酩酊した思考が絶え間なく合図を送って
ほら今を壊していくけど
足りない意味ない
気付いたら僕はもうダメになっていた
愚者のパレード
酩酊とは、簡単に言うと
酒に酔っぱらった状態のことです。
つまり、酩酊した思考とは、主人公のように自分に思い悩み何が正しいのかわからなくなっている状態のことを指すのでしょう。
- 社会を気にして新しい人格を形成
- ダメだと思って偽りの人格を壊す
こうして葛藤を繰り返すうちに
酩酊した思考に陥っていくのです。
だから
気付いたら僕はもうダメになっていた
とあるのでしょう。
「愚者のパレード」
の意図については、歌詞考察を終えた後に見解を述べていきたいと思います。
2番
最低な生活 君も同じなの
全てがぼやけてて いつもそこに居なくて
答えはないんでしょ
僕だってもう分からないよ
混沌とした街で一人ゆらり
溶けていく
君=偽りの人格
嘘で固めた人格だから、
全てがぼやけている(はっきりしていない)
混沌とは、
ぐちゃぐちゃに入り混じっていて、
区別の無い世界という意味を持ちます。
一人の人間が複数の人格を持ち
それが入り乱れているから
混沌とした街
という表現をしているのでしょう。
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行き交う人々
その誰もが 偽りに見えてしまって
揺れ動く僕の感情が
音を立てて崩れてく
ここは主人公の苦悩の根の部分に当たる
- 周囲の人間の目がこわい
- 自分が見られている気がする
- 本当の自分は社会に拒まれる
といった心理が歌詞・MVともに描かれる。
周囲の人間は自分を見ている。
それが顕著に表現されています。
サビ2
絵空事世界なんて 誰かの偶像だ
一縷の希望に縋って
周りを塞ぎ込んで
どれが本当 顔が見えない
絵空事とは、非現実的なことを言っている人や、物事を美化しがちな人に対して使う批判的な意味を持って使われる言葉です。
つまり、絵空事世界=夢の世界
一縷(いちる)とは、
ごくわずかであることの例え。
ここの歌詞では
夢や誇大な妄想を語る人を否定しています。
なぜなら
そんなもの所詮偽りの人格が成す言葉。
と、認識しているからです。
ボロボロになった仮面を
懲りずまた直しては
壊してを繰り返して行く
止まない止まないこの歓声は
僕らを嘲笑っていた
偽りの人格を作る→環境に応じて壊す
新たな人格を作る→環境に応じて壊す
これを繰り返す自分。
ひいては人間を卑下しているのでしょう。
並行世界の君は 黒に紛れ込んで
もうどうやったって後悔ばっかだ
味気ないでしょ
死にきれない劣等感と
消しきれない背徳感で
現実が停止した
ねえ誰か救ってよ
並行世界の君とあることや、
MVからも推測できますが、主人公は
“形成した人格ごとの世界がある”
と認識しているのでしょう。
しかし、どの人格の世界も
後悔に包まれた闇の中
に位置すると思っている。
嘘で出来ているからでしょうね。
真実味がないから、味気ないのです。
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