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【宇多田ヒカル/One Last Kiss】歌詞の意味を徹底解釈!シン・エヴァ主題歌は優しい別れの歌。

【宇多田ヒカル】「One last Kiss(ワンラストキス)」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 『シン・エヴァ』 テーマソング

✔ 別れを前提とした愛の歌

 

骨助
骨助

エヴァ最終章・主題歌「One last Kiss」。一体何を歌った楽曲なのか、歌詞を見ながら考察していきます。

 

 

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』主題歌

今回紹介していく「One Last Kiss」は映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソングとして製作された楽曲です。

宇多田さんは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』でもテーマソングの制作を手掛けており、シリーズ全作品に楽曲を提供することとなりました。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の主題歌「桜流し」に関しては宇多田さんの音楽活動休止期間中であったにもかかわらず、作品への思い入れにより例外的に制作されたというから驚きです。

 

Youtubeでは楽曲のMVも公開中。

監督は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』総監督の庵野秀明さんが務めています。

「現状可能なMVの作り方として現場ディレクション無しで本人の自撮り等による撮影素材を送ってもらって、それを切り取り繋げて作品に仕上げる」という斬新な方法で制作された暖かい映像は必見です。

 

エヴァンゲリオン主題歌でありながら、エヴァンゲリオンとは切り離したコンテクストに置かれても聴く人の心を熱くする魅力的な楽曲。

今回の記事では映画の内容には触れずに楽曲について解説していきますので、映画をまだご覧になっていない方も安心してお読みください。

 

骨助
骨助

さっそく本題の歌詞を見ていきましょう…!

歌詞

初めてのルーブルは
なんてことはなかったわ
私だけのモナリザ
もうとっくに出会ってたから
初めてあなたを見た
あの日動き出した歯車
止められない喪失の予感

もういっぱいあるけど
もう一つ増やしましょう
(Can you give me one last kiss?)
忘れたくないこと

Oh oh oh oh oh…
忘れたくないこと
Oh oh oh oh oh…
I love you more than you’ll ever know

「写真は苦手なんだ」
でもそんなものはいらないわ
あなたが焼きついたまま
私の心のプロジェクター
寂しくないふりしてた
まあ、そんなのお互い様か
誰かを求めることは
即ち傷つくことだった

Oh, can you give me one last kiss?
燃えるようなキスをしよう
忘れたくても
忘れられないほど

Oh oh oh oh oh…
I love you more than you’ll ever know
Oh oh oh oh oh…
I love you more than you’ll ever know

もう分かっているよ
この世の終わりでも
年をとっても
忘れられない人

Oh oh oh oh oh…
忘れられない人
Oh oh oh oh oh…
I love you more than you’ll ever know
Oh oh oh oh oh…
忘れられない人
Oh oh oh oh oh…
I love you more than you’ll ever know

吹いていった風の後を
追いかけた 眩しい午後

 

作詞:宇多田ヒカル

歌詞の意味・解釈

1番

初めてのルーブルは
なんてことはなかったわ
私だけのモナリザ
もうとっくに出会ってたから
初めてあなたを見た
あの日動き出した歯車
止められない喪失の予感

誰もが15分は足を止めて鑑賞すると言われる絵画・モナリザが展示されているルーブル美術館。でも既にあなたに出会っていたから、別に何とも感じなかった。

この人物にとっていかに《あなた》という人物が大きな存在だったのかが垣間見える衝撃的なフレーズから楽曲はスタートします。

 

別に《あなた》がどんな人だったのかとか、具体的に何をしたのかなんてことは一切描写していないにもかかわらず《あなた》との関係値が十二分に伝わってくる表現。

楽曲を展開させつつも聴き手に想像と共感の余白を与えています。すごい。

 

この楽曲は大切な人との思い出を振り返る形式で進行していくのですが、特徴的なのは最初から大切な人との別れが前提とされているところ。

 

《初めてあなたを見た あの日動き出した歯車 止められない喪失の予感》

よくよく考えると、ちょっと奇妙な歌詞です。

はじめて誰かに出会ったときに、「ああ私はいつかこの人を失ってしまうんだろう」なんてことを予感して悲しむ人なんかそうはいないでしょう。なのに曲の中で歌詞を聴いていても何の違和感もありません。

 

結論から言うとこの曲では、【とっくにあなたとの別れを経験した後の自分】がごく自然に【はじめてあなたを見た自分】の視点で物事を描写しています。

だから当然いつか別れを迎えることは前提としてあるし、よく見ると歌詞は複数の時系列の自分が混在しているので奇妙だし、それでいて宇多田さんの表現があまりに自然すぎるので違和感はないのです。

 

サビ1

もういっぱいあるけど
もう一つ増やしましょう
(Can you give me one last kiss?)
忘れたくないこと

Oh oh oh oh oh…
忘れたくないこと
Oh oh oh oh oh…
I love you more than you’ll ever know

忘れたくないような思い出をもう一つ増やそう。もう一度キスをしよう。

そんな甘いことを歌ったサビの歌詞も、現在時制でありながら既にいつか離れ離れになっていろんな事を忘れてしまう未来を見越しています。

そもそも「Can you give me one last kiss?(最後のキスをしよう)」という問いかけ自体が別れる前提です。

 

忘れたくないことをもう一つ増やしたかった。

《あなた》を失った今の自分の願望か、はたまた後悔か。

I love you more than you’ll ever know(あなたが知るよりずっと私はあなたを愛している)

今の彼女の率直な想いが歌われています。

 

2番

「写真は苦手なんだ」
でもそんなものはいらないわ
あなたが焼きついたまま
私の心のプロジェクター
寂しくないふりしてた
まあ、そんなのお互い様か
誰かを求めることは
即ち傷つくことだった

写真なんてなくても心にはあなたの姿が焼き付いている。

1番では「忘れたくないもの」として《あなた》が描かれていましたが、2番以降からだんだんと「忘れたくても忘れられないもの」という方向へとシフトしていきます。

 

そしてここでも、《誰かを求めることは 即ち傷つくことだった》という終わりを見越した歌詞が登場します。

誰かを愛し、誰かを求めるということは、すなわちいつかその誰かを失い傷つくこと。

《あなた》をすでに失っている彼女は既にそれを知っているのです。

 

骨助
骨助

楽曲終盤では、ここまでの歌詞での主人公のちょっとした嘘が明らかになります。

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コメント

  1. 感謝 より:

    この歌詞からここまで解釈できる貴方様に脱帽です!!

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