【Eve(イブ) × suis(スイ) from ヨルシカ】の「平行線」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ 平行線な主人公の憂い
✔ 平行線であることの安堵感
✔ 好きな人と物理的に離れてしまう焦燥感
平行線の関係性って良いところがある分、壊すのが難しいんですよね。歌詞ではまさに「平行線」のままきてしまった二人の物理的な別れが描かれています。一緒に物語を読み込んでいきましょう!
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「好き」が言えない長馴染み同士
今回紹介していく「平行線」は「Eve×ヨルシカ(suis)」の豪華コラボからなるロッテガーナチョコレート『Gift』テーマソング。
ネット発アーティストを好むリスナーの皆様からすると胸熱すぎるコラボですよね。僕も「おおお」と声を上げました(笑)
上記は2021年2月5日にYouTube上に公開されたMV。
そして歌詞は基本的にこの物語に沿って展開されていきます。以下が物語のあらすじ。
子供の頃から川を挟んで向かい合わせの家に住んでいる、おさななじみの千代子と怜人。
小学校、中学校、高校と、二人の関係性はずっと友達以上恋人未満の“平行線”。
学校には一緒に登下校し、それぞれの部屋の窓から紙飛行機を飛ばしてメッセージをやりとりし、夜は2階のお互いの部屋で窓越しに夜な夜な話す。そんな日々。
けれども2月、バレンタインデー直前に千代子の引っ越しが決まる。
ずっと一緒にいて、なんでも話してきた二人がひとつだけ言えなかったこと。それは───
「好きが言えない長馴染みの関係」といったところですね。近いからこそ想いを伝えられないっていうのは本当恋愛あるあるですよね。二人の恋愛はどのような結末を迎えていくのか。楽曲考察に移っていきましょう!
楽曲名「平行線」とは
辞書的に「平行線」は
- 同一平面上にあって、 どこまで延長しても交わらない2本またはそれ以上の直線
- 互いの主張・意見などがどこまでいっても妥協点の見いだせない状態
といった意味を持っています。
絶対に交わることがない二つの線。
恋愛においてはこれを「絶対に寄り添うことができない二人」と比喩して使うシーンがあります。
あなたにはめちゃくちゃ近いのに恋愛関係には発展できない相手がいませんか?本楽曲の題材は「長馴染み」ですが、そんな相手がいる方にとってすごく感慨深いストーリーだと思います。
長馴染みの恋愛なんてものと無縁だった僕からすると、関係性自体が羨ましく微笑ましいです。とまあ個人の感想は置いといて本題の歌詞に目を向けていきます。一緒に追っていきましょう!
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歌詞
世界は少しだって 思うようにはならなくて
どうしてもあの頃のように戻れないよねえ
ふたりの秘密だって 君は覚えていなくたって
くだらない話を聞いていたかったの伝えたい想いだけが 募ってしまうな
近すぎたのかなさよならなんてさ (素直に) 当たり前の毎日が (なれないよ)
続いていくと思っていたから 平行線のまま
届くなら (2人で) ただもう一度今 (今)
胸にしまったまんまの 変わらないこの想いを
君に言おうねえ
別に用などないけれど 交わす言葉もないけれど
もう少しだけ一緒に居られたならほろ苦い思い出だけが溶かしてゆくんだ
変わらない風景にさよなら優しくなれたら (近いのに) この手を伸ばせたら (遠くて)
眩しくて痛いまま ただ祈っていた 平行線のまま
届くなら (2人で) ただもう一度今 (今)
胸にしまったまんまの 変わらないこの想いを
君に言おうこの距離は縮まらないまま
交わらないようにできていた
答えなんてない 遅くなんてないから
ただ痛いくらい 今ならまだ間にあうかな
なんてささよならなんてさ (素直に) 当たり前の毎日が (なれないよ)
続いていくと思っていたから 平行線のまま
届くなら (2人で) ただもう一度今 (今)
昨日までの世界じゃなくなっても 心は覚えている
変わらないこの想いを
君に言おう作詞:Eve
歌詞の意味・解釈
1番
世界は少しだって 思うようにはならなくて
どうしてもあの頃のように戻れないよ
タイトル名の解釈欄でもお話ししたように「平行線」がテーマになっています。
それを踏まえていると、歌い出しの歌詞は「君と近づけないもどかしさ」が綴られているのかなと推測することができます。
そして長馴染みに好意を抱く主人公は、無邪気な少年時代と比較して素直になれなくなった自分(関係)に焦燥を感じている。
ねえ
ふたりの秘密だって 君は覚えていなくたって
くだらない話を聞いていたかったの伝えたい想いだけが 募ってしまうな
近すぎたのかな
続く歌詞で描かれる内容も、長馴染み間の恋愛もしくは友達間の恋愛をしたことがある人にとってはあるあるの情景だと感じることができるのではないでしょうか。
『くだらない話を聞いていたかったの』
好きだからこそ取るに足らない会話だけでも満足してしまうんですよね。そして何気ない会話ができる距離感を壊したくないから本心を隠してしまう。
また「ふたりの秘密だって 君は覚えていなくたって」といった歌詞からは長馴染みならではの約束事が想像できますよね。設定は様々あれど「素直になれない苦しさ」といった点では共感してしまいます。
サビ1
さよならなんてさ (素直に)
当たり前の毎日が (なれないよ)
続いていくと思っていたから 平行線のまま
届くなら (2人で) ただもう一度今 (今)
胸にしまったまんまの 変わらないこの想いを
君に言おう
歌詞ではサビ1で明らかになるのですが、君に想いを届けれないまま主人公は「引っ越し」が決まってしまいます。
だから突然迎えた「さよなら」に戸惑い、胸にしまったまんまの 変わらない想いを君に伝えようとしているのです。
また今までは「平行線のまま」の関係性に一種の安堵を覚えていたことも分かりますよね。
確かに交わることはないけれど、二人の平行線は限りなく近くを走っていたのです。平行線の関係には「離れない」という最強のメリットがあったのです。
だけどもう二人は平行線ではいられない。
二人の距離は今後どうなっていくのか。2番以降の歌詞も一緒に追っていきましょう!
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