2番
どうしてそんなに笑えるの?
なんでそんなに喜べるの?
不器用な奴の前で
種を明かしたら私じゃないから
拝啓一人の僕へ
送る日々は何より過酷で
貴方に勝るもの1つもないけど
寂しさの数は劣ってくれ
2番歌詞でも1番歌詞と同じように主観的目線で敬愛する貴方を描いています。
- どうしてそんなに笑えるの?
- なんでそんなに喜べるの?
この二つの問いは→「種を明かしたら私じゃないから」といった歌詞にかかっているのですが、これがすごく秀逸的だなと。
自分には理解できない・真似できないほど太陽のように明るい貴方。
そんな貴方を見て主人公は「嘘じゃない魔法よりの手品」と感じていたわけですが「その種を明かせたとしたら私じゃない」。
この手品の種を明かせないからこその貴方と僕の関係なんだと、1番歌詞で綴られた手品フレーズの回収がここで行われるのです。
また解釈どうこうの話じゃありませんが「貴方に勝るもの1つもないけど寂しさの数は劣ってくれ」というフレーズに主人公の優しさが凝縮されています、、、劣等感にまみれた主人公が呟くこのフレーズは泣ける、、、
散々だ 前見て追いかけても
貴方の背中を見るばかりで
雪が降る都会で会えたなら
綺麗を飾る夜が明けたら
海の願いも私に乗り
貴方が惚れる私を探しに行くんだろう
貴方と自分を比して劣等感を抱く主人公は、この恋の結末を分かっているのでしょう。
今のままの自分では叶わないと。
だからこそ「貴方が惚れる私を探しに行くんだろう」とラストフレーズで綴られる。
しかし貴方が惚れる私の探し方なんて見当もついていないのが本音なのでしょう。
- 「雪が降る都会で会えたなら」
- 「綺麗を飾る夜が明けたら」
といったタラレバ話や
- 「海の願いが私に乗る」
なんていった抽象的で具体性に欠ける出来事がそれを裏付けています。
主人公の大恋愛は天の神様が予め決めていたように、幕を下ろされていく、、、
(中略)
(Let’s take it back to a time when we were
so much in love, baby)
(Ooh ooh, yeah)
(Let us subtract all the pain we cause each
other so long, yeah)
僕たちに起こりえる全ての痛みを取り除こう
最後は英語リリックで締められます。
- take it back→取り消す、撤回する
- so much in love→誰々に強く入れ込んでいる・虜になる
- subtract all the pain→全ての痛みを取り除く
- each other so long→長い間お互いに
英語リリックのフレーズが意味するのは上記。
終わりが分かっている恋。
その前提を感じたうえで「僕たちが恋をしていたときに戻ろう」という歌詞を改めて見ると、すごく切なくて涙腺をやられてしまいます。
東京で色づいた恋物語は、冬の寒さに彩色を失っていく。
太陽に手を伸ばした内気少年の物語。
感想
すごく想いが温かくて、だけどもすごく切ない恋物語が描かれていたのだなと感じました。
人を好きになるってことは、少なからず相手に尊敬できる部分があって、それに想いを寄せるわけですから、大なり小なり劣等は感じてしまうのではないでしょうか。
そう考えると本楽曲が万人刺さったのは納得できるなと。
【A夏目/東京の冬】
歌詞の意味の解釈でした!
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コメント
リリカも誤解していたので、九官鳥は自分のことだとリリカに伝えるシーンがありました。九官鳥のように日常のように愛を口ずさみたい。というシンプルですが素敵な歌詞ですね。