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【マカロニえんぴつ/青春と一瞬】歌詞の意味を徹底解釈!オヤジの小言みたいな歌詞が素敵だった。

【マカロニえんぴつ】「青春と一瞬」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔大人から若者に向けたメッセージ
✔2番3番の歌詞表現の妙技
✔ラストフレーズに宿るはっとりさんの人間らしさ

 

サルー
サルー

マカロニえんぴつを代表する爽やかで煌びやかな青春ソングを徹底解剖していきます。ぜひ最後までお付き合いください。

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楽曲の基本情報

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今回紹介していく「青春と一瞬」は、マクドナルドのCM曲として書き下ろされた楽曲であり、タイトル通り青春時代を想起させるほか「青春と一瞬はセットなんだぜ」と綴られる歌詞など、タイアップ先を彷彿させるユニークな一面も併せ持つ。

 

本楽曲について作詞を努めたはっとりは以下のようにコメントを残しています。

CMのテーマが高校生向けのバリューセットで“青春時代に響くような内容で”という依頼だったから書きやすかったし、僕が高校生に戻って歌詞を書くというより、25,6という年になって高校時代を俯瞰で見たらどうなるだろう?という、ちょっと達観したような感じで書けたので。

マカロニえんぴつにはちょっと背伸びしたところがあって、大人に見られたいとか渋いと評価されたいという意識があるんですけど、25という年で振り返る高校時代は自分にとって最近の出来事だから、オヤジの小言みたいに“若者よ”とか言うのは早いんじゃない?と思ったけど、背伸びし続けてきたから意外とハマった感じがしていて、その気持ちのままで突き進んで歌詞も書いたらすごくいい歌になりました。

 

コメントを包括すると

大人(25,6歳)目線で高校生を見た歌詞

が描かれていることが分かる。

 

サルー
サルー

高校生目線で見ると教訓深い歌詞になりますし、大人目線で見ると共感性深い歌詞になります。僕は後者でかなり共感できて、戻らない青春時代にちょっぴり切なさを感じました…

楽曲名「青春と一瞬」とは

【青春と一瞬】「せいしゅん「いっしゅんで韻が踏まれた語呂の良いタイトルになっているのですが、そのセンスの真髄は込められた意味にあると思っています。

 

巷では「若いうちに楽しまないと」という過ぎ去った青春時代を惜しむ言葉が溢れかえっていますよね。若者からすると「はいはい」て感じの言葉かも知れませんが、人間、想い出じみた過去は輝いて見えるもの。

 

そして振り返ったときに「一瞬だったな…」と気付くわけです。中学生なら小学生を、高校生なら中学生を、大学生なら高校生を、新社会人なら大学生を羨む、、、みたいな感じです。

 

サルー
サルー

私は「あの時ああしとけば良かったな」という感情に起因して、過去に戻りたくなったことが何度もあります。

 

つまり本楽曲のタイトルが伝えたいのは『「青春=一瞬」だからこそ堪能しろ!』といったところでしょう。こう捉えておくと歌詞ともリンクしていきます。

 

サルー
サルー

タイトルについて長ったらしく語ったところで、本題の歌詞を見ていきましょう。

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歌詞

書いて 消して 悩んで出した定理は
居眠りの午後三時半に見失った
全部ぜんぶ 学んでド忘れしたい
無限の宇宙を自転車で駆け抜ける

語り合ったりたまに泣いたりできるくらいの
すばらしい日々をくれ

つまらない、くだらない退屈だけを愛し抜け
手放すなよ若者、我が物顔で
いつでも僕らに時間が少し足りないのは
青春と一瞬がセットだから

覚えておいて、未来は転がるもの
この場所にずっと前からあるもの
全部ぜんぶ 眩しいね
友よ 声よ 昨日よ 僕自身よ

つまらない、埋まらない退屈だけを愛し抜け
夢が増えればハラが減る、若者であれ
いつでも僕らに時間は少し足りないのだ
青春と一瞬はセットなんだぜ

染まりたいね
使い切っていたい 黄金色に咲く春
よだれまみれ 出来心の恋も剥き出しで

誰にも僕らのすばらしい日々は奪えない

つまらない、くだらない退屈だけを愛し抜け
手放すなよ若者、我が者顔で
ずっと埋まらないくらいでいい
時間は少し足りないのがいい

青春と一瞬はセットなんだぜ
間違いだらけの正義なんだぜ
風と友に贈る歌だぜ

作詞:はっとり

歌詞の意味・解釈

1番

書いて 消して 悩んで出した定理は
居眠りの午後三時半に見失った
全部ぜんぶ 学んでド忘れしたい
無限の宇宙を自転車で駆け抜ける

記事上に綴らせて頂いたように本楽曲では「大人目線で高校生を見た歌」が描かれています。

 

しかし冒頭歌詞に限っては俯瞰的な情景ではなく、高校生目線の無邪気な日常が綴られる。

 

ここの歌詞全体からぼんやり伝わるのは、学生特有の「大雑把さ」だったり「自由さ」だったりと言ったところでしょう。

 

学んだことや向き合いたくないことを「全部ド忘れしたい」という適当さや、無限の宇宙という比喩表現が自由さを象徴しています。

 

サルー
サルー

いわゆる「時間の無駄遣い」ってやつですね。これができる贅沢さは学生を離れてから気付くものなのです…

語り合ったりたまに泣いたりできるくらいの
すばらしい日々をくれ

このAメロに続くBメロで、冒頭歌詞で高校生目線の情景が描かれた意図が明らかになる。

 

すべては「すばらしい日々をくれ」のたった一言にかかっていたのです。

 

ありきたりで当たり前で自由な日常。

大人目線でこの素晴らしさを痛感し、それを訴えていたわけです。

サビ1

つまらない、くだらない退屈だけを愛し抜け
手放すなよ若者、我が物顔で
いつでも僕らに時間が少し足りないのは
青春と一瞬がセットだから

サビ1でもAメロで描かれていたような「ありきたりな日常の美しさ」を再度説いている。

 

ただ日常の幸せやありがたさは手放してから気付く場合がほとんど。だから歌詞では「僕らに少し時間が足りない」と綴られる。気づいた時には青春は戻ってこないのです。

 

手放すなよ若者、我が物顔で!

という韻を踏んだ頭に残りやすい歌詞がモロにそれを訴えかけています。

 

サルー
サルー

なぜなら「青春と一瞬はセットだから」ですね。締めが上手い。またマクドナルドを彷彿させる「セット」の使い方もこれまた妙技。

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2番

覚えておいて、未来は転がるもの
この場所にずっと前からあるもの
全部ぜんぶ 眩しいね
友よ 声よ 昨日よ 僕自身よ

ここの歌詞が個人的にかなり深いなと。

 

まず未来は転がるという表現が上手い。

 

転がると言うと、その場に横になったり回転したりする動きを連想しがちですが、実はころころと回転しながら進むが本当の意味になります。

 

つまり未来は転がるとは、未来は今の自分の定位置から少しずつ動いて形成されていくと言っている訳です。だから「この場所にずっと前からあるもの」という歌詞が後に続くのでしょう。

 

短い歌詞の中で今この瞬間の大切さを説いていると同時に、今も含めた未来の希望を表現しているという、、、深くて素敵なフレーズたちですね。

 

サルー
サルー

個人的に歌詞全体の中でも2番Aメロは一番好きです。

サビ2

つまらない、埋まらない退屈だけを愛し抜け
夢が増えればハラが減る、若者であれ
いつでも僕らに時間は少し足りないのだ
青春と一瞬はセットなんだぜ

サビ2ではサビ1よりもさらに「青春は一瞬」であることが強調されています。

 

埋まらない退屈夢が増えれば腹が減るも、言ってしまえば「怠惰」になっているような状態に起因します。だけどそのやりきれない時間こそを「愛し抜け!」と言っている。

 

サルー
サルー

その気だるさや緩みも、後に一瞬の青春だったと理解するもの、つまらない日々も笑える昔話になるものなのです。

3番

染まりたいね
使い切っていたい 黄金色に咲く春
よだれまみれ 出来心の恋も剥き出しで

夕陽を彷彿させるような眩しい情景が想像される3番ですが、ここでもはっとりさん独特の表現が炸裂しています。

 

まず「黄金色に咲く春」は、眩しすぎるほどの青春を表しているのではと筆者は解釈しています。黄金色とは輝く黄色のことでキラキラしたものをイメージさせ、春は字の通り青春を比喩しているのだと思います。

 

そして「よだれまみれ」は、何かが欲しくてたまらない様子を表現しているのでしょう。能動的で貪欲的で行き当たりばったりな、まさに青春を追いかけていると言える情景表現ですね。

 

サルー
サルー

改めて歌詞が巧いなと。

ラストサビ

つまらない、くだらない退屈だけを愛し抜け
手放すなよ若者、我が者顔で
ずっと埋まらないくらいでいい
時間は少し足りないのがいい

青春と一瞬はセットなんだぜ
間違いだらけの正義なんだぜ
風と友に贈る歌だぜ

これまでの歌詞、そしてラストの歌詞でも「青春と一瞬はセットなんだぜ」と投げかけ続けている。しかしそれは悲しいものではなく儚いからこそ美しいものなのだと「時間は少し足りないのがいい」などの歌詞から訴えられる。

 

サルー
サルー

やっぱり青春は一瞬だからこそ、価値がありかけがえのないものなのですよね。

 

そして勝手な解釈ですが、最後の文が「若者に送る歌だぜ」ではなく「風と友に贈る歌だぜ」になっている部分に、はっとりさんの人間らしさを感じる。

 

若者に対して親父みたいな小言を投げかけたことに少し気恥ずかしさを感じているのかな?とか思ったりしました。あくまでも風に向けて歌った戯言だよってね。人間らしくてめちゃくちゃ好感が持てるラストフレーズ。

 

サルー
サルー

やはり細部にこそ人間性が宿りますね。

感想

リリース当初から好きな歌でいつか記事にしたいと思っていましたが、昨日YouTube上で話題の「THE FIRST TAKE」で披露された青春と一瞬を視聴し、自ずと筆が進みました。

 

また個人的にアルバム「hope」に収録されている「青春と一瞬(Strings ver」もPOPで好きです。楽曲が象徴する青春感だったり爽やかさだったりがより強調されているなと。

 

ちなみにマカロニえんぴつはサブスクを解禁しているので、Apple Musicなどの定額制音楽配信サービスを利用することで、通常バージョンもストリングスバージョンも聴き比べすることができます。ぜひ一度聴き比べてみてください◎

参考記事【レビュー・評価】Apple Musicがおすすめな理由を実際に使用している私が解説します。

 

【マカロニえんぴつ/青春と一瞬】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

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コメント

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