2番
「今日はどこへ行こう?」
話しながら Driving
ほんとはこうしているだけでGood dayちょっとだけスピード
落としていい?
君の話が
ゆっくり聞きたいから
2番で描かれる情景も、戻りたいあの頃の回想。
君と話しながら何となく行っていたドライブ。君を失ってから、どれだけ輝いている日々かを痛感した。
だから
ほんとはこうしているだけでGood day
と、あの頃は分からなかった感情が綴られる。
素敵な日々だったということは理解できているのに思い出せる会話は
ちょっとだけスピード落としていい?
なんていう他愛のない会話ばかり。
もちろん、君の話がもっと聞きたいという背景があるからこそなのですが、会話が入ってこないくらい、一緒にいるだけで満足していたこと、「君のことをもっと知りたい」という想いを確かに持っていたことが伝わります。
意志を持った感情は記憶に残りますよね。
何度も目の前現れる
赤青黄色のThe third wheel
焦らず急がず乗り越えよう
You know, You know?ハンドル回す オレンジ色の空
反射する 歪むバックミラー
トンネルは連れてく 数秒後の未来
あの先の光は 君と見たい
恋愛を信号機に対比させた表現が面白い。
周知の通り信号機には
- 赤→止まれ
- 青→進め
- 黄→但し書き付の止まれ
の三段階の命令があります。
これらをうまく守っていくことで正しく道を進んでいくことができます。恋愛も同じようなもので、焦って進み過ぎても空回りしますし、怠惰を纏って止まっていても失墜してしまうものです。
ここまで理解していたのに、主人公は今では君を失ってしまっているのです。むしろ失ったからこそ、こういった感情に気付いたのかも知れませんね。
そして、主人公が見たかったトンネルの先の景色は、結局見ることができませんでした。見れなかったからこそ、見てみたかった未来の光を、何度も何度もLOOPしてしまうのでしょう。
<サビ2は、サビ1と同じため解釈は割愛>
3番
叶うなら
君とだけ
出来るなら
消えないで
ここの3番が本当に切ない。
叶うなら君とだけ
とあるように、主人公が本当に望むものは、
君と再び会えること・関係を築くこと。
しかし、それは叶わないのでしょう。
だからこそ 消えないで
と、記憶に縋りついている今を大切にしようとしています。第三者から見ると「痛い」と思われてしまうような情景かも知れませんが、主人公にとってはLOOPして想起される君の虚像が唯一の救いなのです。
君となら
癒えるMy day
見えるなら
その先へ
歌詞にはありませんが、このタイミングで
「Prrrr….」
と、電話音が流れます。
これは、彼女からの電話なのでしょう。
期待して
「ガチャっ」
と電話に出るものも
彼女の声どころか物音一つすらありません。
つまり、考えられるのはこの電話の音すらも、主人公の希望が生み出した幻聴だということ。音一つしない受話器がその切なすぎる現実を叩きつけているのです。しかし、その幻想や幻聴は、淡い希望に乗せて何度もLOOPされ、主人公の壊れそうな今を守ってくれているのです。
感想
この楽曲、お洒落なだけではない。
- 失恋後の壊れそうな人間
- 心理的に主人公を守る君の虚像
- 淡い希望と後悔が垣間見える詞
など、かなり人間味に溢れており、感慨深い内容だったのではないでしょうか。
主人公の愛情が伝わってくるぶん、切なすぎる。
失恋後に聴いちゃうと、絶対涙しちゃうやつですねこれ。
以上。
【SIRUP/LOOP】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
深掘りした解説ありがとうございます。歌詞の意味が分かって良かったです。
SIRUPさん、作りが深いですね。
私はコインランドリーの淡い
ピンク色のライティングのとこが、なんとも言えぬ味を出していて、MVの監督さんは上手いなあと思ってました。
LOOP、また観て、せつない
気分に浸ろうと思います!