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【LiSA/愛錠】歌詞の意味を徹底解釈!13の主題歌に描かれるのは禁断の愛!?

【LiSA(リサ)】「愛錠」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ 描かれるのは世間に肯定されない愛情?
✔ 「愛錠」が意味するものとは
✔ LiSAが楽曲に込めた想い

 

サルー
サルー

LiSAの描くダークバラード。重たい世界観で構成される楽曲を一緒に深堀していきましょう!

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LiSA初のドラマ提供曲!

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今回紹介していく「愛錠」は、“オトナの土ドラ”シリーズ『13(サーティーン)』の主題歌として提供された楽曲。

 

『13』は理不尽な現実の中で引き起こる連鎖的な事件。そしてその狭間で踊らされる人々を描く、怒涛のクライムサスペンスとなっています。

 

作詞を担当したLiSAは

初めてのドラマの主題歌を担当させていただくことになり、とても嬉しいです。そしてすごくドキドキしています。様々な愛情が絡まるこの物語を読みながら、私の中で「愛錠」という言葉が出来上がりました。本編の気持ちからそのまま曲に入り込めるようなダークバラードに仕上げました。作品と共にお楽しみいただけますように。

と楽曲についてのコメントを残しています。

 

アニソンのイメージが強いLiSAの初ドラマ提供曲。想い入れの強さが伝わるコメントですね。

 

サルー
サルー

楽曲の前情報を押さえたところで、さらに楽曲を深堀していきましょう。まずはタイトル名に着目していきます…!

「愛情」ではなく『愛錠』

本楽曲のタイトル名は「愛情」ではなく『愛錠』

 

とは

  • 他人に開けられないように、ドア・引き出し・金庫などに取り付け、鍵 (かぎ) で開閉する装置。

のことを示します。

 

歌詞では「あぁ、想う 想うほど 絡まる愛錠」という流れで「愛錠」が使われており、ロックされてびくともしなくなった錠のように、愛が絡み合って雁字搦めになっているさまを表現しています。

 

愛情より固い愛錠。

これが表題になっている楽曲の中にはどのようなメッセージが込められているのでしょうか。

 

サルー
サルー

本題の歌詞に迫っていきましょう!

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歌詞

話してしまえば 想い出
隠してしまえば 幸せ
時間がすべてを奪ってく

愛してしまえば 地獄で
離れてしまえば 孤独だ
もう戻れない

あぁ、想う 想うほど 絡まる愛錠
この手を繋ぐ鎖のように
ただ目の前の明日を信じられるのならば それだけでいい
今そっと手を伸ばした

もたれてしまえば 2倍で
壊してしまえば それぞれ
時間このまま過ぎ去って

願ってしまえば 欲しくて
叶ってしまえば 足りない
知っている もう戻れはしない あの日には

今夜すべてを置き去りに 独りで逃げ出したって
きっと私は いつまでも後悔に縛られたまま
ずっと今日を恨みながら 罪責と悪夢に魘されるのでしょう 解けないわ

鉄と鉄が擦れ合い
指と指の温もりも
今ここに貴方を感じられるカギ

あぁ、想う 想うほど 絡まる愛錠
この手を繋ぐ鎖のように
ただ目の前の明日を信じられるのならば それだけでいいよ 今は

あぁ、巡る 巡るほど 絡まる愛錠
切れない絆 確かめながら
どんな見えない明日も貴方が傍にいるのなら それだけでいい
強く確かな愛情

愛してしまえば 地獄で
離れてしまえば 孤独だ
知っている もうほどけはしない 二人永遠

作詞:LiSA

歌詞の意味・解釈

1番

話してしまえば 想い出
隠してしまえば 幸せ
時間がすべてを奪ってく

愛してしまえば 地獄で
離れてしまえば 孤独だ
もう戻れない

はじめに話しておくと、本楽曲は大きなテーマとして「愛」というものが間違いなくあるのですが、今作の世界観は「重い」です。

 

言ってしまえば、好きになれば好きになるほど、その人に囚われて動けなくなってしまうのが「愛」ですから、重くなってしまうのは至極当然のことなのかも知れません。

 

まず冒頭歌詞では「時間」とともに進行する愛と、それと同時に擦り減っていく心が描かれています。

 

歌詞の主人公たちがおりなす恋愛関係は王道的なものではなく、どこか邪道で一般的には受け入れがたい愛といったところでしょう。

 

禁断な関係だから話してしまえば想い出(過去)になってしまい、隠し続けることでこそ関係(幸せ)は続いていく。

 

ただ幸せといえど邪道な関係性だから、愛するは地獄への誘いであり、諦めるはシンプルに孤独の道を照らしてしまう。

「もう戻れない関係性」の中で主人公は雁字搦めに合っている。

 

サルー
サルー

世間的に言えない恋愛をしたことがある方は、かなり共感できる情景なのではないでしょうか? さらに歌詞を追っていきましょう。

サビ1

あぁ、想う 想うほど 絡まる愛錠
この手を繋ぐ鎖のように
ただ目の前の明日を信じられるのならば それだけでいい
今そっと手を伸ばした

サビで描かれるは鎖が巻き付いて動けないように、愛錠に絡まって希望的な未来が狭小化していく様子。

 

一心不乱に目の前の愛錠を求めているだけなのに、幸せへ向かえる未来の分岐が失われていく。

 

正常な判断をできないのは、まさに愛錠が巻き付いているからに違いありません。恋は盲目という言葉がありますが、愛錠はそれの重いバージョンですね。

 

愛錠のせいで先は見えず、主人公は目の前の幸せだけを求めてしまう…

 

サルー
サルー

こうやって歌詞を見ていると「愛錠」という言葉は選びの秀逸さに気づかされます。

2番

もたれてしまえば 2倍で
壊してしまえば それぞれ
時間このまま過ぎ去って

願ってしまえば 欲しくて
叶ってしまえば 足りない
知っている もう戻れはしない あの日には

続いて2番Aメロに移ります。

まず上段の歌詞では、あなたと一緒にいるかどうかで変わる時間の感じ方についてが謳われています。

 

もたれてしまう、つまりあなたに寄り添っているときは、時間は一瞬で溶けていく。しかし関係性が壊れれば、文字通り「別々の時間」を過ごすことになってしまう。

 

そして下段の歌詞では、共感性の高い恋愛心情が描かれています。

 

願うとき(叶わないとき)は、寂しさを埋めるようにあなたを求め、願いが叶ったときは、さらに閾値の高い欲望が生まれてしまう。

 

特に世間から肯定されない性愛の中では、1つのラインを超えるだけで障壁があるため、叶えば叶うほど欲望が溢れ出してしまうのでしょう。これが愛錠の罠。

 

今夜すべてを置き去りに 独りで逃げ出したって
きっと私は いつまでも後悔に縛られたまま
ずっと今日を恨みながら 罪責と悪夢に魘されるのでしょう 解けないわ

2番の後半歌詞では「愛錠から抜け出そうと試みる心内」が描かれています。

 

結果的に主人公はこの愛から逃れることができなかったようです。

なぜなら愛錠の鎖から解き放たれたとしても、あなたを失う後悔の方が強いと分かっているから。

 

そして禁断の愛情を持ってしまった過去が変わるわけではないから、感じている「罪責」が完全に消えてしまうことはない。むしろ孤独の中で「悪夢」に魘される。

 

だから主人公は「愛錠は解けない」という結論を出す。

歪な形だったとしても、強固な愛から逃れるすべは人間持ち合わせていないのです。それがどんなに強い人間だったとしても、ここには抗えないことでしょう。

 

サルー
サルー

いよいよ楽曲は終盤に向かっていく。ラストはこれまでの情景と比べ少し明るみを帯びてきます…!

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