【Tani Yuuki(タニユウキ)】の「Myra(読み方:マイラ)」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ あえて結末が濁された冒頭の歌詞
✔ 切なすぎる二人の関係
SNSで人気を集める、痛いほど切ない失恋ソング。是非最後までお読みください…!
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TikTokで話題沸騰…!
今回紹介していく「Myra」は、クリエイターのTani Yuukiさんが制作した切ない失恋ソング。
個人制作の楽曲ながらTikTokで若者を中心に爆発的な人気を呼び、各種ストリーミングサービスのランキングにてOfficial髭男dismやあいみょんなどに並んでTop10入りを果たすなど、大注目の楽曲となりました。
YouTubeにアップされたMVの再生回数も公開後2か月で700万再生を突破しており、その話題性の高さが窺えます。
楽曲を手掛けたTani Yuukiさんはオンライン型の音楽制作集団「WHITEBOX」のメンバーで、記事執筆時点では現役大学生とのこと。
最近は楽曲のジャンル・プロモーションの有無を問わず、TikTok発の楽曲が音楽チャートを席巻しています。TikTok恐るべし。
楽曲名「Myra」とは
「Myra」は主に英語圏で用いられる女性の人名。
「マイラ」「ミラ」など複数の発音がありますが、楽曲中で用いられているのは「マイラ」の方です。
人名なので「Myra」という単語自体にはそれ以上の意味はありませんが、サビの歌詞では「My love」「crier」「you’re liar」など母音で韻を踏みながら楽曲が展開されることで心地の良いリズム感が生まれています。
早速歌詞を見ながら楽曲について考察していきましょう。
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歌詞
ねぇ、朝目覚めるとね
横に君がいて、見る長いまつ毛越し、繋ぐ手と手
もう、当たり前だよね
だけどそんな日々、無くさないように、抱き寄せる側に君を形作るものは全て愛したいと思ったんだ
君の瞳に映る世界の続きを見たいと思ったんだ愛してるよMyra
腕の中でMy love
夢の中へdiver
まだ覚めないで愛してるよMyra
ぼやけて見えないなcrier
もう気づいてるんだyou’re liar
もう少しだけこのまま居させてねぇ、独りの夜はね
心に描いてみる
君との未来(夢)には光る指と指(手と手)
そう思いたいけどね
はじきあうようにすれ違う2人
すぐ側にいるのに君が紡ぎ出す言葉は全て信じたいと思ったんだ
君の瞳に映る世界の続きに僕はなれるかな愛してるよMyra
腕の中でMy love
夢の中へdiver
まだ冷めないで愛してるよMyra
ぼやけて見えないなcrier
もう気づいてるんだyou’re liar
もう少しだけこのまま居させて幸せだった日々も
重ね合う肌の温もりも
最初から無かったかのように
全て嘘に変わるのが怖いの
押しつぶされてしまいそう疲れたよMyra
腕の中でMy love
もう届いてないか、だよな
僕を残して愛してるよMyra
ぼやけて見えないなcrier
本当に君なのか?Myra
もう一度だけ笑って
愛してるよMyra
腕の中でMy love
夢の中へdiver
まだ覚めないで愛してるよMyra
ぼやけて見えないなcrier
もう気づいてるんだyou’re liar
もう少しだけこのまま居させて
作詞:Tani Yuuki
歌詞の意味・解釈
1番
ねぇ、朝目覚めるとね
横に君がいて、見る長いまつ毛越し、繋ぐ手と手
もう、当たり前だよね
だけどそんな日々、無くさないように、抱き寄せる側に
ラブソングの様な甘い恋の詩から楽曲はスタート。
私たちはもう失恋ソングだとわかってこの歌詞を見ているので違った見え方になりますが、きっと楽曲を始めて聴く人であれば幸せな恋の歌だと錯覚するはずです。
朝目覚めると君が横にいる日々。
当たり前になってしまったけど、当たり前を無くさないようにと君を抱き寄せる主人公。
きっとそうやって毎日を過ごせたのならば永遠に幸せな日々を続けられそうな、そんな感じがしてしまいますが残念ながら現実は苦く悲しいものでした。
あえて現実をぼかした歌詞がここで唄われているために、曲を聴く1回目と2回目以降で印象が全く違う曲になっています。
君を形作るものは全て愛したいと思ったんだ
君の瞳に映る世界の続きを見たいと思ったんだ
ここもまるでRADWIMPSのラブソングかの様な、どこか哲学的で美しい恋のリリック。
「君の瞳に映る世界の続きを見たいと思ったんだ」
という表現は、あえて直接的な言い方をするなればずっと君の傍にいたいということでしょう。
君の全てを愛し、君とずっと一緒にいたい。
きっと主人公は本気でそう願っているのですが、サビで現実が付き付けられることとなります。
サビ1
愛してるよMyra
腕の中でMy love
夢の中へdiver
まだ覚めないで
腕の中で眠るMyra。主人公は本気で彼女を愛している様子。
しかし「夢の中へdiver」「まだ覚めないで」という不可解な表現で突如暗雲が立ち込めます。
実は「夢の中」に主人公は引きこもろうとしているだけ。
この後はっきり明言されるのですが、どうやら「Myra」の心はとっくに主人公から離れていってしまっています。
主人公はそんな現実から必死に目を背け、まだ二人は愛し合っているのだという幻想に浸ろうとしているのです。
愛してるよMyra
ぼやけて見えないなcrier
もう気づいてるんだyou’re liar
もう少しだけこのまま居させて
ぼやけて見えないな。
主人公は目に涙をにじませています。
「もう気づいてるんだyou’re liar」とある通り、「Myra」は嘘をついています。
それがどんな嘘なのかが明言されることはありませんが、きっと「愛してる」の言葉でさえもきっと嘘なのでしょう。少なくとも、主人公はそう思っているようです。
もし嘘に主人公が気付かなければ、それは嘘ではありません。しかし彼はそれが嘘だと気づいてしまっています。と、同時に君が嘘をついて自分を気遣っていることにも気づいてしまっています。
本当はもう心が離れてしまっているのに、それを必死に取り繕おうとしている。
そんな今の状況がどうしようもなく切なくて、悲しいのです。
ここまで歌詞を見て改めて1番冒頭の歌詞を振り返ると、使われている言葉のどれもがどこか皮肉っぽく聞こえてさらに切なく感じます。
「もう、当たり前だよね だけどそんな日々、無くさないように、抱き寄せる側に」
さもずっとそう思っていたかのようにそう歌われていますが、時系列的にはきっと君の心が離れているとわかってからこの歌詞を歌っているはずです。
君との日々はもう長くは続かない。
そう感じているからこそ、君との「当たり前」だった”はず”の日々を無くさないようにと必死に抱き寄せようとしているのです。
もう手遅れなのかもしれないとわかっているけれど。
2番
ねぇ、独りの夜はね
心に描いてみる
君との未来(夢)には光る指と指(手と手)
そう思いたいけどね
はじきあうようにすれ違う2人
すぐ側にいるのに
夢を見続けようとする主人公。
「未来」と書いて「夢」と読んでいるところがまた切ないですね。
結婚がいつか訪れる「未来」なのだと信じたいけれど、それは「夢」であって現実にはならないのだと心のどこかで理解しているからこその歌詞。苦しいです。
すぐ側にいるはずなのに、すれ違ってしまった二人の心。
しかしそれでもまだ主人公は君を愛しています。
君が紡ぎ出す言葉は全て信じたいと思ったんだ
君の瞳に映る世界の続きに僕はなれるかな
君の言葉を信じたい。
まだ君を愛している主人公は、君の言葉が嘘だなんて思いたくないのでしょう。
「君の瞳に映る世界の続きに僕はなれるかな」
君を信じたい。君とまだ一緒に過ごしたい。
現実から目を背け、バカなふりしてなんとか希望を見ようとする主人公。
しかし現実はもうわかりきっています。
ここからさらに表現は重苦しいものになっていき、切なさはどんどん増していきます。
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コメント
yoiutadesune
歌でも感動するのに、意味を聞くとMyraはすごく深いなっと思いました。すごく感動しました