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【星野源/創造】歌詞の意味を徹底解釈!任天堂要素だらけのマリオCM曲をまとめて解説。

【星野源】「創造」について、歌詞(和訳)の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 散りばめられたマリオBGMと効果音

✔ 任天堂愛溢れる歌詞

✔ 随所に感じられる遊び心

 

骨助
骨助

ゲームファンが唸る、えげつない任天堂要素の数々。じっくり解説いたしましたので是非最後までお読みください…!

 

 

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『スーパーマリオブラザーズ』発売35周年記念ソング

→Apple Musicでフル視聴する 

 

今回紹介していく「創造」は星野源さんが2021年2月17日にリリースした楽曲。

星野さん自身が出演する任天堂の『スーパーマリオブラザーズ』発売35周年記念CMソングとして書き下ろされました。

 

ゲーム好きとしても知られる星野さんは自身のラジオ番組にて、

任天堂という人たち、モノづくりをする職人たちの心が大好きでカッコいいと思っていて、リスペクトの気持ちを込めて歌詞を書いた

と楽曲についてコメントされています。

 

タイアップ曲での原作オマージュに定評のある星野さん。

今回の楽曲もゲームキューブの起動音やマリオブラザーズの効果音などが楽曲中にふんだんに盛り込まれており、ゲームファンにはたまらない1曲となっています。

さらには歌詞も任天堂と関連するフレーズの連続。えげつないです。

この曲の任天堂愛は半端ではありません。

 

骨助
骨助

タイトル「創造」にも実は任天堂へのリスペクトが込められています。

楽曲名「創造」とは

Nintendo Direct Pre E3 2012より

 

任天堂公式サイトでも見られる“ニンテンドーマガジン 2020 winter”内のインタビューで星野さんは

最初はタイトルを『独創』にしようと思ったのですが、それでは社歌のようになってしまうので、『創造』ならもっと広い意味で、マリオシリーズや任天堂そのもの、そして自分の音楽とのリンクを表現できるんじゃないかと思い、このタイトルにしました。

と語っています。

 

「独創」は任天堂を世界的企業にまで成長させた第3代社長・山内溥氏が掲げた言葉(画像は第4代・岩田社長)。

任天堂は古くから「娯楽は他と違うからこそ価値がある」という「独創」の精神に基づいてオリジナリティの高い製品を生み出し続けており、任天堂本社の会議室にも「独創」と書かれた額縁が飾られています。

 

独創を続ける任天堂へのリスペクトと、広い意味での音楽を作る自分との共通点。

そんな意味合いを込めて「創造」というタイトルがつけられているようです。

 

骨助
骨助

タイトルについて確認したところで、さっそく歌詞を見ていきましょう!

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歌詞

Let’s take
Something out of nothing
Out of the ordinary
Breaking rules to create our own way
Playing everyday

Let’s chase
All the yellow magic
Till we count to a hundred
Running directly to you today
Playing over again

何か創り出そうぜ 非常識の提案
誰もいない場所から 直接に
独(いち)を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
色褪せぬ 遊びを繰り返して

僕は生まれ変わった 幾度目の始まりは
澱むこの世界で 遊ぶためにある
配られた花 手札を握り
変える 運命を

あぶれては はみ出した
世をずらせば真ん中

何か創り出そうぜ 非常識な提案
誰も見ない場所から 一筋の
未知を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
やめられない 遊びを繰り返した
進化を君に 外れ者に授ける

死の淵から帰った 生かされたこの意味は
命と共に 遊ぶことにある
僕らふざけた生き物 脆く
ひしゃげた文明の

制約の屋内で
気をずらして外側

目下捻り出そうぜ 閃きの妙案
枯技咲いた場所から 手を振る普通と
バタつく未来を 水平に見た考案
途方もない 学びを繰り返して

時の大海で 喧騒の波間で
驚いた笑顔見せて

目下走り出そうぜ 物作る冒険
あり得ないさ 全ては馬鹿げてた妄想
現れる様相 目の前の風景
襷抱いた 遊びを繰り返し

繰り返し

何か創り出そうぜ 非常識の提案
誰もいない場所から 直接に
独(いち)を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
色褪せぬ 遊びを繰り返して

 

作詞:星野源

歌詞の意味・解釈

Let’s take
Something out of nothing
Out of the ordinary
Breaking rules to create our own way
Playing everyday

Let’s chase
All the yellow magic
Till we count to a hundred
Running directly to you today
Playing over again

英詞から楽曲はスタート。

基本的に後の歌詞で歌っている内容を英語に起こしてあるので、ここでは簡単な意訳を紹介するに留めておきます。

何かを一から創り出そうぜ
非常識なものを
ルールを破って我が道を行こう
遊びを繰り返そう走り出そうぜ
そうさYELLOW MAGIC
100数えるまでの間に
君まで直接走っていこう
遊びを繰り返そう

 

何か創り出そうぜ 非常識の提案
誰もいない場所から 直接に
独(いち)を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
色褪せぬ 遊びを繰り返して

ゲームキューブの起動音を模した印象的なサウンドから早速楽曲は日本語サビへ。

 

先ほど紹介したニンテンドーマガジン内のインタビューにて、「自分はタイアップ先の思想や理念と、自分の創作に対する思いの共通点や共鳴のようなものを見つけて、音楽にするのが好きです。」と語っていた星野さん。

今回の楽曲「創造」は、そんな彼の制作の在り方が特に顕著に現れた楽曲であるように感じます。

 

この部分の歌詞も、タイアップ先である任天堂の思想や理念をオマージュした言葉の連続です。

例えば《直接》というワードは故・岩田社長が、ゲームの最新情報を紹介する配信番組「Nintendo Direct」にて毎回ジェスチャー付きで使っていた彼の決まり文句。

任天堂のゲームファンならば知らない人はいない名物フレーズで、星野さん自身も「ニンテンドーダイレクトという放送で岩田さんがやられている“直接”が好きで、絶対に歌詞に入れたかった」と語っています。

MVで星野さんが両手を前に出すポーズ(上のMV画像)をしていたのも岩田社長のオマージュですね。

 

《独を創り出そうぜ》ももちろん先ほど紹介した任天堂の理念「独創」から。

 

この先も任天堂をリスペクトした歌詞やマリオのBGMなどを取り入れながら、任天堂と星野さんの共通項である創作精神が綴られていきます。

 

1番

僕は生まれ変わった 幾度目の始まりは
澱むこの世界で 遊ぶためにある
配られた花 手札を握り
変える 運命を

楽曲のテーマとして一つあるのは、「私たちの人生は遊ぶためにある」という考え方です。

 

任天堂が作るゲームも星野さんが作る音楽も娯楽の一種であって、言ってしまえば無くても死にやしません。

でも人間として生まれた以上、遊んで楽しんだ方がいいじゃないか。

全力で遊びを繰り返そうじゃないか。

そんな任天堂と星野さんが共有しているであろう想いが、一曲を通じて描かれています。

 

《配られた花 手札を握り  変える 運命を》

【配られた手札で運命を切り開こう】的なことを歌った歌詞ですが、この部分も元々は花札の製造・販売で名を馳せていた任天堂の歴史を踏まえたものとなっています。

 

また、本人談によると《僕は生まれ変わった 幾度目の始まりは》という歌詞も何度も死んでは生き返り、再び挑戦するマリオを意識したものであるとのこと。

 

「そこまでやるか」と言いたくなるくらい、徹底的に任天堂をオマージュした歌詞が続いていきます。

 

あぶれては はみ出した
世をずらせば真ん中

「世界からはみ出して生きていく」的なメッセージは星野さんがたびたび歌っていることですが、「そんなはみ出し者も世をずらせば真ん中だ」という想いはきっとゲームの世界も同じです。

 

十数年前にゲーム脳だなんだと大人たちが騒ぎ始め、ゲームが社会の悪者とされていた時代がありました。

ゲームがはみ出し者として扱われる中、徹底して「誰からも悪く思われない」「お母さんに嫌われないゲーム機」というコンセプトで開発されたのがあの誰もが知る名ハード「Wii」です。

従来のコントローラーはゲーム感が強いので、「Wiiコントローラー」ではなく親しみやすい形状の「Wiiリモコン」に。

横置きだと掃除の邪魔なので、縦置きのスマートなデザインに。

そうした努力が功をそうし、ふたを開けてみればWiiは世界で1億台を売り上げる超人気ハードとなりました。

 

娯楽を楽しむはみ出し者も、世をずらせば真ん中。

危険だと騒がれたゲームだって、今や若者のメインカルチャーです。

 

サビ1

何か創り出そうぜ 非常識な提案
誰も見ない場所から 一筋の
未知を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
やめられない 遊びを繰り返した
進化を君に 外れ者に授ける

最初のサビではスルーしましたが、《非常識の提案》も故・岩田社長の「私たちは、これからもきっと、非常識と言われるような提案をするでしょう。それが任天堂という会社のありようだと、私は思っております。」という発言から。

カッコよくて痺れます。

 

《そうさ YELLOW MAGIC》

星野さんは自身の音楽ジャンルを「イエローミュージック」と定義しています。恐らくは白人音楽や黒人音楽の影響を受けながら、独自に進化した黄色人種である日本人の音楽、といった意味合いでしょう。

任天堂も日本から生まれた世界的なゲーム会社。

彼らが誰も見ない場所から創り出す非常識で独創的な作品は、まさに日本人による《YELLOW MAGIC》です。

 

《やめられない 遊びを繰り返した  進化を君に 外れ者に授ける》

文字通り言葉で遊びまくったこの作品が、今まさに世界中に届けられています。

 

骨助
骨助

2番でも星野源さんの遊び心はまだまだ止まりません。

 

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