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【藤井風/帰ろう】歌詞の意味を徹底解釈!圧倒的スケールで描かれる死別の歌。

【藤井風】「帰ろう」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ 描かれるのはあなたとの死別
✔ 無に帰る主人公の人生解釈が美しい
✔ 名言ともいえる歌詞の素敵さ

 

サルー
サルー

本楽曲も名言が散りばめられた歌詞でした。藤井風が描くスケールの大きな世界観を、ぜひ最後までご覧ください!

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一度聴いただけで惹き込まれる魅力

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今回紹介していく「帰ろう」は、藤井風の第1弾アルバム『HELP EVER HURT NEVER』のトリに収録された楽曲。

 

毎度のことながら素っ気ない感じのタイトルになっていますが、楽曲の内容は全くもって素っ気なくありません。むしろメッセージ性としてはかなり濃厚。

 

そしてアルバム収録曲の中でも、圧倒的に根強い人気を誇る楽曲になっています。一度聴いただけで惹き込まれる魅力が本楽曲にはあるのです。

 

サルー
サルー

と前置きはこのくらいにして、じっくりと楽曲考察を行っていきますね。

楽曲名「帰ろう」とは

「帰ろう」というタイトル名だけを見ると、誰もが瞬時に「家に帰ろう」といった帰省や帰宅的な意味合いの帰ろうを連想するのではないでしょうか。

 

しかし本楽曲の「帰ろう」は全く違う意味であり、歌詞ではもっと大きいスケールの情景が描かれています。

 

もったいぶらずに結論から言うと

「無に帰ろう」

といったニュアンスを含む「帰ろう」であり、歌詞で綴られているのは、文字通り「生死」といったところです。

 

すごく繊細なシーンが丁寧に、しかも美しく、教訓混じりで描かれていくのです。

 

サルー
サルー

歌詞に向き合った後は、曲を聴くたびに目頭が熱くなるようになってしまいました… 本題の歌詞解説に移っていきます。

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歌詞

あなたは夕日に溶けて
わたしは夜明に消えて
もう二度と 交わらないのなら
それが運命だね

あなたは灯ともして
わたしは光もとめて
怖くはない 失うものなどない
最初から何も持ってない

それじゃ それじゃ またね
少年の瞳は汚れ
5時の鐘は鳴り響けど もう聞こえない
それじゃ それじゃ まるで
全部 終わったみたいだね
大間違い 先は長い 忘れないから

ああ 全て忘れて帰ろう
ああ 全て流して帰ろう
あの傷は仏けど この渇き癒えねど
もうどうでもいいの 吹き飛ばそう
さわやかな風と帰ろう
やさしく降る雨と帰ろう
憎みあいの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

あなたは弱音を吐いて
わたしは未練こぼして
最後くらい 神様でいさせて
だって これじゃ人間だ

わたしのいない世界を
上から眺めていても
何一つ 変わらず回るから
少し背中が軽くなった

それじゃ それじゃ またね
国道沿い前で別れ
続く町の喧騒 後目に一人行く
ください ください ばっかで
何も あげられなかったね
生きてきた 意味なんか 分からないまま

ああ 全て与えて帰ろう
ああ 何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとう、って胸をはろう
待ってるからさ、もう帰ろう
幸せ絶えぬ場所、帰ろう
去り際の時に 何が持っていけるの
一つ一つ 荷物 手放そう
憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

あぁ今日からどう生きてこう

作詞:藤井風

歌詞の意味・解釈

1番

あなたは夕日に溶けて
わたしは夜明に消えて
もう二度と 交わらないのなら
それが運命だね

楽曲タイトル名の解説でもお話ししたように、本楽曲で取り扱っている情景は「生死」がテーマとなっている『死別』です。

 

そして無に帰るのは「わたし」であり

  • 最愛の「あなた」に送るメッセージ
  • 言わざる主人公の心情

が歌詞では綴られていきます。

 

先が短いわたしは明日がないから「夜明に消えて」、あなたは明日があるから「夕日に溶けて」いく。

 

サルー
サルー

わたしとあなたに纏わりつく逆らえない運命。物語の展開を追っていきましょう。

 

あなたは灯ともして
わたしは光もとめて
怖くはない 失うものなどない
最初から何も持ってない

続く歌詞も歌い出しのフレーズと同じように、先の暗い自分と先の明るいあなたが対照的に描かれています。

 

ただ大切なのは、わたしは卑屈になっている訳ではないということです。

 

実は明暗が対照的に描かれているのは、あなたをもっと輝かせたいという主人公の願いが起因としてあるのです。

 

だからこそ未来のない状況で「怖くはない」「失うものなどない」とあり『なぜなら最初から何も持っていなかったから』と現状を肯定するフレーズが綴られていく。(この感情は後の伏線)

 

サルー
サルー

少し寂しいような気もするかもしれませんが、何も持っていなかったわたしにとっては「あなたが残っているだけで十分」という気持ちがあるのでしょう…

 

それじゃ それじゃ またね
少年の瞳は汚れ
5時の鐘は鳴り響けど もう聞こえない
それじゃ それじゃ まるで
全部 終わったみたいだね
大間違い 先は長い 忘れないから

このBメロで綴られる具体的な情景表現が本楽曲の物語性を肉付けしていく。ここで描かれるのは主人公の心の葛藤。

 

昔は少年のように輝いていた自分の瞳も、死期が近づいてきたことで「汚れ」と言っていいほど、曇りあるものになってしまった。そして時間を知らせてくれる「鐘の音」も聞こえなくなってしまった。

 

それこそ「終焉」と言えるような状況を受け入れつつも、死してなお続いていくであろう物語に期待を寄せているのです。

 

サルー
サルー

わたしにとって、堪能した正の人生を「忘れない」と言っているのは、次の旅に出るための荷造りをしているようなものなのでしょうね。

 

サビ1

ああ 全て忘れて帰ろう
ああ 全て流して帰ろう
あの傷は仏けど この渇き癒えねど
もうどうでもいいの 吹き飛ばそう
さわやかな風と帰ろう
やさしく降る雨と帰ろう
憎みあいの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

注目したいところがいくつかあるサビ1ですが、まずは「全て忘れて」の部分に焦点を当てていきます。

 

それこそサビに入る前に「忘れないから」と叫ばれたため、矛盾が生じますよね。しかしサビの歌詞全体を見てみると、これまでの歌詞とは異質なことが分かります。

 

簡単に言うと、1番のAメロやBメロは自分にとってのあなただったり、死後も続いてくであろう旅であったりと「正の部分」が謳われていました。

 

でもサビは違います。傷や乾き、憎み合いなどといった、言うならば「負の部分」が描かれているのです。思い残したしがらみといったところですね。

 

だからこそ負を洗い流す意味で「全て忘れて帰ろう」と繰り返されていく。

 

そして次に着目したいのが、大小に関わらず誰もが持ったことのある「憎しみ」を寛大な心で精算しようとしているところ。

 

「憎みあいの果てに何が生まれるの、わたし、わたしが先に 忘れよう」

 

ここに対して解説の余地はないのですが、本楽曲のスケールの大きさを改めて感じさせられる。そして核を突いた言葉が刺さったリスナーは多いのではないでしょうか。藤井風の名言その1です。(ちなみにその2はラストサビで出てきます)

 

サルー
サルー

スケールの大きさに、日常で起こるちっぽけな小競り合いなんて馬鹿馬鹿しくなっちゃいますよね。そして2番、ラストサビではさらに素敵な表現が綴られていきます。

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コメント

  1. t より:

    すごいです…
    この記事は本当に伸びて欲しいです。

    • サルーサルー より:

      tさんコメントありがとうございます。

      メッセージ性が深すぎてたくさんの方に聴いて頂きたい、そして見て頂きたい作品です。

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