「100日後に死ぬワニ」が100日目を終えたタイミングで公開された【いきものがかり】の「生きる」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
筆者自身、100日後に死ぬワニのファンだったこともあり、ワニの心情を歌っているようにしか考えられなくなりました、、、
✔空から見守るワニ目線の歌詞⁉
✔ワニの優しきが滲み出ている
✔時折見せる切なや寂しさが心にくる
美しすぎる最終話に浸っている状況で、この楽曲ですよ。これは泣けた。
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100日後に死ぬワニとリンクする楽曲
100日後に死ぬワニ×いきものがかりのコラボ映像では、ワニの100日間が次々に映し出されていきます。
今回のコラボは、いきものがかりのメンバーが「100日後に死ぬワニ」のテーマに共感し、対談相手として作者のきくちゆうきさんに声をかけ、コラボが実現したとのことです。
作詞を担当した水野良樹さんは「死というテーマに向き合ったときに浮かんでくる感情」を丁寧に綴ったとのこと。
本楽曲からもワニの100日間からも、命の尊さを改めて感じさせられる。さっそく本題の歌詞を見ていきましょう。
歌詞
もうすぐ春だねさくらは咲くかな
君の笑顔思い浮かべたら
なぜかな泣けてきたよいつの間にか朝が来てた
雨上がりは気持ちいいな
読みかけの本があるでもしまわなくちゃ
僕はいくからひとりで言えなかった気持ちばかり胸に残る
たいせつなひとたちに
もう一度手を振って笑いたいなもうすぐ春だねさくらは咲くかな
君の笑顔思い浮かべたら
なぜかな泣けてきたよあいつのこと嫌いじゃない
でも傷つけてしまった
大勢とすれちがう風が吹きつけた
みんな生きてるひとりでやさしさだけ積もらないかな雪のように
寒いのは困るけど
誰だってこころは寂しいから笑えばたのしいときどき切ない
だから君は無理をしないで
お願いやくそくだよ時がきたよせっかちだな
またいつか会おうねなんどもなんども
さくらは咲くんだ
僕が死んで!君が泣いても
美しくしあわせにきれいな春だね
せかいはすてきだ
僕のことを忘れないでいて
なぜかな泣けてきたよ作詞:水野良樹
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歌詞の意味・解釈
1番
もうすぐ春だねさくらは咲くかな
君の笑顔思い浮かべたら
なぜかな泣けてきたよ
歌詞を読み取っていると、亡くなったワニが生きているときに伝えれなかったことが歌詞として表れているように筆者は感じました。
そのため勝手ながら本記事では空から見守るワニを楽曲の主人公と立てて、感じたことを綴らせて頂きます。
まずは頭サビから始まる歌い出し。歌詞だけを見ると、春に対する期待感と君に対する特別な想いが垣間見える。
笑顔を思い浮かべるだけで泣けてくる。
普通に考えるとこの気持ちは、いささか大袈裟なようにも感じますが、対象が二度と会えない君であると考えるとその感情にも納得することができる。
ここから切なさが爆発していきます…
いつの間にか朝が来てた
雨上がりは気持ちいいな
読みかけの本があるでもしまわなくちゃ
僕はいくからひとりで言えなかった気持ちばかり胸に残る
たいせつなひとたちに
もう一度手を振って笑いたいな
ここの歌詞が心に刺さる。
特に「たいせつなひとたちにもう一度手を振って笑いたいな」の部分が本当に切ない。最終章を見た方なら分かると思いますが、ワニは交通事故からひよこを助けて命を落とします。
もちろんその瞬間まで「死」なんて考えていたはずもなく、大切な人たちにお別れの言葉を伝える時間なんてありませんでした。だから圧倒的な後悔が押し寄せているのです。
何気ない日常を支えてくれている人たちに、しっかり感謝を伝えること。その大切さが教訓として胸に刻まれる…
また「読みかけの本があるでもしまわなくちゃ」と区切りを付けることに葛藤している情景からも、現世に心残りがあることが伝わってくる。切ない。
2番
あいつのこと嫌いじゃない
でも傷つけてしまった
大勢とすれちがう風が吹きつけた
みんな生きてるひとりで
通常解釈をすると、知らず知らずに誰かを傷つけること、集の中にいても実際には個で生きていること。という現実的な教訓が組み込まれた歌詞を感じることができる。
ただワニ目線で言うと、日常に残る後悔とみんなと違う道(天国への道)に行こうとしている自分を勇気づけているようにも感じることができるのではないでしょうか。
抽象的な歌詞ですが、向かい風に立ち向かっている様子が浮かんでくるのではないでしょうか。
やさしさだけ積もらないかな雪のように
寒いのは困るけど
誰だってこころは寂しいから笑えばたのしいときどき切ない
だから君は無理をしないで
お願いやくそくだよ
ここの歌詞は、一人になることを寂しさを感じたワニが「君だけは同じ想いをしないように」と念を込めているように感じました。
ワニは「優しさ故に」亡くなってしまったわけですが、それでもなお「優しさ」を追い求めているのです。ここに心打たれる。
優しさに溢れるワニらしい詞で心にグッときますね。また個人的に「笑えばたのしい」の部分で、ワニの満面の笑みを思い浮かべて感極まってしまいます。
3番
時がきたよせっかちだな
またいつか会おうね
あくまでも仮説ですが、空から見守っているワニ目線であると考えると、ここの歌詞が切なすぎる。
死ぬにはまだ早すぎたワニ。
逆らえなかった運命に「せっかちだな」と感じながらも、いつかきっとどこかでみんなと会えると信じて天国へと旅立っていくのです。
ワニの死に「せっかちだな」と感じたのは、毎日原作の四コマ漫画を楽しみにしていた方々もそうなのではないでしょうか。日常の些細な楽しみがなくなってしまい筆者も寂しい気持ちでいっぱいです。
もっと生きてくれてよかったのに…
ラストサビ
なんどもなんども
さくらは咲くんだ
僕が死んで!君が泣いても
美しくしあわせにきれいな春だね
せかいはすてきだ
僕のことを忘れないでいて
なぜかな泣けてきたよ
ワニがいなくなってからも、ワニが楽しみにしていた春は何度もやってくる。
心優しきワニは「僕が死んで!君が泣いても、美しく幸せに」と、最後の最後まで他人のことを想い続ける。きっと君に入る部分は友人たち、そして彼女になってくるのでしょう。
100日間の中でワニは好きな人と付き合うこともできて、友人たちとの結束もさらに強くなった。本当はこれから今までの人生よりもっと充実して楽しい未来が待っていたはず。
いくら他人を優先して他人のことばかりを想ってあげても、人生に悔いがないかと言われるとそうではないはず。
だから最後は「僕のことを忘れないでいて」と心優しきワニの最後の願いが綴られ、ラストフレーズでは「なぜかな泣けてきたよ」と、ワニの寂しさや切なさが表面化される。
「生きる」という本楽曲のタイトル名は「生きたかった」と願うワニの心情が前向きな形で表現されていたのかも知れない。命の尊さを改めて感じさせられる。
感想
本記事では理論じみてどうこう言うわけではなく、感情的に仮説を立てて突っ走っていく形となりましたが、ワニの優しさが特に滲み出た歌詞だったのかなと。
そして時折うかがえる切なさや寂しさが心にジーンときました。
100日後に死ぬワニ、そして「生きる」から学ばせてもらった命の尊さを噛みしめながら、一日一日を大切に生きたいなと思います。まずは日常の幸せを支えてくれている周囲の人たちに感謝の言葉を伝えたいです。
【いきものがかり/生きる】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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