2番
あいつは好奇心に殺されたようだ
狡猾な術なら試したんだ
うだつの上がらないあんな行為
満面の笑みで歌ってたんだ
クローゼットで待った今日は
一人で待つのならこんなもんか
変わるのさ、終わるのさ、肯定
MVで主人公とすり替わるように描かれる「羊」は、主人公の心に潜む「闇」
歌詞に合わせて言うと、羊は
好奇心を写しているのかも知れません。
うだつの上がらないとは、
パッとしないということ。
親を手にかけた後も、
主人公の心は晴れなかった。
1番の
クローゼットで待った今日も
という歌詞は
クローゼットで待った今日「は」
になっている。
親がいなくなっていることの裏付け。
親がいなくなっても、心が晴れないから、試しに虐待されていた時と同じように、クローゼットに入ってみるが、「一人で待つのならこんなもんか」とあるように、心は対して揺れ動いてくれない。
このような行動を取る理由は
どうにかして行為を「肯定」したいから。
求め続ける 価値 価値 価値 迫る秒針
もっと 巻いて 業 深くなって
終いには 天地が 逆さまになる
なんで? どうして? ほら 霞んだ透明
犯行後の主人公の心情が綴られる。
業が深いとは、報いを多く受けている様子で、決して清らではなく、罪と悪を多く背負っている状態を意味する。
少しずつ罪悪感が大きくなっている。
なんで? どうして?
と目に涙を浮かべる。
しかし、時間は巻き戻らない。
手が赤く染まっている主人公からは
- 犯行をしたこと
- その過去が絶対に消えないこと
というメッセージが伝わる。
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「窓から見た景色をまだ覚えています」
いっそ消えて無くなるだけの
YELLOW
ここでようやく
楽曲タイトル名「YELLOW」が回収される。
窓から見た景色=YELLOW
そう仮定すると、
「覚えています」から分かるのは、
窓から見た景色が過去になったこと。
つまり、親の何かがYELLOWだった。
結論から言うと「YELLOW」の正体は
親が乗っていた車のライト
ではないでしょうか。
親が帰ってくると、虐待が始まるから、帰ってきたことを象徴する車のライトの色が、今でも脳裏に焼き付いている。
そして、YELLOW(黄色)のネガティブイメージである、「危険信号」というのが、当時虐待を受けていた主人公の心色と重なる。
3番
その日が来ないよう、わざと間違えて
崩れ落ちた、 乖離と解脱
救いなどないよう、 限りあるなんて
まだ、想う熱
ここで描かれるのは犯行前の主人公の葛藤。
もとより存在する「理性」と
好奇心を誘う「羊」が闘っている。
その日が来ないよう
と好奇心を抑える理性。
救いなどないよう
と好奇心をけしかけてくる羊。
最終的には、犯行に及んでしまうわけですが、サビで“後悔”とあるように、主人公の心の中にある理性。良心は傷んでいる。
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コメント
初めてまして!
余計なことですが、私的な付け足し(?)を書いておきます。
主人公が親を殺したのはあくまで夢の中で本当は殺していないと思います。
“MVの最後に『ピピピピピ』という目覚まし時計のような音、夢から覚めるようにだんだん視界が広がってくるような表現があったこと。”
この2つのことから、主人公が親を殺したのはあくまで夢の中、本当は殺していないということを考えました。
どうでしょうか?初めてのコメントだったので、よくわからない部分もあるとおもいますが、見逃していただけると幸いです。
もし、もう解釈済みだったら申し訳ないのですが、「夜明けと蛍」の解釈をして頂けないでしょうか?
長文失礼いたしました。貴方様の解釈がとてもわかりやすく、10曲分ぐらい読んでしまいました(笑)
それでは。
解釈が素晴らしすぎて() 感動しましたw!!
私頭がかたくてどうも考察が苦手で、、正直言って主さん天才だと思う。
曲聴いててもなーんにも頭に入ってこないんですよね…私は完全にイントロ厨?っていうか、
まぁ、いつもリズムから『あ!この人神だ!!』とか判断してしまうので…
のとこ気になってはいたんですけど、、
そういうことだったのかぁあ⁉ってなりましたwww
天才的な解釈ありがとうございましたーーーーーー!!!
考察興味深かったです!
個人的な意見ですが、あの羊のような被り物を被った人物(主様の仰るもう1人の自分)は、ネクタイ付きのスーツにヒールを履いている事から、虐待をしている父親と母親を合体させた、云うならば親の象徴なのではないかと思いました。
スゲーな3ページってさ