3番
重い重い闇を背負って
細い弧を描いた
あの月がさ 鯨の目の玉みたい
カルキの匂い 目眩 寒い 胸が痛い
今、空が落ちてきた。
重い重い闇を背負って
細い弧を描いた
という部分は水面に映る月夜
を彷彿させます。
あの月がさ 鯨の目の玉みたい
という部分は
「生まれ変われるなら鯨がいいな」
と死の直前に
君が言っていたセリフと重なります。
君をさらった、君同様のプール。
つまり、君=プール
それに映る月が鯨の目とするならば
君は、鯨ということです。
主人公の中で君が死の直前に夢見た
鯨になりたい
という願いは叶っているのです。
君が報われる瞬間が描かれた歌詞ですね。
カルキとは、
水道水やプールの消毒に用いられる薬品。
目眩 寒い 胸が痛い
から、主人公の億劫がわかります。
そして
今、空が落ちてきた。というのは
栓を抜くことで、水面(月夜)が下降していることを表します。
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ラストサビ
ねぇ飛沫をあげてみせて
魔法の解ける時間だよ
もうこれで全部栓は抜いたよ
僕だけを残し 空になった水槽
金色の朝の中 「 」
君(鯨)に、「飛沫をあげてみせて」
と言っています。
魔法の解ける時間
つまり、もうじき
プールサイドの水が抜けきるのです。
それは、君が鯨になれていた
魔法の時間が終わることを指します。
空になった水槽は
君が完全にいなくなったことを表し、
僕だけを残し
は、主人公の孤独感が込められています。
最後の
「 」は、
- 君がもういなくなってしまったこと
- 君がもう喋れないこと
- 魔法の時間が終わったこと
といった意味が込められているのでしょう。
感想
綺麗さの中の暗さ、
爽やかさの中の鬱加減
が絶妙でした。
また、歌詞のストーリーが感慨深い。
よくこんな話を思いつくなと。
これだけの鬱を、
爽やかなメロディにのせて演奏できるのは
彼らくらいのものではないでしょうか。
【おいしくるメロンパン/水葬】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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