2番
前髪で隠さないで君はいつも言う
目つきの悪い僕の目 みるのは少し斜め
ゴミで溢れた部屋で思った
握ってたいのはスマホじゃない あんたの右手だ
続く2番も回想が綴られていきます。
歌詞からは「まっすぐな君の性格」を察することができると同時に「握ってたいのはスマホじゃない あんたの右手だ」といった歌詞から「恋人同士」とは程遠い現状にあることが伺えます。
正面切って君と会ったときは前髪で目を隠すように本音を隠してしまう。その反動で家では「あんたの手を握ってうやる」と意気込んでいる。
あと一歩を踏み出せない男の心情をリアルに描いている巧みな歌詞だなと…
サビ2
言うことは単純だけど 今じゃ出来てるアイコンタクト
体温すらも 一目で分かる
夏の終わりが寂しいなんては とっくのとっくに消えてた
最低 すら最高
ギュッとなる心臓パっと晴れる
2番から続いていくように歌詞が展開されていきます。
「握ってたいのはスマホじゃない あんたの右手だ」
そう言うのは簡単だけど、、、って感じですね。
そして主人公の到達したポイントは、アイコンタクト。
あんたの右手を握るという元の目的と比べたら劣るように感じますが、主人公にとっては意識してアイコンタクトできたことは大いなる一歩なのでしょう。
客観的に見たら「最低」だけど自分の中では「最高」だから、最低すら最高。
初恋の君に陶酔している無垢な純情は、小さな喜びでパッと晴れていく、、、
気高いあの子(金木犀の花言葉)に恋をしたことがある人にとって、実は共感深い部分なのではないでしょうか。
3番
ハルが酔ってみているような 黄色っぽい映画のその先を
君の歩いたスピードを 思い褪せて焦っていく空
3番は過去の回想というよりは、今(秋)の主人公視点で現状を歌っているといったところでしょう。
黄色っぽい映画というのは、君がいた夏のこと。
回想に過ぎないから、青っぽい映画(青春映画)というよりも、レトロ感・褪せた過去感が強い黄色っぽい映画なのでしょう。
ハルという季節すらも陶酔して、安易に過ぎ去ることのできなかった夏は、君の歩くスピードに合わせるように過ぎ去っていく。
黄色っぽい映画のその先。そこにはきっと君に陶酔している自分なんかいなくて、少しずつ思い褪せていく自分がいる。それを身に感じて焦っていく。
初恋の君がいた夏は確実に過ぎ去っていったのです。
「金木犀の香り」と「君への想い」だけを残して…
感想
曲自体のノリやパッと聴いて印象に残る歌詞だけを取り上げると、間違いなく青春ラブソングのそれなのに、深読みするとどうしても切ない恋の歌にしか思えなくなってしまう。
もちろん曲の解釈幅は個人によって大きく異なるとは思いますが、私はこの歌を聴くたびに胸がキュッと締め付けられるような気持ちになります。
またオレンジスパイニクラブの楽曲はApple Musicなどの音楽配信サービスでも聴けるようになりましたので、要チェックです…!(私もこれで聴いています)
【オレンジスパイニクラブ/金木犀】
歌詞の意味の解釈でした!
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