2番
I like it when you take control
Even if you know that you don’t
Own me, I’ll let you play the role
I’ll be your animalあなたが主導権を握っているのが好き
私はあなたのものじゃないと
あなたが分かっていても
この役を演じさせる
私があなたのアニマルになる
かなり意味深。というか主人公の性癖が駄々洩れ。
実は
×彼が主導権を握って主人公を支配していた
◎彼に主導権を持たせて主人公が支配していた
という関係が真実だったのです。
ここで筆者が感じた主人公の目論見は
悪い男を破滅させようとしているのでは?
といったもの。
こうすると主人公の不思議な行動も腑に落ちますし、後に続く歌詞とも絶妙にマッチしてくるのです。(性癖と言えばそれまでですが 笑)
この仮説を踏まえたうえで続く歌詞を見ていきましょう。
My mommy likes to sing along with me
But she won’t sing this song
If she reads all the lyrics
She’ll pity the men I know私のママは 私と一緒に歌うのが好き
でもこの歌は歌ってくれない
もしママが歌詞を読んだら
きっと哀れむ
この男たちのことを
ここで突拍子もなく登場する「ママ」
本楽曲において「ママ」の役割は主人公をよく知る存在として、といったところ。
「この歌は歌ってくれない」と歌詞にあるが、「この歌」が指しているのはまさに「bad guy」そのもの。そしてこの歌詞に描かれているのは彼が主人公に暴力をふるったり、威張ったりしている情景です。
普通ならかわいそうな主人公を憐れむはずなのに、ママは「男を憐れむ」のです。
おそらく主人公には、これまでの男を同じような手段で不幸に陥れたという前科があるのでしょう。だから主人公をよく知るママは彼を憐れんでいる。
3番
I like when you get mad
I guess I’m pretty glad that you’re alone
You said she’s scared of me?
I mean, I don’t see what she sees
But maybe it’s ‘cause I’m wearing your cologneあなたが怒るのが好き
あなたが一人なことが結構嬉しいかも
彼女は私を怖がってるって?
彼女が何を見たのかは分からない
でももしかしたらそれは
あなたのコロンをつけてるから
彼を陥れたい主人公だからこそ
- あなたが怒るのが好き
- あなたが一人なことが嬉しい
と歌詞で本音が垣間見えている。
主人公の存在のせいで、彼は暴力的で怒りっぽい男になっていくのです。最低のさまが出来上がっていくに連れて、主人公はそれを嘲笑っている。懐柔させることで「bad guy」行きの背中を押している。
また「コロン」とは軽微な匂いを放つ香水のようなもの。
彼を破滅させるべく主人公は彼の「コロン」を身にまとって、彼女の前を颯爽と通り過ぎていくのだ。
I’m a bad guy
I’m a bad guy
Bad guy, bad guy
I’m a bad私は悪いヤツ
私は悪いヤツ
主人公は彼を破滅へと追いやる悪い女。
きっと彼女に狙われた男たちは、人生が滅茶苦茶になってしまう。暴力的な「悪い男」を軽々しく超えるバッドガイこそが「bad guy(主人公)」だったのだ。
感想
恐ろしやバッドガイ…
「狂気」を感じさせるのはメロディーだけではなかった。歌詞も文字通り「狂気」のそれだったのです。
悪い男を陥れる主人公は、男性に何か恨みを持っているのか。それとも単なる「趣味」程度の暇つぶしなのか。「bad guy」というタイトルに寄り添うのだとしたら、やはり遊びの一環なのかも知れない。
【Billie Eilish/bad guy】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
なるほど〜!
メロディーが好きでよく聞いていたけど、歌詞の意味を知ると尚更好きになりました。
Billyの曲は独特な世界で引き込まれるし、
物語があり、伏線が入ってるのが素晴らしいと思います!
サルーさん。文の書き方上手くてとても見やすかったです。有難うございました!!