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【欅坂46/10月のプールに飛び込んだ】歌詞の意味を徹底解釈!幻の9thシングル表題曲。

【欅坂46】「10月のプールに飛び込んだ」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 発売されてこなかった経緯

✔ 過去の楽曲との大きな相違点

✔ 美化された「黒い羊」…?

 

骨助
骨助

楽曲の存在が明らかになってから1年以上の間、その正体が謎に包まれていた幻の楽曲について考察しました。是非最後までお読みください…!

 

 

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欅坂46、幻の9thシングル

 

今回紹介していく「10月のプールに飛び込んだ」は欅坂46のベストアルバム『永遠より長い一瞬 ~ あの頃、確かに存在した私たち ~』TYPE-A 収録曲。

映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂』のちょっとしたネタバレになってしまい申し訳なく思いますが、元々はなんと欅坂46の9thシングル表題曲として発表予定だった楽曲です。

 

楽曲の一部が初めて公開されたのは、2019年7月公開のローソンのCM。

当時は既に楽曲に向けた選抜メンバーが発表されており、MV撮影まで行われていたようですが諸々の事情で映像が完成することはありませんでした。

 

その後センター平手友梨奈さんの脱退、メンバーの卒業、グループの改名発表などを経て、とうとうシングルとして発売されないままベストアルバムへの収録が決定。

楽曲の存在が明かされてから実に1年以上が経過してはじめてフル尺が解禁されるという、後にも先にも例がない幻の楽曲となっています。

 

骨助
骨助

当記事での露骨な映画のネタバレは回避させていただきますので、その詳細が気になる方は是非映画やレビュー記事をご覧いただければと思います。衝撃です。

 

本来であれば、8thシングル「黒い羊」発売のおよそ半年後にその次作として発売されていたであろう「10月のプールに飛び込んだ」

一体欅坂46はそこで何を歌おうとしていたのか

歌詞を見ながら考察していきます…!

 

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歌詞

チャイム聞こえない振りをしていた もう
校舎の裏側 非常階段で1人

あんなつまらない授業なんか出たくない
空は真っ青だ こんな良く晴れた日をどうする

校庭眺めながら 良いこと思いついた
ここで不平不満言って サボっててもしょうがない
フェンスを乗り越えよう

10月のプールに飛び込んだ 僕を笑うがいい
制服のまま泳いで 何を叱られるのか
そして冷たい水の中で わざと飛沫を上げて
誰にも邪魔をされない
本当の自由確かめたかった

何もしないのは 傷つきたくないってことだろう
もっとじたばたして かっこ悪くたって良いじゃないか

僕なりの抵抗で じっと息を止めれた
いつまで居られるだろう 水の中は平等だ
ゆっくり立ち上がる

10月のプールを泳ぐのは そうさ愚かなことだ
教室の窓みんなが こっち見て騒いでる
そしてずぶ濡れで震えてる 僕は中指立て
大声で言ってやったんだ
「出来るものなら やってみろよ」

びしょびしょの足跡が 廊下に残っている
教師は何も言わなかった 僕に興味が無いんだろう

プールには何度だって また飛び込んでやる
季節なんか関係ないのが 僕の生き方だ

10月のプールに飛び込んだ 僕を笑うがいい
制服のまま泳いで 何を叱られるのか
そして冷たい水の中で わざと飛沫を上げて
誰にも邪魔をされない
本当の自由確かめたかった

 

作詞:秋元康

歌詞の意味・解釈

1番

チャイム聞こえない振りをしていた もう
校舎の裏側 非常階段で1人

あんなつまらない授業なんか出たくない
空は真っ青だ こんな良く晴れた日をどうする

歌詞を細かく見ていく前にあらかじめ歌詞全体のテーマについて触れて置くと、その内容自体は欅坂46の過去の楽曲「黒い羊」「エキセントリック」などから大きくは変わっていません。

 

描かれているのは、周囲の人々の【常識】や【普通】に同調できない一人の少女。

語弊を恐れずに言えば、「世の中に馴染めない」→「でも自分を捨てて皆に合わせたくはない」→「変わり者のままでいい」という従来の流れはそのままなのです。

 

今回の楽曲でも、冒頭で《あんなつまらない授業なんか出たくない》と吐き捨てて普通でいることを拒もうとしているのが早速見て取れます。

 

ただ、今回の楽曲が今までの楽曲と異なっているのはその従来の流れがかなりポジティブに描かれているところ

勿論曲調もそうですが、《空は真っ青だ こんな良く晴れた日をどうする》なんて歌詞を見ればこれまでの暗闇や嵐のような雰囲気の楽曲との違いは歴然です。

 

校庭眺めながら 良いこと思いついた
ここで不平不満言って サボっててもしょうがない
フェンスを乗り越えよう

この部分の歌詞も、これまでの社会の息苦しさなどを描いた歌詞と比べればはるかに前を向いています。

きっと今までの曲の世界観であれば「自分だけ出て行こうと思った」「校舎から逃げ出した」といった感じで、少女の【はみ出し者】としての側面が強調されていたことでしょう。

 

しかしここでは《良いこと思いついた》《フェンスを乗り越えよう》

まるで少年少女の好奇心を描いているような表現で、そこには社会に馴染めない事への負の要素はあまり見えてこないのです。

 

サビ1

10月のプールに飛び込んだ 僕を笑うがいい
制服のまま泳いで 何を叱られるのか
そして冷たい水の中で わざと飛沫を上げて
誰にも邪魔をされない
本当の自由確かめたかった

授業をボイコットし、フェンスを飛び越えた少女は制服のまま、いよいよ10月の冷たいプールへと飛び込みます

その理由は、自分が自由であることを確かめたかったから

自分が世間に馴染めていないのは承知の上で、それでも周りと違う存在でいる自由があるのだと実感するためでした。

 

変わり者の僕を笑うがいい。

【はみ出し者】としての負の側面も全く描かれていないわけではありませんが、それ以上に自由を確かめたいという動機はやはり自己肯定的です。

 

歌詞の内容を切り取って主人公の言動を想像してみるとだいぶ痛くて迷惑なことをやっているようにも思いますが、ここではあくまで少々極端な比喩表現として捉えておきます。

「10月のプールに飛び込んだ」ということは要するに、「周囲の目を気にせずにやりたいことを思うがままにやった」といったことでしょう。

 

骨助
骨助

2番でもまるで勝ち誇っているかのように、自らが自由であることを肯定するような歌詞が続いていきます。

 

 

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