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【神聖かまってちゃん/僕の戦争】歌詞(和訳)の意味を徹底解釈!進撃Finalの主題歌を本気解説します。

2番

The only memory left is trauma
Imaginary friend’s kind words
The evening train was shaking
I purified the imperfect flowers
The pain in my heart getting higher
My comedy show at its peak
The frogs were crying on our way home
This is my last war

記憶はトラウマしか残っていない
架空の友達の優しい言葉
夕方の電車が揺れていた
不完全な花を浄化した
心臓の痛みが増していく
私の喜劇は山場を迎え
家路にカエルが泣いていた
これが私の最後の戦争です

上の図は『諫山』さんが描いたジャケット絵なのですが、実は「楽曲をフルサイズで聴くことでジャケットイラストの真意が見えてくる」とのことでした。

 

つまりアニメOPで起用された1番は進撃の巨人エレン視点、2番以降はジャケット絵の少女視点で歌詞が描かれているのです。

 

和訳歌詞を見ると、トラウマを抱えて胸を痛めながら帰宅をする主人公の情景が描かれているのだと分かります。

 

「これが私の最後の戦争」

そうこぼす彼女は後の歌詞で何を歌うのか。

 

<サビ2はサビ1と同じため、割愛します>

3番

帰り道を無くした風景
夕焼けこやけ逆さまに
下校時間 鳴きだすチャイムと
だんだんと落っこちてゆく
帰り道を終わらせないって
泣いていいよ今だけは
線路沿いに消えちゃった菜の花
来年また咲いてなんて

帰り道を無くした風景
夕焼けこやけ逆さまに
下校時間 他人の影踏み
気づいたら夜明け 1人きり
1人きりを終わらせないって
泣いていいよ今だけは
明日の準備がどうせまたあるし
宿題やって寝なくちゃね

歌詞考察の序盤でちらっとお話ししましたが、2番以降は「いじめられっ子の歌」であると解釈すれば、各々の内容が腑に落ちてくるのかなと思います。

 

普通の学校生活を送っていたはずなのに、楽しい家路があったはずなのに、ある日から帰り道の風景はガラッと変わってしまった。

しかし喜劇(いじめ)の山場を迎えた少女は現状を打破しようと意気込んでいる。

このさまこそが私の戦争。

 

来年、明日など、未来に想いを馳せたくなるようなフレーズが散りばめられているのは、現状を打破した後の未来を願っているから。

1人きりはいつか終わる。

だから<泣いていいよ今だけは>と言って悔しさをリセットし、明日を迎えるための課題としては一番容易な宿題に向き合う。

 

感想

いかがでしょうか。

あくまで自己的な解釈ですが、進撃の巨人の世界観で描かれる悪意に満ちた戦争と、現代社会における悪意に満ちたいじめ。その両者を掛け合わせた教訓が本楽曲には埋め込まれているのかなと。

 

追記:記事執筆後にYouTube上に公開された、本人による歌詞解説動画を見たところ、コーラス部分の「らーらびだすらららびだだ」はスペイン語ではなく思い付きの口ずさみだったようですw

ただ1番Aメロは進撃の巨人を意識しているとのことでした。逆に言うとそれ以外は進撃とは全く関係ない話だとか。

1番、2番でメッセージ性が全く異なると感じて解釈を分けたのはどうやら正解だったようです。

 

改めて作詞者様の意図を読みとく歌詞考察の難しさと、それ故の面白さを感じました。

 

【神聖かまってちゃん/僕の戦争】

歌詞の意味の解釈でした!

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コメント

  1. 通りすがりのイワちゃん より:

    らびだすたたらびびあー のコーラスは
    特に意味ないそうです 口ずさんでたらこんな言葉になったって
    ○○後で生命は間違いです ご本人がYouTubeで語ってる動画ありますよ

    • サルーサルー より:

      コメントありがとうございます。
      私も記事執筆後にその動画を見てしまいました。
      記事終盤にコメントを付け足しておきます。

  2. 匿名 より:

    初めて最後の日本語歌詞聞いたときは下校時間に空襲があってそれが日常化してるって解釈してた。
    帰り道を無くした風景→空襲により変形した風景
    夕焼けこやけ逆さま→爆発炎上により空よりも赤い地上
    チャイムと落っこちてゆく→チャイムの音と爆弾の投下音
    帰り道を終わらせないって→死にたくない
    菜の花→戦死者のためにおいた奴が吹き飛んでる
    来年→また同じように戦死者が出るだろうし置かれるだろう…なんてね
    帰り道~夕焼け→二回目の空襲
    他人の影踏み→誰か踏んだけど逃げるので背一杯ウド
    夜明け一人きり→逃げて知ってる人が1人もいない
    一人きりを終わらせない→探す心情
    明日の準備宿題→明日の学校はある
    て感じに受け取った

  3. マレカス より:

    なるほど

  4. 始祖ユミルしか勝たん より:

    今度の文化祭でバンドのメンバーで「僕の戦争」やることになりました。
    歌詞の意味などをはっきり理解したうえで歌いたかったのでとても参考になりました。
    ありがとうございました!

  5. 匿名 より:

    結果として解釈が間違っていようとも、ここまで考察できていることは素晴らしい!
    通りすがりの進撃ファンとしては楽しめる内容でした!

  6. チャルマンのーゼ より:

    いい歌ですね

  7. 匿名 より:

    3番の歌詞がすごく好きなので、2番の和訳が大変参考になりました。
    3番の歌詞でも、来年、明日、宿題などのキーワードの繋がりには全く気がつかなかったので、鳥肌が立ちました。

  8. 匿名 より:

    3番の歌詞がすごく好きなので、2番の和訳が大変参考になりました。
    3番の歌詞でも、来年、明日、宿題などのキーワードの繋がりには全く気がず、「泣いていいよ今だけは」の文脈も理解できていなかったので、鳥肌が立ちました。
    作者のの子と同じ病気を患う自分としては、不貞腐れた絶望感だけを主観的に感じ取っていただけでしたが、その中にも明日へ向かう姿勢がこめられていたことに、ハッとしました。

  9. エナ より:

    3番の歌詞がすごく好きなので、2番の和訳が大変参考になりました。
    3番の歌詞でも、来年、明日、宿題などのキーワードの繋がりには全く気がず、「泣いていいよ今だけは」の文脈も理解できていなかったので、鳥肌が立ちました。
    作者のの子と同じ病気を患う自分としては、不貞腐れた絶望感を主観的に感じ取っていただけでしたが、その中にも明日へ向かう姿勢が込められていたことに、自分自身ハッとしました。
    冒頭のスペイン語の訳も、の子が他の曲で無意味な音のコーラスを多用するという前情報が無いとしたら、たとえ誤訳でも素晴らしい洞察力だと思います。
    センター国語の理不尽な小説でも満点を取られていそうだなと思うくらい、歌詞に散りばめられた要素が掬い取られ、縫い合わされていく様に感動しました。

  10. ミンミン より:

    私的には自分だけが家庭内虐待にあっている歌に聞こえました。

    天使が悪魔の顔を…兄弟たち

    特に最後の日本語のところ、家に帰りたくないんだと感じます。下校時間鳴きだすチャイムとだんだんと落っこちてゆく。学校生活はまだ楽なんだと思います。問題はこっから、こっから闇に落ちていく時間なんじゃないかと。
    帰り道を終わらせない、1人きりを終わらせない。つまりは家で家族と過ごす時間を始めないということでは?そのための戦争に行くんだと思います。

  11.   より:

    MVを見ると虐められてるのは女の子ではなく、多分同級生の男の子。
    女の子はそれを見ていることしかできない。
    家では父親が母親を虐げている。
    女の子はそれも見ていることしかできない。
    助けたいのに助けられない傍観者も地獄、みたいな。

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