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【三浦春馬/Night Diver】歌詞の意味を徹底解釈 最後の楽曲で彼は何を歌ったのか。

【三浦春馬】「Night Diver」について、歌詞の意味を考察および解説していきたいと思います。

 

この楽曲の発売を待たずして、あまりにも突然にこの世を去った三浦春馬さん。

楽曲のMVを見ていると、彼がこの世にいない事をまだ受け入れることができない自分がどこかにいます。

彼は人生最後の楽曲で一体何を歌ったのか。

言葉足らずですが、最後までお読みいただけると幸いです。

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急逝した三浦春馬さんの”遺作”

今回紹介していく「Night Diver」は2020年8月26日発売の三浦春馬さん2作目となるシングル曲。

その発売を前にして7月18日に三浦春馬さんが急逝されたため、この楽曲が事実上の彼の”遺作”ということになります。

 

「ご本人が生前のこした楽曲とパフォーマンスをファンの方たちに見ていただき、記憶に残してほしい」というスタッフの方々の要望を受け、三浦さんが出演予定だった「ミュージックステーション」では「Night Diver」のMVを放送。

その後YouTube上に公開されたMVの再生回数は公開後4日間で1000万再生を突破しており、間違いなく人々の心に深く刻み込まれる楽曲となりました。

 

作詞・作曲は音楽家の辻村有記さん。

辻村さんは楽曲について、

吐き出す事も飲み込む事も出来ない感情は、きっとこの先も続いていくと思いますが、それでも1歩ずつ歩かなきゃいけないと感じています。 すみません。 まだうまく言葉にすることは出来そうにもないです。 僕にとって唯一無二のアーティストです。是非観てください

とコメントされています。

 

この楽曲がさらに多くの人の心に深く届くことを祈念して、僭越ながら歌詞に関して記事を書かせていただきます。

 

楽曲名「Night Diver」とは

「Night Diver」は無粋に直訳すれば「夜に飛び込む者」

ここでの「夜」はイメージとして、希望の光が見えない闇の中であるような印象を受けます。

他のアーティストの曲での例えにはなってしまいますが、YOASOBIの「夜に駆ける」の「夜」のイメージ。

何か堕ちて行った先に待ち受けているような深い闇の比喩として、「Night」という単語が鎮座しているように感じるのです。

 

もちろん「そんなの彼が亡くなってからの後付けじゃないか」と言われれば全くその通りなのですが、きっと曲を聴いた誰もが彼の死と全く無関係の曲だとは思えないでしょう。

 

そこに自ら飛び込んでいく「Night Diver」

深い夜の闇の底で、一体何を想うのでしょうか。

 

歌詞を見ながら、じっくり考察していきます。

 

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歌詞

瞼閉じて映る世界
そこに君がいるならば
もういっそこのままでいいや
いつまでも忘れられなくて

明日になれば治まるような
胸に突き刺さる棘の行方
知らんふりして見ないようにして
気付いたら戻れないような気がした
昨日も同じ事考えて結局こんな夜過ごして
それでも嫌な感じじゃなくて

きっと誰も知らない言葉が今僕の中で
渦を巻いてずっとLoop Loop Loop Loopして
吐き出そうと声を出してみてもうまくいかない
My heart beats faster
Night Diver

Night Diver

Night Diver

あの頃に戻れるなら僕に何が出来るだろう
多分何も変わらなくて
きっと今の僕には変えられない

明日になれば治まるような
胸に突き刺さる棘の行方
知らんふりして見ないようにして
気付いたら戻れないような気がした
昨日も同じ事考えて結局こんな夜過ごして
それでも嫌な感じじゃなくて

ずっとこのままで良いわけなんてあるはずもない
弱音吐いた夜をLoop Loop Loop Loopして
情けないこの心に生きる理由を与えて
My heart beats faster
Night Diver

Night Diver

Night Diver

記憶の中であの日を思い出す
くだらないプライドばっか掲げて
知りもしないくせに適当に過ごしてばっか
呆れられて情けなくて嘘をついてた
数え切れないほどの言い訳を積み重ね
大事なもの失って
流れた涙は夜に落ちた

きっと誰も知らない言葉が今僕の中で
渦を巻いてずっとLoop Loop Loop Loopして
吐き出そうと声を出してみてもうまくいかない
My heart beats faster
Night Diver

Night Diver

Night Diver

作詞: 辻村有記

歌詞の意味・解釈

1番

瞼閉じて映る世界
そこに君がいるならば
もういっそこのままでいいや
いつまでも忘れられなくて

昔を懐かしんでいるようなシーンから楽曲はスタート。

 

主人公の記憶には、忘れることのできない「君」と過ごした過去が残されています。

「君」という人物が何者なのかが楽曲中で語られることはありませんが、瞼を閉じて君がいるならこのままでいいや、と思えるくらいですから、きっと二人で過ごした時間は幸せな思い出なのでしょう。

 

幸せだった過去を懐かしむ。

この部分だけを見れば平和なメロドラマのような世界観ですが、ここから曲調と共に歌詞は異なる方向へと進んでいきます。

 

明日になれば治まるような
胸に突き刺さる棘の行方
知らんふりして見ないようにして
気付いたら戻れないような気がした
昨日も同じ事考えて結局こんな夜過ごして
それでも嫌な感じじゃなくて

「胸に突き刺さる棘の行方」

曲調は変化し、ここで主人公が人知れず抱える胸の痛みが描かれます。

痛みの正体と思われる物は、後ほどの歌詞で明らかに。

 

明日になれば治まるだろうなんて思いながら、その痛みの行く先から目を背ける。

しかし日が過ぎようとその痛みは消えることなど無く、もう元には戻らないような気すらしてくる。

それでも今日もまた明日になれば治まるだろうなんて考えながら、痛みを抱えたまま夜を過ごす。

 

いつか治るはずの棘の行方から目を背け続ける主人公。

しかし先ほどから「もういっそこのままでいいや」「それでも嫌な感じじゃなくて」などとある通り、今のお世辞にも健全とは言えない精神状態を肯定的に捉えようとする姿勢が見受けられます。

 

サビ1

きっと誰も知らない言葉が今僕の中で
渦を巻いてずっとLoop Loop Loop Loopして
吐き出そうと声を出してみてもうまくいかない
My heart beats faster
Night Diver

再びわかりやすい曲調の変化と共に場面が一転。

 

主人公の心の中で、誰も知らない言葉が渦を巻きます。

きっとそれは誰かに打ち明けたことがないものだから誰も知らないだろうし、あるいはその混沌とした感情を言い表す言葉がこの世に存在しないのかもしれません。

 

過去を懐かしみ、胸に棘が刺さったままで、吐き出すことも飲み込むことも出来ない感情が立ち込める夜。

「My heart beats faster」とあるように、不安からか心拍数は上がっていくのでとてもすぐには眠れないでしょう。

 

「Night Diver」

主人公は感傷的な夜の闇に、毎日のように飛び込んでいくのです。

 

「それでも嫌な感じじゃなくて」なんて言ったのは、渦巻く感情を吐き出せない主人公の見栄だったのかもしれません。

 

2番

あの頃に戻れるなら僕に何が出来るだろう
多分何も変わらなくて
きっと今の僕には変えられない

2番では新たに後悔のような感情が映し出されます。

 

文脈から考えるに「君」と過ごしていた幸せな過去がきっとあの頃であって、何か君との関係を引き裂いてしまうような出来事が起こったことがそれとなく窺えますね。

詳細は3番の歌詞で触れられています。

 

そして彼がここで歌っているのは、自分自身への諦め

 

過去の出来事を悔やみつつも、じゃあいざ今の自分がその場所に戻ったとしても今の僕には何もできない。

結局自分は同じ夜を繰り返しているだけで何も変われてなんかいない

そんな絶望が透けて見えます。

 

サビ2

ずっとこのままで良いわけなんてあるはずもない
弱音吐いた夜をLoop Loop Loop Loopして
情けないこの心に生きる理由を与えて
My heart beats faster
Night Diver

「もういっそこのままでいいや」

やはりそんな言葉は自分を誤魔化しているだけに過ぎませんでした。

 

「ずっとこのままで良いわけなんてあるはずもない」

毎日のように棘の行方から目を背けて、感傷的に夜に沈む日々を送っていて良いわけなんかない。そんなこと主人公もわかっています。

 

それでも、どうせ今の自分じゃ何も変えられない。自分は何も変われていない。

そんな弱音を止めどなく吐き続ける夜を彼はループし続けます。

 

あの日から何も変われない、なんで生きているかもわからない自分。

 

「情けないこの心に生きる理由を与えて」

 

彼はそう歌います。

もう彼はこの世にいないのだという信じがたい事実に、どうしようもなく胸が苦しくなります。

世の中の生きづらさや生きる理由を歌った歌詞は世界に数多あるけれど、皮肉にもこんなにもリアリティのある表現はこの世に存在するはずがありません。

 

3番では、ここまでの歌詞で登場した「あの頃」が深堀りされていきます。

 

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コメント

  1. 匿名 より:

    本当にどんなに辛かったんでしょう。

  2. 匿名 より:

    Night Driver ⇒ 夜に駆ける と紐づけてしまうとゾっとします。
    三浦春馬さんにもタナトスの誘惑があったのでしょうか。

    歌詞から勝手に連想・妄想してしまいますが、それくらいの喪失感がいまだに拭えません。
    ご冥福をお祈りいたします。

    • 骨助骨助 より:

      コメントありがとうございます。
      確かに「夜に駆ける」と重なる部分は大いにありますね……
      後ろ暗い感情をもって夜を過ごしていた人がある日突然すっかり飲み込まれると考えると恐ろしいものがあります

  3. 匿名 より:

    もしこの曲を違う人が歌っていたら、違う歌詞の捉え方ができたのかもしれないけど、亡くなってしまった三浦春馬くんがうたってる事を知りながら聞くと、毎回泣きそうになる。最後のことばみたいで。

  4. 匿名 より:

    この歌怖い。死を連想してしまうのは私だけ?

    • 骨助骨助 より:

      歌詞の内容もそれとなく死のきっかけに聞こえてしまいますし、実際に起こってしまったことなので否が応でも連想してしまいますね…

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