【WurtS(読み方:ワーツ)】の「分かってないよ」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ 彼目線と彼女目線が切り替わる歌詞の対比
✔ 好きすぎる故の切ない恋愛観
✔ MVのストーリーと歌詞の関連性
男女の目線が切り替わる歌詞を比較表にして分かりやすく解説しました。MVのストーリー解説も同時に行っていますので、一緒に楽曲の世界観に入り浸っていきましょう!
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リリース前からTikTokで大流行
今回紹介していく「分かってないよ」は、EP『MAGICAL SOUP』の収録楽曲。
リリースに先駆けて配信された本楽曲は、TikTokを中心に大流行しています。
これがまた男女の恋愛を歌うスルメ楽曲になっているのですが、複雑な歌詞の恋愛観に「歌詞の意味が分からない」という声が大多数。分かってないよだけに。
私も初見聴きしたときは「どういうことだろう…」とかなり考えましたが、公式MV・歌詞と時間をかけて向き合うことで腑に落ちる解釈を導き出すことができました。
ということでまずはYouTube上にUPされたMVを見ていきましょう。そうすることでより一層歌詞の世界観を楽しむことができると思います◎
MVから楽曲のストーリーを考察
見たことがない方は一旦上に引用した公式MVを視聴してい見ることをオススメ致します。
MVの登場人物は3人。
- 男性
- ロングヘアの女性(男の元カノ?)
- ショートヘアの女性(男の今カノ?)
MVを見続けた結論から言うと、本楽曲の歌詞は男性とショートヘアの女性目線で構成されています。
MV序盤に出てくるロングヘアの女性は男性の元カノポジションに当たる人でしょう。
まず時間軸に沿ってストーリーをざっくり解説すると
大切なのはMV中、2回浮かび上がる「こんな気持ちになるのは一体、いつぶりだろうか。」といった字幕。
この字幕を男の感情と仮定すると、男は
- ロングヘアの女性と関係を持ったタイミング
- ショートヘアの女性と別れるタイミング
で上記の感情を想起しています。
これにより推測されるストーリーを男主人公の目線重視で文字列にすると、、、
といった感じです。
ではこれを押さえたところで本題の歌詞に、、、
と言いたいところですが、実はもう1つ注目すべき箇所あります。
それはショートヘア女性の心情です。
MV終盤で「わたしね、あなたといると分からなくなるの。楽しいけど切ない、嬉しいけど寂しい。」といった印象的なセリフを男性にぶつけます。
タイトル名『分かってないよ』の回収にもなりそうなセリフですが「男のことが好きだけど、それ故に苦しんでしまっていた」という別れを告げたショートヘア女性の心情が読み取れます。
きっとショートヘア女性は男の無意識下に潜む『ロングヘア女性への未練』を感じていたのでしょう。確かに男はショートヘア女性のことを心から好きになりつつあったのですが、それに気付く前に別れを告げてしまったわけです。
この複雑でもどかしい両者の心情は歌詞でも著明に表れてきます。それでは楽曲の輪郭をなぞったところで、本題の歌詞を見ていきましょう!
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歌詞
随分前にさ
出会ったあの頃、あの子のことでさ
私「サイテー」なんてさ
隙あればあの子のことでうんざりさあれから時間は経って
あれから君は泣いて
「君は理解者」なんて言われても
何も分かってないよ分かってないよ
きっと何もかも変わらないよ
ずっと「そばに居たい」なんてこと言われても
分かってないの?
変わらないよずっと
何もかも変わらないままの現実は
「夜を明かしたい」なんて顔しても
分からないよ随分前にさ
出会ったあの頃、あの子のことでさ
僕は「サイコー」なんてさ
向き合えば君は僕を嫌うかな?あれから時間は経って
あれから君は泣いて
「君は理解者」なんて言われても
何も分かってないよ分かってないよ
きっと何もかも変わらないよ
ずっと「そばに居たい」なんてこと言われても
分かってないの?
変わらないよずっと
何もかも変わらないままの現実は
「夜を明かしたい」なんて顔しても
分からないよでもそれでも会いたくて
何がなんでも話したくて
頭の中を駆け巡れ分かってないよ
きっと何もかも変わらないよ
ずっと「そばに居たい」なんてこと言われても
分かってないの?
変わらないよずっと
何もかも変わらないままの現実は
「夜を明かしたい」なんて顔しても
分からないよ分かっていたいよ
君の何もかも分かりたいよ
ずっと「そばに居たい」
「会いたい」を口にして
分かっていたいよ
変わりたいよ
今の何もかも変わりたいこんな僕達は
「夜が近い」なんて手を掴んだら
この街を出るの
歌詞の意味・解釈
1番と2番のAメロ
- 随分前にさ
- 出会ったあの頃、あの子のことでさ
- 私「サイテー」なんてさ
- 隙あればあの子のことでうんざりさ
- 随分前にさ
- 出会ったあの頃、あの子のことでさ
- 僕は「サイコー」なんてさ
- 向き合えば君は僕を嫌うかな?
楽曲リピート勢は気付いているかも知れませんが、1番はショートヘア女性目線、2番は男性目線でAメロ歌詞が対比関係にあります。
言わずもがな歌詞中の<あの子>は、男の元カノ、つまりはロングヘア女性(以下:元カノ)に当たります。
つまり男性主人公とショートヘアの女性(以下:彼女)は、男とロングヘア女性が関係を持っているときに出会っていることが分かります。
そりゃもう当時の男は元カノに首ったけな訳ですから「サイコー」なんて言って彼女に惚気話をしていたのでしょう。一方、少なからず彼に気が合ったであろう彼女は「サイテー」なんて感じつつも彼との距離を縮めていったのです。
こうして主人公と彼女の回想が描かれる1番Aメロですが、実は最後の1文だけ現在進行形の心情であることが本パートの肝です。
彼女と男は現在交際をしています。
だから女はロングヘアを好きだったころの彼を知っていて憂うし、逆に男は元カノのことを惚気ていた分、君と真剣に向き合うのに後ろめたい気持ちがある訳です。
1、2番を同時に見ていくことで複雑な男女の心理が見えてきますね。続くBメロ歌詞を追っていきましょう。
1番と2番のBメロ
あれから時間は経って
あれから君は泣いて
「君は理解者」なんて言われても
何も分かってないよ
Bメロと次に解説するサビの歌詞は同じです。
まず押さえておきたい歌詞の目線ですが、熟考した結果、これ以降の歌詞は全て彼女目線が強いのではないかと考えています。
※厳密に言うとラストサビだけは男目線なので、ここは後ほど触れていきます。
そうするとストーリーの辻褄がビシッと合ってきますので、上を前提に押さえたうえで歌詞を見ていきましょう。
<あれから時間が経って>というのは、彼が元カノと付き合っていた時から別れるまでの時間経過を指しており、<あれから君は泣いて>というのは、彼が元カノと別れて涙している様子を示しています。
そして彼にとって自分はよき相談者であったことから<君は理解者>なんて言葉を自分にかけてくる。しかしこっちからすると好きの感情で会っているだけだから<何もわかってないよ>とうんざりしている。
彼女は理解者なんかではなく、当時の元カノと同じように彼に好かれたいだけだったのです。backnumberの歌詞にありそうな切ない女性心がひしひしと伝わってきます。
1番と2番のサビ
分かってないよ
きっと何もかも変わらないよ
ずっと「そばに居たい」なんてこと言われても
分かってないの?
変わらないよずっと
何もかも変わらないままの現実は
「夜を明かしたい」なんて顔しても
分からないよ
痛切なサビもBメロと同じく彼女目線。
MV中にあった「わたしね、あなたといると分からなくなるの。楽しいけど切ない、嬉しいけど寂しい。」といったセリフにも関連してくるのですが、彼女は彼の影に見えてしまう元カノのせいで幸せと対比して大きくなる不安に苦しめられています。
<きっと何もかも変わらないよ>
楽曲ストーリーを追わずに端的にこのフレーズだけを聴いてしまうと「好きの感情は変わらないよ」といった、いかにもラブソングあるあるな惚気のように感じてしまいがちですが、本楽曲においてはネガティブ色が強い。
というのもこれは「出会った当時(元カノと付き合っていたとき)と変わらないよ」といった、彼の心の真ん中にいるのが私じゃないことを指しているからです。
だからこそ本来愛を感じさせるはずの「そばに居たい」も「夜を明かしたい」も、彼女は素直に喜べないわけです。
まさに「楽しいけど切ない、嬉しいけど寂しい。」のですね、、、そして物語は終盤に移ります。ラストサビの対比が美しかったです。
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コメント
ロングヘアの子と鉢合わせしたお店の場面は、彼が元カノと会ってたってこと?
ソレともショートヘアの子と待ち合わせしていた所に偶然元カノがいたってこと?