【美波(みなみ)】の
「カワキヲアメク」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
本楽曲、またタイトルが持つメッセージとは?
なぜ、敢えてカタカナ表記なのか?
是非、最後までご覧ください。
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楽曲名「カワキヲアメク」とは
「カワキヲアメク」とは
普段目にしない言葉ですが
漢字にすると
「渇きを叫く」
と書くことができます。
「渇き」は皆さんご存知の通りの意味を持ちますが、「叫く(あめく)」については中々聞きなれないものだと思います。
漢字を見れば、おおよそ理解は出来るのですが「あめく」とは古語であり、意味は「さわぐ」「わめく」という意味があります。
つまり「渇きを叫く」とは
渇いてしまった愛を叫んでいる
という意味を持つのです。
渇望という意味では
と、イメージが一貫していますね。
また、「カワキヲアメク」と、敢えてカタカナ表記になっていることにも意味があります。
こちらについては、
歌詞を細かく解釈していくことで
明らかになっていきます。
と、その前に本楽曲の詳細を。
TVアニメ「ドメスティックな彼女」のOPテーマ!
本楽曲は、TVアニメ「ドメスティックな彼女」のOPテーマに起用されています。
あらすじの一部を紹介すると
小説家志望の赤森高校2年・藤井夏生は、英語教師の橘陽菜に思いを寄せていた。ある日、友人に誘われた他校生女子との合コンで橘瑠衣と出会い、成り行きで肉体関係を持つ。その後互いの親の再婚により陽菜と瑠衣が姉妹であることを知っただけでなく、2人と義理の兄妹になるという奇妙な生活が始まる。瑠衣はこれを機に夏生や陽菜がいる赤森高校へ転校した。やがて、陽菜が不倫をしていることを知った夏生は瑠衣と共に彼女に不倫相手の萩原柊との別れを迫り、陽菜は別れを決意する。その後、不倫相手と別れた陽菜と出かけた夏生は彼女に想いを打ち明けるが、陽菜はその時点では断り、一旦は義姉弟の関係でとどまることになった。
といったもの。
現代日本における
「高校生の恋愛」
が題材となっています。
主人公とヒロインの性行為から始まる本作は、高校生同士の性行為や学校教諭の不倫、セックスフレンドなど、少年誌の連載作品にしては「不道徳」な要素を含んでいることが特徴的。
また、恋愛の複雑な事情によるシリアスな展開だけではなく、顔芸やお笑いコントの如くギャグコメディ的な場面を織り交ぜているところも特徴的です。
決してキラキラした恋愛ではない
という部分が、主題歌に起用された
「カワキヲアメク」と通じますね。
MVの意味・解釈
歌詞とリンクされたイラストMVとなっています。
雨の中で主人公の少女が葛藤し
叫びをあげるといった
メッセージ性の強い作品となっています。
葛藤の中を走り抜けた少女ですが、葛藤(雨の中)を抜けたら抜けたで「空 晴れないでよ」と天邪鬼なメッセージが流れる。
“愛を渇望しているものの
簡単に手に入る愛情は拒絶する”
そのような心理が本MVを通して、
描かれているのではないでしょうか。
では、本題の歌詞に迫っていきます。
歌詞
未熟 無ジョウ されど 美しくあれ
No Destiny ふさわしく無い
こんなんじゃきっと物足りない
くらい語っとけばうまくいく
物、金、愛、言、もう自己顕示飽きた既視感(デジャヴ)
何がそんな不満なんだ?
散々ワガママ語っといて
これ以上他に何がいる?
そんなところも割と嫌いじゃ無いもう「聞き飽きたんだよ、そのセリフ。」
中途半端だけは嫌もういい
ああしてこうして言ってたって
愛して どうして? 言われたって
遊びだけなら簡単で 真剣交渉無茶苦茶で
思いもしない軽(おも)い言葉
何度使い古すのか?どうせ
期待してたんだ出来レースでも
引用だらけのフレーズも
踵持ち上がる言葉タブーにして
空気を読んだ雨降らないでよまどろっこしい話は嫌
必要最低限でいい 2文字以内でどうぞ紅の蝶は何のメールも送らない
脆い扇子広げる その方が魅力的でしょう迷で
応えられないなら ほっといてくれ
迷えるくらいなら 去っといてくれ
肝心なとこは筒抜けで
安心だけはさせられるような
甘いあめが降れば
傘もさしたくなるだろう?このまま
期待したままでよかった 目を瞑った
変えたかった 大人ぶった
無くした 巻き戻せなかった
今雨、止まないでコピー、ペースト、デリート
その繰り返し 吸って、吐いた
だから
それでもいいからさ 此処いたいよもういい
ああしてこうして言ってたって
愛して どうして? 言われたって
遊びだけなら簡単で 真剣交渉支離滅裂で
思いもしない重い真実(うそ)は
タブーにしなくちゃな?きっと
期待してたんだ出来レースでも
公式通りのフレーズも
踵上がる癖もう終わりにして
空気を読んだ空晴れないでよ今日も、雨。
傘を閉じて 濡れて帰ろうよ
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歌詞の意味・解釈
1番
未熟 無ジョウ されど 美しくあれ
No Destiny ふさわしく無い
こんなんじゃきっと物足りない
くらい語っとけばうまくいく
物、金、愛、言、もう自己顕示飽きた
始めの一文は、「主人公そのもの」と「願意」を表現している。
「無ジョウ」と敢えて
カタカナ表記になっているのは、
無常(人の世が儚い)と
無情(思いやり・感情がない)
を、掛け合わせた心情に
主人公があるからでしょう。
自己顕示とは、自分の存在を目立たせ、他人の注意をひくこと。
「物」「金」「愛」「言」
これらは全て自己顕示の為にあり、それを求めて疲弊するのはもう嫌だと言っています。
既視感(デジャヴ)
何がそんな不満なんだ?
散々ワガママ語っといて
これ以上他に何がいる?
そんなところも割と嫌いじゃ無いもう「聞き飽きたんだよ、そのセリフ。」
中途半端だけは嫌
既視感とは、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象のこと。
ここはおそらく上の歌詞と繋がりがあり
「もう自己顕示飽きた」
そのように感じる体験を主人公は繰り返している。
何がそんな不満なんだ?
散々ワガママ語っといて
これ以上他に何がいる?
と、「自己顕示飽きた」という言葉を肯定するような心情が綴られている。
しかし、このような体験は主人公が実際に繰り返していることであり、何度でも自己顕示欲は湧いてしまうのです。
「聞き飽きたんだよ、そのセリフ。」
というのは、おそらく自分で自分に放った言葉なのでしょう。
サビ1
もういい
ああしてこうして言ってたって
愛して どうして? 言われたって
遊びだけなら簡単で 真剣交渉無茶苦茶で
思いもしない軽(おも)い言葉
何度使い古すのか?
MVの解釈でも述べましたが本楽曲は
“愛を渇望しているものの
簡単に手に入る愛情は拒絶する”
という心理が描かれている。
上にあるサビの前半は特に
「愛の渇望」という部分にあたります。
思いもしない軽(おも)い言葉
という特殊な表記が印象的なフレーズ。
上辺だけの愛ではなく、
真実の愛を渇望しているさま
が描かれているのです。
どうせ
期待してたんだ出来レースでも
引用だらけのフレーズも
踵持ち上がる言葉タブーにして
空気を読んだ雨降らないでよ
そして後半は
「簡単に手に入る愛の拒絶」
という部分が特に当てはまります。
踵持ち上がる言葉タブー
というのは、つまり
ワクワクさせるような言葉はいらない
といったところでしょう。
なぜなら「愛してる」や「好きだ」と言った、引用だらけのフレーズでも期待してしまうから。「期待」は「絶望」と表裏一体であるため、主人公は無意識に避けているのです。
2番に続きます。
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コメント
カワキクヲアメク最高う