2番
才能豊かに生きてきたつもりだった
優等生ぶっていたボロだらけの劣等生だ
直感だけど何とかなる気がしていた
真っ当なんかじゃないけど特別になりたかった走ってるよ 走ってるよ
磨いてるよ 磨いてるよ
光ってないね
言葉じゃ何とでも言えるからさ
2番のAメロでは
- 君と出会う前のかっこいい自分
- 君と出会って擦り減ってしまった自分
両者の対比が綴られています。
これが描かれていることで「恋は身を滅ぼす」というメッセージを強調され、当初の輝きがくすんでしまったことが流動的に伝わってくるのです。
2番から伝わってくるのは
後悔を含んだ「絶望感」
といったところでしょうか。
<サビ2の解釈は割愛します>
3番
変わったから 変わったから
悟ったから 悟ったから
わかってないね
言葉じゃ何とでも言えるからさ
変わったからというのは、
「彼に想いを寄せて無様な自分とはもう違うから」
悟ったからというのは
「中途半端はロックじゃないとわかったから」
といったニュアンスをそれぞれ意味します。
しかし現状に絶望感を感じながらも、君に対する好意が消えるわけではありません。「悟ったから」と言いつつも「君が振り向いてくれる未来」を無意識下で望んでしまっているのです。そのため“言葉じゃ何とでも言えるからさ”という自分に向けた皮肉な文が綴られていく。
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僕なんてたかが知れた程度に×
君の足元に縋る程度に×
泣いたって君は絶対振り向かないよな
もう全部わかってるよ
×とは直感的な意味合いで伝わる
- だめなこと
- 失敗していること
- 選択が間違っていること
を表す記号。
今の自分を「×」であると全否定することで、ロックな君に執着してしまう自分を、無理やり引きはがそうとしているのです。
そこまですることで、ようやく主人公は
君とのお別れを決意・実行していく。
上は同タイミングで映されるMV。
女性の髪を切る行動は
- 失恋
- 未練の断ち切り
- 決意
と言われており、上記で述べた主人公の心情と重なる。
ロックな君とはお別れだ
きっと僕は花にはなれないけど
雑草の如く転んでも踏まれても立ち上がる
ロックに生きたいね
そう、だからお別れだ
じゃあね君が居たから僕は此処に立っている
僕は此処に立っているロックな君とはお別れだ
花には、恋の花が咲くという言葉のように
恋の成就
を意味する使われた方がある。
だから、彼への想いを断ち切った主人公は
花にはなれない。
しかし花にはなれずとも、苦悩の末に想いを枯らしたことで、たくましく上を向く「雑草」になることができた。どんなに踏まれても耐えうることのできる雑草魂を手に入れた主人公は、ロックな君を凌駕するほどのロックな自分になれたのです。
感想
- 好きな人への恋心故の傷心
- 自分を守るための決意
これら主人公の情動に、共感と勇気をもらえた方は多いのではないでしょうか。
また今回はMVを軸に考察を組み立てた仮説1のパターンで考察を行っていきましたが、歌詞だけで言うとぷすさんの想いが滲み出た仮説2のパターンの方がしっくりきたのかなとか思ったりもしました。特にラストのフレーズはそれを強く感じました。
とにかくただの失恋ソングとは違うなと。
- 恋愛目線
- 自分との葛藤
どちらの目線で見るかはリスナー次第といったところなのでしょうね。改めて深いなとしみじみ。
【ツユ/ロックな君とはお別れだ】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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