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【ずっと真夜中でいいのに。/Ham】歌詞の意味を徹底解釈!皮肉で切ないタイトルの意味とは?

【ずっと真夜中でいいのに。(通称:ずとまよ)】「Ham(ハム)」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ サターンと情景が似ている?
✔ Hamの皮肉で切ない意味とは?
✔ ACAねさんの言葉遊びの秀逸さ

 

サルー
サルー

お馴染みのずとまよ楽曲の考察です。本楽曲はとても切ない遠距離恋愛の歌なのかなという結論です、、、

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サターンと似た雰囲気を漂わせる恋愛ソング

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今回紹介していく「Ham」は、アルバム『朗らかな皮膚とて不服』の収録曲。

 

作詞作曲を担当したACAねさんは

また生身で会えますように。

と楽曲についてのコメントを残しています。

 

このコメントだけを見ると「え?死別の歌!?」なんて早とちりしそうになりますが、歌詞の情景から察するにそうではありません。

おそらく上記のコメントは「直接会いたい!」という気持ちを表しています。

 

また楽曲を聴き込んだファンならうっすら感じている方も多いかも知れませんが、本楽曲は遠距離恋愛からの失恋を歌う「サターン」と情景が似ています。

 

そのため「遠距離恋愛からの失恋」というテーマを仮説に置いて、本記事では楽曲考察を進めていきます。こう仮説を置くと、歌詞の情景1つ1つが腑に落ちてくるのです。

 

ちなみに「サターン」あまり聴いたことがないよって人は、上記の記事を参考に歌詞を読み込むと「Ham」の考察をより楽しむことができるかなと思います。だいぶ前に書いた記事ですが、宜しければどうぞ。

 

サルー
サルー

ではさっそく考察に移っていきましょう。まずはタイトルに着目していきます。

楽曲名「Ham」とは

「Ham」と聞くと、まずは誰しもが

  • 食品用の豚肉。

を想像するのではないでしょうか?(僕もそうでした)

 

とはいえ「食品用の豚肉」としてタイトルを解釈してしまうと、歌詞の情景との関連性がかなり薄いものとなってしまいます。(ACAねさんの生身の…というコメントとは微かに繋がっては来るのですが…)

 

そこで注目したいのは「Ham」のスラングです!

実は

「下手くそな役者、不器用」

といった悪口的な意味があるのです。

 

こう捉えると、自分に対する皮肉として「Ham」というタイトルが成立します。(歌詞とも心情ともかなり関連性が高いです)

 

✔ 不器用な人間のことを示す「Ham」

これが楽曲内容とどう関与してくるのでしょうか。

 

サルー
サルー

歌詞とじっくり向き合っていきます!

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歌詞

おはよう おつかれ 今日電話していい?
まだ序の口? 早く目覚めないかな
君の鼓動で飛び上がる この体にも
慣れてきたから

一言目はきっと 久しぶり
それしか言えない それすら出てこない
夢で出会えた翌朝は 息が痛いよ
あざになるくらい

なんであの時 身を引いた君を
受け止めたふりで 疑わなかったの
なんで まだもっといたいよ 君と
もう言えずに すぐ心緩めるの

僕の立場と ちっちゃな嘘で 食べられた
いっぱい諦めさせた
その傷口のほう 僕じゃない誰かに
救われてほしいとも 願えなくて

なさけないけど 空しいけど
君の手を 繋いで歩きたいよ
血の温もりも 色素の距離も
君といたいよ どうしたらいい
どうにもならないけど

なんであの時 身を引いた君を見て
ほっとしてる自分が もうこわいよ
なんで まだもっといたいよ 君と
もう言えずに すぐ心緩めるの

僕の弱さがね 君ばかり傷つけた
いっぱい諦めさせた
だめな僕の根を 自分で罰することで
解決できるくらい 単純じゃないけど

なさけないけど 虚しいけど
君のこと 最後まで知りたいよ
硬い心も 鋭い爪も
君を想うと どうしたらいい

なさけないけど 隠したけど
君の手を 繋いで歩きたいよ
壊れていく この世界でいつでも
君といたいよ どうしたらいい
どうにもならないけど

一言目はきっと 久しぶり
それしか言えない それすら出てこない
意気込むことはないけれど
生きていけるよ 君をさがして

作詞:ACAね

歌詞の意味・解釈

1番

おはよう おつかれ 今日電話していい?
まだ序の口? 早く目覚めないかな
君の鼓動で飛び上がる この体にも
慣れてきたから

まず冒頭歌詞で描かれているのは「遠距離恋愛」をすることになった君に対して、メッセージを送る情景。

 

文字通り「ソワソワしている様子」や「あたかも一緒にいる情景」が想像できる内容ですが、あくまで本楽曲は遠距離恋愛の歌。

 

君の鼓動というのも、君がメッセージを送り返してくれることで振動する「携帯電話」のことを示しているのでしょう。

 

サルー
サルー

「慣れてきた」という文から離れて数日が経つことが伺えますね。せわしない主人公の心情はどう揺れ動いていくのでしょうか。

 

一言目はきっと 久しぶり
それしか言えない それすら出てこない
夢で出会えた翌朝は 息が痛いよ
あざになるくらい

なんであの時 身を引いた君を
受け止めたふりで 疑わなかったの
なんで まだもっといたいよ 君と
もう言えずに すぐ心緩めるの

主人公は「君と再会した日」を妄想しつつ、今の現状を後悔するように過去を回想しているようです。

 

きっと物理的に距離が離れると告げられたとき、主人公は物分かり良い返事をしてしまったのでしょう。受け止めたふりの後悔に包まれているのです。

 

そして上記歌詞の「夢で出会えた翌朝は…」という部分が「また生身で会えますように。」といったACAねさんのコメントとリンクしていきます。

 

君とは離れてしまったから、夢でしか会えない。

そんな現状が「生身で会いたい…」という願いを生み出してしまったのでしょう。

 

僕の立場と ちっちゃな嘘で 食べられた
いっぱい諦めさせた
その傷口のほう 僕じゃない誰かに
救われてほしいとも 願えなくて

ここで注目したいのは「食べられた」というフレーズ。

 

おそらくこちらは、口に運んで食べられたという意味ではなく「ダメージを食らった」などの損害を訴える意味合いが強いのだと思います。

 

そしてダメージを食らったのは、主人公ではなく君です。

「食べられた」も、その後に続く「いっぱい諦めさせた」も、君にかかっている言葉であったことが続く歌詞で分かります。

 

僕の立場…とあるように、主人公は遠距離恋愛の辛さから君に重荷をかけてしまったのでしょう。

その負担が君を傷つけてしまったと分かっているから、面目ないし後悔している。叶うことなら君には救われて欲しい。

 

とは言っても

「でもその傷を他の人が癒すのは嫌だ!」

そんな横暴で不器用な感情が主人公の中で渦巻いているようです。

 

サビ1

なさけないけど 空しいけど
君の手を 繋いで歩きたいよ
血の温もりも 色素の距離も
君といたいよ どうしたらいい
どうにもならないけど

サビでは「君がいなくなった虚しさ」がダイレクトに歌われているのですが、ここでもしっかり解釈しがいのある言葉が身を潜めています。

 

個人的に「色素の距離」という言葉がとても面白いなと。

これは夢の中(モノクロの世界)でしか会えなくなってしまった君と直接(色素の世界で)会いたいと言った意味を持っているのでしょう。1番Aメロの歌詞と結びつきますね。

 

サルー
サルー

こういうACAねさんの言葉遊びがほんとツボです。 2番以降の歌詞では情景がさらに具体的になっていきます。後を追っていきましょう!

 

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コメント

  1. ずとまよ好きのクロネコしゃん より:

    考察恐れ入ります…
    mv公開されましたね。最初のお花の絵のところ、英語を翻訳してみました、多分花言葉なのです1、彼岸花
    あなたが考えるのはあなたのことだけ?私以外の人のことを、みたいな感じかと。2、勿忘草私を忘れないで3、水仙家に帰って、愛に答えて
    4、シクラメン私の悲しい愛を
    鳥肌ヤバイです。。

    • サルーサルー より:

      かなり返信遅れましたが、素晴らしい考察をありがとうございます!

      この考察記事を執筆したのはMVが出る前ですが、花のメッセージ性と歌詞の内容はかなりリンクしますね…! 発見をシェアして頂きすごく嬉しいです!

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