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【SEKAI NO OWARI/ANTI-HERO】歌詞(和訳)の意味を徹底解釈!実はセカオワの意思表明…?

【SEKAI NO OWARI(通称:セカオワ)】「ANTI-HERO(アンタイ・ヒーロー)」について、歌詞(翻訳)の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 英語詞で描かれる悪役なりの美学

✔ 実はセカオワの意思表明の歌…?

 

骨助
骨助

『クールでカッコいい』という言葉だけで片づけるのは勿体ない、Fukaseさんの決意がこめられた名曲です。

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楽曲の基本情報

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今回紹介していく「ANTI-HERO」は映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の主題歌として製作されたダークなナンバー。

 

ボーカルを務めるFukaseさんは楽曲について、

ANTI-HEROという楽曲のテーマは”悪役のラブソング”です。大切な人を守るときに、躊躇いたくない、世間の目なんか気にしたくない。という気持ちから書き始めました。

とコメントを残しています。

 

骨助
骨助

悪役には悪役なりのラブソングがある。いかにも ”Fukaseさんらしい楽曲” といった感じがします…

 

しかしその一方で「ANTI-HERO」は、当時「RPG」「スノーマジックファンタジー」「Dragon Night」ファンタジックな楽曲を連発していた SEKAI NO OWARI にとって、かなり異質な存在でもありました。中には急な世界観の変化に戸惑うファンも。

 

全編英語詞、幻想的な要素一切なしのラブソングに込められた想いとは。

タイトル、日本語訳の歌詞に注目しながら楽曲を考察していきます。

楽曲名「ANTI-HERO」とは

「ANTI-HERO(アンタイ・ヒーロー)」とは、

一般的なヒーローとしての素質に欠ける英雄のこと

 

物語に登場する典型的なヒーローは社会的に正しい倫理観を当然持ち合わせているわけですが、ANTI-HEROは目的達成のための手段を選びません。

ある人から見れば大悪党、だけどある人から見れば正義の英雄。

ワンピースでいえばルフィ、ルパン三世でいえばルパン一行がこれに当たりますね。

 

今楽曲は、そんな悪の英雄にスポットライトを当てたラブソング

 

骨助
骨助

さっそく本題の歌詞を見ていきましょう!

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歌詞

You know I don’t give a damn about what’s “right”
(僕は正義なんかなる気はないな)
Or pleasing everyone around me
(人の期待に応える気はないな)
Cause I know this world that brought us life
(だって僕らが生まれたこの世界は)
Wasn’t made to keep everyone Happy
(全員がハッピーな世の中にはならないんだから)

The rules and laws that countries come up with
(国が決めた法律など)
In front of me, they’re all shit!!!
(僕の前じゃゴミ屑みてぇなもんさ)
Cause there are people that I’ve gotta protect
(僕には守りたい奴がいる)
And if you get in my way, you’re dead!
(邪魔する奴は容赦しない)

You see I’m tired of trying to justify
(正当化するのにはもう飽きた)
Every decision that I make
(俺が決めたこと全てを)
If It’s to save the people that I stand by
(そばにいる人を救うためなら)
You better believe what I say
(俺はなんでもするって、わかった方がいいぞ)

Stay in the lines, don’t make a scene!
(列に並べ、目立ったことはするな)
Heroes try to tell us what’s right
(ヒーローたちは何が正しいか教えて来るけど)
But when push comes to shove,you will know what i mean
(いざとなれば、俺の決意が分かるはず)
I’m ready to start a fight
(戦う準備はできている)

I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Feared and hated by everybody
(皆に嫌われ、恐れられていたいのさ)
I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
So I can save you when the time comes
(いざという時ちゃんとお前を守りたいから)

I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Feared and hated by everybody
(皆に嫌われ、恐れられていたいのさ)
I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Yeah…

Righteousness is a thing that i hate
(俺は正義なんか大嫌いだ)
Cause it doesn’t do any good for anyone
(何の役にも立ちやしないから)
And everyone thinks everything is OK
(そしてみんな大丈夫だって思いこんでしまう)
If they just obey
(ルールさえ守っていれば)

I don’t want to think about what they see
(どう思われるかなんて気にしたくない)
When they look up and see evil me
(他人が俺を見たときに)
You see, love isn’t what I need
(皆に愛されなくてもいいんだ)
As long as I can set you free
(君を自由にできるのなら)

Oh bum bum bum, watch out here I come
(bum bum bum 俺がやってくる)
I said bum bum bum, you all better run
(bum bum bum 逃げた方がいいぞ)
Oh bum bum bum, watch out here I come
(bum bum bum 俺がやってくるから)
So run!
(逃げろ!)

Stay in the lines, don’t make a scene!
(列に並べ、目立ったことはするな)
Heroes try to tell us what’s right
(ヒーローたちは何が正しいか教えて来るけど)
But when push comes to shove,you will know what i mean
(いざとなれば、俺の決意が分かるはず)
I’m ready to start a fight
(戦う準備はできている)

I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Feared and hated by everybody
(皆に嫌われ、恐れられていたいのさ)
I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
So i can save you when the time comes
(いざという時ちゃんとお前を守りたいから)

I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Feared and hated by everybody
(皆に嫌われ、恐れられていたいのさ)
I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Yeah…

作詞:Fukase

歌詞の意味・解釈

1番

You know I don’t give a damn about what’s “right”
(僕は正義なんかなる気はないな)
Or pleasing everyone around me
(人の期待に応える気はないな)
Cause I know this world that brought us life
(だって僕らが生まれたこの世界は)
Wasn’t made to keep everyone Happy
(全員がハッピーな世の中にはならないんだから)

まず歌い出しで描かれているのは、楽曲の主人公が悪役を貫こうとする理由


どれだけ社会にとって正しい行いをしたところで、この世の中は全員が幸せになんかなれない

そんな世の中への諦めが、主人公を正義から引き離しているようです。

 

The rules and laws that countries come up with
(国が決めた法律など)
In front of me, they’re all shit!!!
(僕の前じゃゴミ屑みてぇなもんさ)
Cause there are people that I’ve gotta protect
(僕には守りたい奴がいる)
And if you get in my way, you’re dead!
(邪魔する奴は容赦しない)

正義になんの興味もない主人公にとって、ルールや法律なんてものは当然無意味

 

しかしながら彼がただの悪党ではなく、ヒーローとされている理由がここに垣間見えます。

【僕には守りたい奴がいる】

彼は決して誰かを困らせたいわけではなく、あくまで彼にとって大切な誰かを守るために悪役に徹しているのです。

 

骨助
骨助

『ゴミ屑みてぇなもんさ』なんて訳をしていますが、原文の言い方はもっと過激です…

 

You see I’m tired of trying to justify
(正当化するのにはもう飽きた)
Every decision that I make
(俺が決めたこと全てを)
If It’s to save the people that I stand by
(そばにいる人を救うためなら)
You better believe what I say
(俺はなんでもするって、わかった方がいいぞ)

ここから読み取れるのは、主人公は根っからの極悪人ではないということ。

正当化するのにはもう飽きたとある通り、もともとは体裁を気にして悪になることを避けていたようです。

 

しかし、彼はもう正当化をやめ悪になることを選びました。

【そばにいる人を救うためなら俺はなんでもする】

そこには、彼なりの強い決意が見て取れます。

 

Stay in the lines, don’t make a scene!
(列に並べ、目立ったことはするな)
Heroes try to tell us what’s right
(ヒーローたちは何が正しいか教えて来るけど)
But when push comes to shove,you will know what i mean
(いざとなれば、俺の決意が分かるはず)
I’m ready to start a fight
(戦う準備はできている)

ヒーローはあくまで悪人を、世間一般的に考えられる ”正しさ” に引き込もうと教えを説きます。

しかし、もはやそんな ”正しさ” なんて主人公には無意味

 

俺は戦う準備はできている。言われてやめるような悪じゃない。俺は本気で言ってるんだ。

 

骨助
骨助

真に悪役の視点に立ち、その思いを描くこの歌詞にはFukaseさんの感受性の豊かさが窺い知れますね。

サビ1

I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Feared and hated by everybody
(皆に嫌われ、恐れられていたいのさ)
I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
So I can save you when the time comes
(いざという時ちゃんとお前を守りたいから)

I’m gonna be the Anti-hero(俺は悪でいたいのさ)

サビの歌詞は、ここまでで語られた主人公の想いのダイジェストのようなものです。

 

俺は悪でいい。正義に縛られなくていいのなら、嫌われ恐れられていた方が都合がいい。

 

本来ならば悪党の考え方は排除され淘汰されるものですが、「ただお前を守りたい」という主人公の強い意志にはかっこよさすら感じてしまいます。

 

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2番

Righteousness is a thing that i hate
(俺は正義なんか大嫌いだ)
Cause it doesn’t do any good for anyone
(何の役にも立ちやしないから)
And everyone thinks everything is OK
(そしてみんな大丈夫だって思いこんでしまう)
If they just obey
(ルールさえ守っていれば)

2番も基本的には1番と同様の展開。

いかに彼が正義が嫌いで、本気で歌っているかを伝えているように思います。

 

何の役にも立たないし、みんな正義さえ守れば大丈夫だと勘違いしている。正義が常に正しいとは限らないというのに。

 

正義が争いを引き起こす、正義のために数多の犠牲が払われている、という考え方はFukaseさんの特徴的な考え方で、セカオワの様々な楽曲で歌い継がれています。

 

Oh bum bum bum, watch out here I come
(bum bum bum 俺がやってくる)
I said bum bum bum, you all better run
(bum bum bum 逃げた方がいいぞ)
Oh bum bum bum, watch out here I come
(bum bum bum 俺がやってくるから)
So run!
(逃げろ!)

ここで唐突にイレギュラーな歌詞がぶち込まれます。

やや単調になりつつあった楽曲の流れを完全に遮断するとともに、【bum bum bum】という銃声を模した擬音語で「いかに主人公が本気であるか」を表現。

大切な人を守るためなら銃の使用もいとわない、関係ない奴は逃げろ、というわけです。

 

あくまで警告を重ねて無駄な犠牲を避けるあたり、完全な悪ではないことがよくわかりますね。

ラストサビ

I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
Feared and hated by everybody
(皆に嫌われ、恐れられていたいのさ)
I’m gonna be the Anti-hero
(俺は悪でいたいのさ)
So I can save you when the time comes
(いざという時ちゃんとお前を守りたいから)

サビの歌詞は1番・2番・ラスサビともに同様です。

 

俺は悪でいたい。大切な人を守るとき、その手段が正しいか間違いかなんて心底どうでもいい。正義なんて浅はかなものに縛られたくはない。

 

悪役には悪役なりの美学がある。

悪役の視点から想いを歌った、まさに【悪役のラブソング】です…

 

隠された Fukase の想い

【悪役のラブソング】として『ANTI-HERO』を紹介しましたが、Fukaseさんは楽曲についてこんなコメントも残しています。

《俺は悪でいたいのさ》というのは自分の意思表明というか。”ANTI-HERO” は完全に自分のことを歌ってるって感じは結構しますね。

 

当時ポップでファンタジックなヒット曲を連発し、世間の大きな注目を集めていたSEKAI NO OWARI。

あえて世間のセカオワへのイメージを壊し、ダークでエキセントリックな英語詞を書いた背景には、「人からの見え方なんて気にせずに自分たちの音楽をやりたい」というFukaseさんの決意があったようです。

 

骨助
骨助

Fukaseさん自身の事を歌った曲、として曲を聴くと歌詞の見え方が大きく変わりますね。

感想

I’m gonna be the Anti-hero(俺は悪でいたいのさ)

それは 【悪者のラブソング】 であると同時にセカオワの意思表明の歌でもありました。

 

【SEKAI NO OWARI/ANTI-HERO】

歌詞の意味の解釈でした!

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