番サビの《ストーリー》からラスサビの《不条理》という押韻も丁重で美しいです。
爽やかで、ポップでありながら哲学的で独創的。
ミスチルの凄味が詰まった“究極の愛の歌”でした…!
感想
普遍的な言葉たちと、主人公の心境に寄り添ったパーソナルな歌詞が見事に交錯しながら「愛」の美しさを描き出したラブソング。
きっと終始「愛にはいろんな形があって…」みたいな話をされてもリスナーたちは置いてけぼりでしょうし、逆に「君なしじゃ辛いよ」といった歌詞を永遠に繰り返されても胃もたれしてしまうでしょう。
爽やかな曲調・歌詞の中で、ここまでの圧倒的なスケール感が産み出されているのはミスチルの洗練されたバランス感覚があってこそです。
【Mr.Children/turn over?】
歌詞の意味の解釈でした!
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