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【鈴木このみ/Realize】歌詞の意味を徹底解釈!アニメ「リゼロ」第2期OPを解説!

2番

抗い続けた先に重なる見えない傷跡
焼け落ちそうな魂の声が
痛いよと繰り返し 決して離さない
何度も

立ち向かって
恐れないで
絶望に怯えずに今

2番では「スバルだけが抱える苦しみ」が表現されています。

 

「見えない傷跡」は、死を繰り返し過去に戻ったことで消えた物理的な傷跡のことを表しており、「焼け落ちそうな魂の声」は物理的な傷跡とは対照的に、挫折を繰り返し擦り減った心のこと、すなわち精神的な傷跡のことを示しているのでしょう。

 

また魂の声というのは、スバルの心臓を掌握している「嫉妬の魔女」を象徴する意味合いもあるのかも知れません。

 

誰にも見えず、誰にも気づかれることのない心と体の傷を抱えながらも、スバルは「何度も立ち向かって」いくのです。

 

震えるこの手は覚えてる
温かい涙をなぞり守るためだと

苦境だらけの中で、こうもスバルが運命に立ち向かっていくのは「ひとときの幸福」を渇望しているからに違いありません。

 

自分の選択次第で、実在していたはずの「温かい涙」は、有形にも無形にもなりえてしまうのです。だからこそスバルは守りたいものを守るために、ひたすら運命に立ち向かっていく。

 

サビ2

描いた答えに
誰かが間違いと言うんだろう
でも決めたのは心なんだ
前に進むことをやめないで
今度こそは全て守るよ
最後の運命の先へ行こう

どんなにタイムリープを繰り返して最高の未来を目指したところで、きっと誰かは「間違いだった」と言いますし、完璧な理想からすると、取りこぼしのある未来にもなってしまう可能性だってあります。

 

しかしそれでも理想の運命を描こうと足掻き続ける。

全ては自分の周囲にいるかけがえのない大切を守るためです。

 

サルー
サルー

曲に起用されている歌詞もそうですが、ひたむきに前を見続けるスバルには勇気づけられますよね。(1期のスバルはかなり悲惨でしたが…)

 

ラストサビ

選んだ未来に僕は君といるんだよ
暖かい陽が差しこむ
雪はいつか溶けて花が咲くように
決して変わらない愛を信じてるよ

さあ、目指した“未来”へ
全ての時間(とき)を背負って
辿り着いてみせるから
託された願いを終わらせて
ここで鳴らそう 始まりの鐘を
最後の運命を掴めRealize

ラストサビは「現状に対する幸福と明るい未来への決意」が描かれています。

 

思い返したくないバッドエンドは多々あれど、それらを越えてスバルと登場人物たちは確かに存在しています。

そして今にたどり着くまでに、たくさんの愛を育み、たくさんの温かさに触れてきました。

 

だからきっとどんな苦境があっても、芽生えた愛情は変わらないし、未来への希望も失うことはありません。

全ては「最後(最高)の運命をRealize」するために、全ての時間(とき)を背負って未来に進んでいくのです。

 

また個人的に「ここで鳴らそう 始まりの鐘を」という歌詞がかなり素敵だなと。

始まりの鐘を鳴らすとは、タイムリープをすることであり、すなわちはスバルの死に直結する事柄になるのですが、表現の美しさや希望感がかなり巧みだなと。

 

希望を持って死ぬ。

一見矛盾しますが、これを繰り返している訳ですものね。

 

また「雪はいつか溶けて花が咲くように」という表現は、マイナスからプラスへの転換といった意味合いの他に、作中であった最も絶望的なシーンを彷彿させる要素も含んでいるのかなと。(首が落ちるあのシーンです)

 

実在するという意味を持つ「Realize」は、歌詞を読み込めば読むこむほど分かる、リゼロの世界観に寄り添ったナンバーだったのです。

 

感想

リゼロの世界設定の中でこそ、また背負うものが多い登場人物たちだからこその歌詞構成でしたね。

 

忠実に世界観に寄り添っているだけあって、一つ一つのワードがかなり含みのあるものに思えて、深読みしだしたらキリがないなと記事を執筆しながら思いました(笑)

 

リゼロの世界感ってやっぱり良いよなあと感じてきたところで、筆を置こうと思います。お読みいただきありがとうございました。

 

【鈴木このみ/Realize】

歌詞の意味の解釈でした!

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