2番
ハロー、絶望
その足でちゃんと立ってるかい?
無理にデタラメにしなくてもいいんだぜ
僕らに足りないのはいつだって
才能じゃなくって愛情なんだけどな
1番と同じテイストの歌詞が並ぶ。
ここで綴られるのも「夢」について。
デタラメとは、筋の通らないことやいい加減なことを言ったりしたりすること。になるのですが、無理にしなくていいと前置きがあることから、
- いい加減に夢を形成しなくても良いんだぜ
- 自傷しながら進む必要はないんだぜ
というメッセージを持つことが解釈できる。
あんまり焦る必要はないんだよと。
そして再び「愛情の素敵さ」が説かれる。これまでの歌詞だと、恋愛的な愛情の意が強いようにも感じさせられていましたが、本楽曲が語る「愛情」は広義的な意味を含んだ「人間愛」だということに、ここでようやく気付くことができます。
サビ2
夜を埋めるための唄が死なないように
欠伸ひとつで悲しみが流せるように
夢の話をしよう 飽きるまで呑もう
僕らは美しい
明日もヒトでいれるために愛を探す
- 唄で孤独な夜を埋めれるくらいの心の余裕
- 欠伸が生み出す涙で悲しみの涙が紛れるくらいの心の余裕
それを、あなたが持てるように。
そんな願いを込めてサビ2では、サビ1と同じように「くだらない日常の美しさ」が描かれています。
夢に手が届かなくたって、愛が成就しなくたって、それでも日常を乗り越えていく僕たちの姿は「美しい」のです。
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3番
世田谷ヤングルーザー
憂いの晩杯や、写真機の記憶
3番は短い歌詞だが非常に深い。
特に主人公の心情を写す下の歌詞文。
まず、憂いの晩杯やは、
歌詞を見らずに歌だけを聴くと「憂いのバンパイア」という空耳が聞こえる。これは大学生の「晩杯」と夜を象徴する「バンパイア」の二つの意味を重ね合わせていて、
- 意味もなくアルコールを酌み交わすさま
- リスカするくらい追い込まれた孤独な夜
を表しているのでしょう。
つづいて、写真機の記憶。
これがまた切なく、今では砂になってしまった大事な恋が、写真機の中では綺麗な思い出のまま残っているさまを表しているのです。
僕らは美しいと言い放っても、やはり日常に潜む絶望は切って離せないもの。あえて過去の想い出を歌詞で綴ることで、心の隅に残るモヤをリアルに表現しているのではないでしょうか。
ラストサビ
夜を越えるための唄が死なないように
手首からもう涙が溢れないように
無駄な話をしよう 果てるまで呑もう
僕らは美しい
明日もヒトでいれるために愛を集めてる
ヤングアダルト世代は、やはり夢や恋愛に対して、ぼんやりと憂鬱を抱えやすい世代。しかし、その世代だからこそ放つことのできる「輝き」が確かにある。
今は不器用で「夢」や「恋」に絶望していたとしても、愛を求めて日常の中でもがき続けることで、きっといつかは「愛情」に出逢うことができるのです。何と言っても僕らは美しいのだから。
感想
改めて、夢や恋に葛藤する若者、その胸を貫いていくナンバーだなと感じました。
今ではヤングアダルト世代を超えた私も、いつも心の隅にあった答えの見つからない葛藤を思い出して「ああ、あの時はあれで良かったんだな」と、間接的に救われた気持ちになりました。
【マカロニえんぴつ/ヤングアダルト】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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