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【神はサイコロを振らない/夜永唄】歌詞の意味を徹底解釈!冷めた彼女を慈しむ痛々しい失恋ソング。

サビ2

花びらに似た指先を
静かに撫でながら過ごした夜が
また繰り返されてゆく
何度願っても触れる事さえ叶わない
枯れ果てたはずの涙がまた零れて

サビ2で描かれているのは、過去(二人で過ごした夜)からみた視点ではなく、あなたを失った後にあなたといた夜を回想している情景です。つまり時間軸は現在。

 

  • 過ごした夜がまた繰り返されてゆく

という歌詞は

  • 過ごした夜がまた(脳裏で)繰り返されてゆく

といったニュアンスが正解なのでしょう。

 

そう考えると後に続く歌詞との辻褄が合います。

 

サビ2の歌詞をまとめると

脳裏で繰り返されるあなたと過ごした日々を思い出しながら、何度も何度も思い出が現実に返り咲くことを願っているのです。しかし何度願ってもあなた触れることすら叶わないのです。届かない願いに主人公は涙を枯らす…

といったところですね。

 

また花びらに似た指先というのは、

  • 花びらのように可憐なあなたの指先

という意味と、

  • 花びらのように未来に枯れてしまうことがわかっている

というポジティブとネガティブのダブルミーニングがあるのでしょう。

 

花びらが枯れることを彷彿させるように、わざわざ「枯れ果てた」という言葉が後に使われているのもポイントです。

3番

どうして心ごと奪われてでもまだ
冷たいあなたを抱き寄せたいよ
金木犀の香りが薄れてゆくように
秋が終わり消えていったあなた

ラストは歌い出しと全く同じ歌詞で締められる。

 

そして繰り返されるフレーズは、秋の終わりに消えていったあなたを繰り返し想起している主人公と重なります。

 

金木犀の花言葉が示すように、主人公の心の中で「変わらぬ魅力」を放ち続けるあなたを、主人公はいつまでも回想してしまうのです。

 

この姿こそが「どうして心ごと奪われてでもまだ冷たいあなたを抱き寄せたいよ」という嘆きに繋がるのでしょうね。こんなに心を蝕まれても、冷めて遠くに行ったあなたを近くに感じたいのだと。

 

願いが叶わない主人公は、独りよがりで痛くて長い夜を思い出す。

 

最後の想い出の象徴である「夜永唄」を歌うことだけが、今の主人公にできる精一杯の気晴らしなのでしょう、、、

感想

別れた恋人を最大限に慈しみ、痛々しい夜を想起する救いのない唄。

 

苦しすぎる別れに直面したことがある人にとって、すごく共感性が高い歌詞だったのではないでしょうか。

 

花言葉や主人公とあなたの関係性など、かなり深読みして解説させて頂きましたが、本当に聴き手によって感じ方が変わる歌詞ですよね。(これを言っては元も子もないですが 笑)

 

人気急上昇中の「神はサイコロを振らない」が今後どのように飛躍していくのか楽しみにしています。ぜひ布教したいと思います。

 

【神はサイコロを振らない/夜永唄】

歌詞の意味の解釈でした!

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