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【DISH///猫】歌詞の意味を徹底解釈!あいみょんが描く思春期のバラード。

2番

夕焼けが燃えてこの街ごと
飲み込んでしまいそうな今日に
僕は君を手放してしまった

若すぎる僕らはまた1から
出会うことは可能なのかな
願うだけ無駄ならもうダメだ

時間は戻って君を失った日の夕方

 

1番では自分を取り繕って、少し見栄を張っていた主人公でしたが、2番では抑えていた感情が溢れ出した裸の主人公の心が描かれています。

 

また1から君と出会いたいとどれだけ願っても無駄なら、もう僕はダメだ

 

あまりの出来事にただ弱音を吐く主人公。本当は「君の顔なんて忘れてやるさ」なんて言える余裕はとてもありませんでした。

 

家までつくのが こんなにも嫌だ
歩くスピードは
君が隣にいる時のまんま
想い出巡らせ
がんじがらめのため息ばっか
馬鹿にしろよ、笑えよ

「家まで帰ろう 1人で帰ろう」

1番では前を向いてそう歌っていましたが、本当は主人公は時の流れをひどく恐れています。できることなら永遠に帰り道を歩いて過去に浸っていたいのです。

 

忘れようなんてしたところで、歩くスピードも君に合わせていた昨日までのまま。自分らしさなんてなにもありません。主人公の想いの中心にはいつも君がいたのですから

 

君の思い出に縛り付けられて、ただため息をつくばかり。

馬鹿にしろよ、「忘れてやるさ」なんてカッコつけた俺を笑えよ。

 

そう投げかける主人公。しかし、馬鹿にして無邪気に笑ってくれる人はもうそこにはいません

サビ2

君がいなくなった日々は
面白いくらいにつまらない
全力で忘れようとするけど
全身で君を求めてる
猫になったんだよな君は
いつかまたあの声を聞かせてよ
矛盾ばっかで無茶苦茶な僕を
慰めてほしい

何を言ったって笑ってくれる人はいない。もちろん笑わせてくれる人も。

君がいなくなった日々は、それまで想像もできなかったくらいつまらないものでした。

 

見栄を張って、君を全力で忘れようとして、前を向いて一人で帰ろうとして、結局は全身で君を求めてる

心と体は喧嘩しています。

 

忘れたいなんて言って、君の事ばかり思い出して。

矛盾ばっかでむちゃくちゃな僕。大人になんかなり切れない惨めな僕。

 

そんな僕をどうか慰めてほしいもう一度声を聴かせてほしいどうか死んだなんて言わないでほしい。

 

君に弱さをさらけ出した主人公は、心からそう叫んでいます。

 

ラストサビ

君がもし捨て猫だったら
この腕の中で抱きしめるよ
ケガしてるならその傷拭うし
精一杯の温もりをあげる
会いたいんだ忘れられない
猫になってでも現れてほしい
いつか君がフラッと現れて
僕はまた、幸せで

もし君が捨て猫だったら、精一杯温もりをあげる。

だから猫になってでもふらっと現れてほしい。

それだけで僕はまた幸せでいられるから。

 

「君」の死を正面から受け入れることなどできない青年の、何も着飾っていないまっすぐな想い。

その歌声は、聴き手の心で美しく響き渡ります…

 

感想

大切な「君」を失ってしまった青年。

まだ大人になんかなり切れない主人公の、等身大のレクイエム。美しい楽曲です…

 

【DISH///猫】

歌詞の意味の解釈でした!

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コメント

  1. 匿名 より:

    亡くなったのではないと思います。
    手放してしまったという表現から、自分から別れを告げたのに、明日からの君のいない日々に不安を感じており、また会いたいと思う=矛盾ばっか ということだと思います。

    • 骨助骨助 より:

      これより下のコメント欄を読まれる方で「君の膵臓を食べたい」の内容に触れられたくない方は念のためここでブラウザバックしていただきたいのですが、
      ~
      ~
      ~
      ~
      ~
      ~
      ~

      「君の膵臓を食べたい」はかなり密接にヒロインの「死」と結びついたストーリーなので、そこからあいみょんさんがインスピレーションを受けて作詞されたのであれば念頭にあるのは死別なのではないか、と考え「彼女は亡くなってしまった」ものとして考察させていただきました。
      ただ映画から着想を受けたからと言って死別と断定することもできませんし、「自分から別れを告げた」という解釈もまた切なくて素敵ですね…
      コメントありがとうございます

  2. 中高年男性 より:

    私も彼女が急逝したのだと思います。だから、この歌を初めて聞いたときは、悲しくて悲しくて…平井堅の「瞳を閉じて」とか、山崎まさよしの「One more time, One more chance」に似ていると思います。

    • ねっしい より:

      「君の膵臓をたべたい」を見た後だと先入観が入ってしまいますが
      観ないで泣けるのは鋭い感性だと思います
      この曲を聞いた後映画を見ると10倍泣けます

  3. あいみょんファン より:

    死別と考えるのはちょっと難しいかなと思います。
    冒頭の歌詞を見る限り、この男性にとっての「悲しい出来事」は目の前で起きているはずです。

    仮にそれが死別だとしたら、次の心情では軽すぎます。
    ——–
    家まで帰ろう 1人で帰ろう
    昨日のことなど 幻だと思おう
    君の顔なんて忘れてやるさ
    馬鹿馬鹿しいだろ、そうだろ
    ——-

    亡くなった翌日に「君の顔なんて忘れてやるさ」とか、「馬鹿馬鹿しいだろ」なんて思えるはずない。

    この歌詞からは、何らかの理由で別れてしまった彼が、後悔と決別がぐちゃぐちゃに混ざって整理できず、必死に強がっている青年らしさが伺えます。

    と、勝手な考察失礼しました。

    • 骨助骨助 より:

      考察ありがとうございます。
      おっしゃる通り死別だとしたら軽すぎる気もしますが、死別でなければ離れ離れになった相手に《猫になったんだよな君は》と歌うのは重すぎるようにも感じています。
      《猫になってでも現れてほしい》とまで願うのは、人として現世で再会することがきっと絶対に叶わないからなのではないでしょうか。
      いずれにせよ青年らしさを感じる素敵な歌詞ですね…

  4. クマちゃん より:

     娘を3年と少し前に亡くしました。娘の19歳と2か月の誕生日の日に庭に子猫が突然現れ、うちに飼うことにしました。獣医さんは「生後2か月かなあ」ということでした。まさに娘の19歳の誕生日に生まれた猫です。

     この曲を聴き、やっぱりと思いました。この子猫は娘が送ってくれたメッセンジャーだと確信しました。

     

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