【瑛人(エイト)】の「香水」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ 素朴で懐かしい引弾き語り
✔ 切ない二人の関係性
彗星のごとく突如ヒットチャートに現れた話題の一曲。じっくりと歌詞を考察していきます。
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TikTokで人気爆発…!
今回紹介していく「香水」は、シンガーソングライター・瑛人さんが2019年4月にリリースした楽曲です。
当時の瑛人さんはインディーズの新人アーティストだったこともあり、大々的に日の目を浴びることはなかったのですが、1年後の2020年4月頃からTikTokで楽曲の弾き語り動画が急増。
シンプルで素朴なサウンドと切ない歌詞が若者の人気を集めていました。
FANTASTICS from EXILE TRIBの中島颯太さんをはじめ多くのアーティストがカバーを披露したことでさらに人気に火が付き、5月18日付けのBillboard JAPANストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”ではなんと1位を獲得。
インディーズアーティストの首位獲得は史上初の快挙です。
SNSをきっかけに過去の楽曲が突然人気を生む、という邦楽界の新たなトレンドを代表するような一曲となりました。
この記事では歌詞に注目し、「香水」の魅力を紐解いてきます!
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歌詞
夜中に いきなりさ いつ空いてるのってライン
君とはもう三年くらい会ってないのにどうしたの
あの頃 僕達はさなんでもできる気がした
ふたりで海に行ってはたくさん写真撮ったねでもみてよ今の僕を
クズになった僕を
人を傷つけてまた泣かせても
何も感じ取れなくてさ別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッバーナの
その香水のせいだよ今更君に会ってさ
僕は何を言ったらいい
かわいくなったね
口先でしか言えないよ
どうしたの、いきなりさあ
タバコなんかくわえだして
悲しくないよ悲しくないよ
君が変わっただけだからでもみてよ今の僕を
空っぽの僕を
人に嘘ついて軽蔑されて
涙ひとつもでなくてさ別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッバーナの
その香水のせいだよ別に君をまた好きになる
ことなんてありえないけど
君のドルチェ&ガッバーナの
香水が思い出させる何もなくても
楽しかった頃に
戻りたいとかは思わないけど
君の目を見ると思う別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッバーナの
その香水のせいだよ別に君をまた好きになる
くらい君は素敵な人だよ
でもまた同じことの繰り返してって
僕がふられるんだ
作詞:瑛人
歌詞の意味・解釈
1番
夜中に いきなりさ いつ空いてるのってライン
君とはもう三年くらい会ってないのにどうしたの
あの頃 僕達はさなんでもできる気がした
ふたりで海に行ってはたくさん写真撮ったね
シンプルなアコースティックギターに乗せて歌われる楽曲は、二人の現在の関係を物語るリリックでスタートします。
君は僕の元恋人で、別れてからはもう三年くらい会ってない。
そんな中、突然君から「いつ空いてるの」なんてLINEが来た。
「君とはもう三年くらい会ってないのにどうしたの」という一文からは、君の起こした行動に対して主人公が戸惑っていることが窺えます。
もう終わった関係なのに、なんで僕らは今更会おうとしてるんだろう、と。
しかし幸せだった思い出を回想しているあたり、二人の現在の関係はさほど悪いわけではないようです。
でもみてよ今の僕を
クズになった僕を
人を傷つけてまた泣かせても
何も感じ取れなくてさ
二人でいたころは何でもできる気がしていた主人公。
しかし君と別れてしまってからは、心が荒んでいってしまったようです。
誰かを愛する理由を失うと、人間は他人への関心自体を失ってしまうもの。
何より大切な存在だった君と離れた今、他人からどう思われてるとか誰かに優しくするとかどうでもよくなってきて、主人公は何も感じられなくなってしまったのでした。
君はもう一度会おうとしているけど、僕は君の望むあの頃の僕ではない。
そんな現実を主人公は痛いほどよくわかっています。
愛することは自然現象ではなく、実は能力なのだといわれています。愛する必要を失い、彼の他人を想う気持ちは衰え切ってしまったのでしょう。
サビ1
別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッバーナの
その香水のせいだよ
君が横にいるようなので、ラインのやり取りの結果二人は再会を果たしている様子です。
なんだかんだ、主人公には再会を拒む理由はなかったのでしょう。
「別に君を求めてないけど」
相手から誘われて再会したわけで、別にどうしても会いたかっただとかここで復縁したいだとかいう想いは抱いていなかった主人公。
しかし気持ちを抑えようといくら理性を働かせても、彼は君の香水の香りでどうしても二人が幸せだった頃を思い出してしまうのでした。自ら思い出そうとせずとも、その香りと結びついて離れない、あの頃の記憶がどうしても呼び起こされてしまうのです。
ちょっとした元カノの思い付きで再会した二人だったのですが、結果的に相手を想う気持ちは募っていってしまうのでした。
ある香りを嗅いだ時、懐かしいあの頃を思い出してしまうなんて現象はきっと誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。
2番
今更君に会ってさ
僕は何を言ったらいい
かわいくなったね
口先でしか言えないよ
どうしたの、いきなりさあ
タバコなんかくわえだして
悲しくないよ悲しくないよ
君が変わっただけだから
僕は君の望むあの頃の僕ではありません。
しかし、時が経って変わってしまったのはなにも自分だけではありませんでした。
君の方だって、もう付き合っていたころの君ではなかったのです。
当時くわえていなかったタバコなんかくわえたりして、きっと雰囲気や僕への態度もどこか違っていたりして。
君がただ変わっただけで、僕には関係ない話。
「悲しくないよ悲しくないよ」
そう口にする主人公ですが気持ちを取り繕っているのは明らかで、心のどこかではかつて愛した姿ではない君を前に戸惑いを覚えています。
「昔の君が好きだった」なんて言えるはずもなく、彼は君に「かわいくなったね」とただ口先で告げるのでした。
でもみてよ今の僕を
空っぽの僕を
人に嘘ついて軽蔑されて
涙ひとつもでなくてさ
長い月日を経て、すっかり心は空っぽの僕。
君は変わってしまったし、僕ももう廃れてしまった。
きっと昔と同じように幸せな時間を共にすることはできないのだ、という残酷な現実が二人に突き付けられます。
楽曲の切なさは、ここからさらに加速していきます。
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コメント
歌の主人公がラインを送ったのではなくて、元恋人からのラインではないでしょうか? それに対して主人公がどうしたの?と言ってるんではないですかね?
改めて歌詞を見直してみましたが、そちらの方が個人的にしっくりきたので記事の内容を一部変更させていただきました…!
貴重なご意見ありがとうございます。
別れた彼ともう1度付き合う事になり、少し落ち着いた頃に、車の中でこの曲を聴いてみてと言われました。
私の付けてる香りの話なのかな?と思い聞いていたのですが、どう言う意味なの?と、彼に聞いたら、分からないならもういいやと、違う曲へ変えられてしまいました。
その時は最後まできけず、どういう意味か分からなかったのですが、その彼と最近別れて、題名が分かったので、もう1度この曲を最後まできちんと聴く事ができたのですが、彼がその時に私に伝えたかった事が今ようやく分かりました。
とても深い意味だったのかもしれません。
好きだった相手がセフレになるかならないかの狭間をうたってます。
何でも流行ると綺麗に解釈してしまう恐怖。
個人的には復縁も匂わせるような雰囲気だと感じたのですが、穿った下心的な解釈も否定しないしむしろ好きです。
単純にしっくりきたので今回は綺麗な形で解釈させていただきましたが、そうした視点も大事にしていきたいものです…
男女が逆の立場ですが……、
今、この歌詞の関係性です。
『今までの自分たち』と『これからの自分たち』について言われている気さえします。
コロナの影響でまだ再会していない私達ですが…、歌詞を参考にこれからの自分たちの関係性を考えてみようと思わされます。
コメントありがとうございます。
お二人の今後の関係がより良いものになることを私も願っています(^^)
元彼とずっとあっていなかったけれど、やっぱり数年ぶりに会ったら、好きだった頃思い出して…。
まだ、私を好きなのかな?って勘違いしちゃうし、私も錯覚してしまう…。
嫌いになっ別れたわけじゃないから…。
あなたは知らないでしょ。
忘れるのに、時間が沢山かかったんだよ。
このまま、会い続けていたら、また好きになってしまうかも…。
でも、やっぱり、時が人を変え…お互いあの頃とは違うって事にも気付いてる…。
なのに、彼から連絡来たらまた、会いに行ってしまうんだろうなぁー。
でも、やっぱりまた同じ事を繰り返し別れてしまうんだろうから、このまま友達のままでいたい…。
また、好きになりたくない…。
好きになっても、彼もまた今の私を好きになるはずないと思うし…。
彼の香水は、アラミスだった。
好きな香りだったなぁー。
別れてしばらくは、あの香り忘れられなくて、街行く人々の中、同じ香水の人を探していた…。
今でも同じ香水の人に気づいて振り返ってしまうよ。
最近、お店でふと聴いたこの曲を知りました。
私としてはこの2人にまた付き合ってほしい(笑)
きっと女性の方も彼と別れたあと、すさんでいったと推測します。
そして一番楽しかったころの彼をふと思い出して勇気をふりしぼって…
さりげないLINE(笑)
結局、素直になれない…似たもの同士の2人だからお似合いなのかも?
窪塚さんが香水の歌詞を否定しているという記事を読み「窪塚さん!そうじゃないんだよ~違うんだよ~!」とモヤモヤして、他の方たちはどういう解釈をするのかなと気になり検索していました。骨助さんの解釈の仕方がまったく私の思う香水の歌意味と同じで嬉しくなりました。そして何故か安心させてもらいました(笑)
失恋をしたりつらく切ない思いをしたことがある人じゃないと心に響きにくいのかなと思いました。歌手のエイトさんの表情や後ろで踊っている方でじゅうぶん気持ちが表現できていると思っていましたが、いろんな解釈がありますね。
コメントありがとうございます!
気になって記事を拝見してきましたが、娘さんを想う窪塚さんの立場だとそれはそれで筋の通った解釈だと感じました。
曲の主人公目線になると共感できるような歌詞でも第三者から見たら「こいつ何言ってんだ」ってなることもよくありますし(例えば前前前世とか)、聴く人によっていろんな解釈があるのも面白いですね。
いや、浮気の歌だと思うんだよね。
だって君の為に変わるわけでも君との将来の話でもない。一貫して自己否定をしているようで実は責任転化。歌詞のどこに純愛があるんだろう。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りで主人公は変わることを諦めているのに、「香水のせいで」「君が魅力的なせいで」という理由で開き直ってまた君を求めています。
ただ浮気だと決めつけるには根拠がなく、不誠実なものながら主人公の君を想う気持ち自体は嘘ではなさそうなので純愛に近い形で表現させていただきました。
匂い 五感に感じたことは大切だな。
特に匂いで受け付けなくなったのは主人と
その親のひどい口臭。