サビ2
今日が明日 昨日になって 誰かが忘れたって
今君がここにいる事を 僕は忘れないから
見えない涙拭って 謝るように笑って
触ったら消えてしまいそうな 細い指の冷たさが
火傷みたいに残っている
今日が過去になったって、僕はこの時間を忘れない。
いつか終わりが来ると理解しているからこそ、彼は今という時間を愛し、胸に刻みつけようとしています。
むしろそれは、終わりを自覚していれば勝手に火傷みたいに残っていくものなのかもしれません。
「見えない涙拭って 謝るように笑って」
という表現が難解ですが、ここではこのように解釈してみます。
本当ならばいつ終わりが訪れるかわからないのだから、ちゃんと泣くべきだし謝ることは手遅れになる前に謝るべきなのでしょう。
しかしそんなことをあえてするほど、彼らは大人ではありません。
心ではそう思っていても、実際は泣いていないし、ただ僕たちらしく笑うだけ。
裸足のメロディーを歌うだけです。
そんな自分たちの様はまさしく一番のサビであったように、「ずるい」でしょう。
それでもせめて今を忘れまいと、彼はこの美しい時間を胸に刻むのです。
ラストサビ
見つけた言葉いくつ 繋げたって遠ざかる
今一番伝えたい想いが 胸の中 声を上げる
せーので全て飛び越えて 僕らのまま笑って
裸足のメロディー歌うから そして一緒に手を振るんだよ
笑顔のまま またねって
伝えたい想いを言葉にするとか、そんなステップを飛び越えて子供みたいに笑い合う二人。
そして最後には「またね」と口にします。
それが最後になってしまうのが怖いから。
たとえこの時間が終わってしまっても、また会えるって信じたいから。
たとえ確証などなかろうと、二人の時間が続いていくことを主人公は信じています。
雨でも晴れでも 空のない世界でも
また明日 明日が ちゃんときますように一緒じゃなくても 一人だったとしても
また明日の中に 君がいますように
雨でも晴れでも 空のない世界でも。
あるいは、明日自分がひとりだったとしても別にかまいません。
「Gravity」というタイトルの解釈の話に戻りますが、明日の中に君がいてくれさえすれば、きっといつか不思議な重力が二人を惹き合わせてくれるはずです。
また明日が ちゃんときますように
また明日の中に 君がいますように
それはいつか終わりが訪れることを自覚しながらも、「またね」と側にいられる時間が続いていくことを願う主人公の祈りなのです。
感想
終わりの時間は必ず訪れます。
それはこの世界で生きる以上、重力のように私たちの人生に付き纏ってきます。
でもだからこそ、大切な人と過ごせる今という時間を愛そうと思える。
そんなことを考えてみると、終わりを自覚しながらも「またね」と再会を願う私たちの営みも素敵なものなのかもしれません。
ここではもっともらしく歌詞の解釈を書き連ねてきましたが、ここで述べたのは一つの個人的な解釈に過ぎません。
聴く人によって、或いは聴くたびに異なる発見が生まれるBUMP OF CHICKENの楽曲。
是非皆さんも自分に合う解釈を見つけてみて下さい…!
【BUMP OF CHICKEN/Gravity】
歌詞の意味の解釈でした!
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