【神聖かまってちゃん】の「僕の戦争」について、歌詞(翻訳)の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ 『進撃の巨人 The FinalSeason』のOPテーマ主題歌
✔ コーラスで歌われている内容
✔ 実はいじめられっ子の歌?
歌詞が何語か分からない。そんな言葉が飛び交うほど歌詞が音楽に溶け込んだダーク楽曲。その実態を深堀していきます!
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『進撃の巨人 The FinalSeason』主題歌
今回紹介していく「僕の戦争」は、TVアニメ『進撃の巨人 The FinalSeason』のOPテーマ主題歌。
アニメの世界観に忠実に寄り添った本楽曲。
実は同曲のジャケットイラストを原作作家『諫山』さんが描いています。
「僕の戦争」には「進撃の巨人」と重なる部分が多くある。
また本楽曲の公式歌詞は下に引用していますが、実は歌詞にないコーラス部分では
La vidas la la vi vi vidaLa vidas la la vi vi vidas
Justice! Justice! Vi vi vida
と歌われています。
- 「La vida」はスペイン語で『生命』
- 「Justice」は英語で『正義』
つまり「生命」と「正義」がコーラスで叫ばれています。この2ワードは進撃を象徴するワードと言っても過言ではないですよね。
そして本題の歌詞は英語と日本語の2部編成になっており、それぞれメッセージ性が全く異なります。では本題の歌詞(和訳)の考察に移っていきましょう。
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歌詞
Let’s start a new life from the darkness
Until the light reveals the end
Fear, hatred, sorrow, desperation
Even you look miserable
Look down from above
I feel awful
The time has come
Let’s all go home
Sinister faces, growing curses
This is my last warAngels playing disguised with devil’s faces
Children cling to their coins squeezing out their wisdom
Angels planning disguised with devil’s faces
Children cling on to their very last coinsDestruction and regeneration
You are the real enemyThe only memory left is trauma
Imaginary friend’s kind words
The evening train was shaking
I purified the imperfect flowers
The pain in my heart getting higher
My comedy show at its peak
The frogs were crying on our way home
This is my last warAngels playing disguised with devil’s faces
Children cling to their coins squeezing out their wisdom
Angels planning disguised with devil’s faces
Children cling on to their very last coinsDestruction and regeneration
You are the real enemytu.tu.tu…
帰り道を無くした風景
夕焼けこやけ逆さまに
下校時間 鳴きだすチャイムと
だんだんと落っこちてゆく
帰り道を終わらせないって
泣いていいよ今だけは
線路沿いに消えちゃった菜の花
来年また咲いてなんて帰り道を無くした風景
夕焼けこやけ逆さまに
下校時間 他人の影踏み
気づいたら夜明け 1人きり
1人きりを終わらせないって
泣いていいよ今だけは
明日の準備がどうせまたあるし
宿題やって寝なくちゃね作詞:の子
歌詞(和訳)の意味・解釈
1番
Let’s start a new life from the darkness
Until the light reveals the end
Fear, hatred, sorrow, desperation
Even you look miserable
Look down from above
I feel awful
The time has come
Let’s all go home
Sinister faces, growing curses
This is my last war
光が終焉を照らし出すまで
恐れ、憎しみ、悲しみ、絶望
あなたも惨めに見える
上から見下ろす
最悪な気分
時は来た
みんな家に帰ろう
悪意に満ちた顔、呪いが育っていく
これが僕の最後の戦争だ
最初にお話ししておくと、本楽曲は1番と2番以降で大きく内容が異なります。
ざっくり言うと
- 1番は「進撃の巨人」の寄り添った側面
- 2番は「いじめられっ子」に寄り添った側面
といったところです。
1番では進撃の巨人の主役「エレン」の視点で、世界に対する憤慨、怨恨が描かれています。
始祖の力を行使したエレンは、他を寄せ付けない大巨人「進撃の巨人」となって世界を滅ぼそうとする。
それこそ悪意に満ちた世界を滅ぼしてリセットさせよう(暗闇から新たな人生を始めよう)としているわけです。
サビ1
Angels playing disguised with devil’s faces
Children cling to their coins squeezing out their wisdom
Angels planning disguised with devil’s faces
Children cling on to their very last coinsDestruction and regeneration
You are the real enemy
知恵を絞って硬貨にしがみつく子供たち
天使たちが悪魔の顔を装って計画する
最後の硬貨にしがみつく子供たち破壊と再生
お前が本当の敵なんだ
まず愛していない人の為ならどこまでも残虐になれる人間を「天使たちが悪魔の顔を装って遊ぶ」と称しているのでしょう。
人間は天使の顔をした悪魔なんだと。
続いて硬貨が象徴するのは希望。
天使のような顔をした悪魔たちが、残り銭にしがみつく子供たちを生み出し、それすらも一掃しようとする。混沌の地獄絵図。サビの歌詞は戦争の図を描いている。
そして最後2文は世界の秩序に対する遺恨を描いているのでしょう。
なぜなら破壊と再生は、巨人を象徴しているから。
マーレ帝国は巨人を兵器として利用し、世界各国の民間人を蹂躙した。これが生み出した憎悪、絶望、恨みこそが悪意に満ちた世界の秩序を生み出してしまったわけです。
だから「破壊と再生」を本当の敵だとする思想は、世界の秩序に対する遺恨そのものに違いないのです。
エレンは悪意に満ちた世界のすべてを駆逐しようとする。
と、ここまでが1番です。2番ではガラッと内容が変わります。進撃ファンもそうでない人も、ぜひ最後まで追って見てください!
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コメント
らびだすたたらびびあー のコーラスは
特に意味ないそうです 口ずさんでたらこんな言葉になったって
○○後で生命は間違いです ご本人がYouTubeで語ってる動画ありますよ
コメントありがとうございます。
私も記事執筆後にその動画を見てしまいました。
記事終盤にコメントを付け足しておきます。
初めて最後の日本語歌詞聞いたときは下校時間に空襲があってそれが日常化してるって解釈してた。
帰り道を無くした風景→空襲により変形した風景
夕焼けこやけ逆さま→爆発炎上により空よりも赤い地上
チャイムと落っこちてゆく→チャイムの音と爆弾の投下音
帰り道を終わらせないって→死にたくない
菜の花→戦死者のためにおいた奴が吹き飛んでる
来年→また同じように戦死者が出るだろうし置かれるだろう…なんてね
帰り道~夕焼け→二回目の空襲
他人の影踏み→誰か踏んだけど逃げるので背一杯ウド
夜明け一人きり→逃げて知ってる人が1人もいない
一人きりを終わらせない→探す心情
明日の準備宿題→明日の学校はある
て感じに受け取った
なるほど
確かにかなり考えているよねー
今度の文化祭でバンドのメンバーで「僕の戦争」やることになりました。
歌詞の意味などをはっきり理解したうえで歌いたかったのでとても参考になりました。
ありがとうございました!
結果として解釈が間違っていようとも、ここまで考察できていることは素晴らしい!
通りすがりの進撃ファンとしては楽しめる内容でした!
確かに進撃ファンとして楽しめる内容で僕も楽しませて貰いました。
いい歌ですよね!
いい歌ですね
3番の歌詞がすごく好きなので、2番の和訳が大変参考になりました。
3番の歌詞でも、来年、明日、宿題などのキーワードの繋がりには全く気がつかなかったので、鳥肌が立ちました。
3番の歌詞がすごく好きなので、2番の和訳が大変参考になりました。
3番の歌詞でも、来年、明日、宿題などのキーワードの繋がりには全く気がず、「泣いていいよ今だけは」の文脈も理解できていなかったので、鳥肌が立ちました。
作者のの子と同じ病気を患う自分としては、不貞腐れた絶望感だけを主観的に感じ取っていただけでしたが、その中にも明日へ向かう姿勢がこめられていたことに、ハッとしました。
3番の歌詞がすごく好きなので、2番の和訳が大変参考になりました。
3番の歌詞でも、来年、明日、宿題などのキーワードの繋がりには全く気がず、「泣いていいよ今だけは」の文脈も理解できていなかったので、鳥肌が立ちました。
作者のの子と同じ病気を患う自分としては、不貞腐れた絶望感を主観的に感じ取っていただけでしたが、その中にも明日へ向かう姿勢が込められていたことに、自分自身ハッとしました。
冒頭のスペイン語の訳も、の子が他の曲で無意味な音のコーラスを多用するという前情報が無いとしたら、たとえ誤訳でも素晴らしい洞察力だと思います。
センター国語の理不尽な小説でも満点を取られていそうだなと思うくらい、歌詞に散りばめられた要素が掬い取られ、縫い合わされていく様に感動しました。
私的には自分だけが家庭内虐待にあっている歌に聞こえました。
天使が悪魔の顔を…兄弟たち
特に最後の日本語のところ、家に帰りたくないんだと感じます。下校時間鳴きだすチャイムとだんだんと落っこちてゆく。学校生活はまだ楽なんだと思います。問題はこっから、こっから闇に落ちていく時間なんじゃないかと。
帰り道を終わらせない、1人きりを終わらせない。つまりは家で家族と過ごす時間を始めないということでは?そのための戦争に行くんだと思います。
MVを見ると虐められてるのは女の子ではなく、多分同級生の男の子。
女の子はそれを見ていることしかできない。
家では父親が母親を虐げている。
女の子はそれも見ていることしかできない。
助けたいのに助けられない傍観者も地獄、みたいな。