2番
あなたの部屋に歩きながら
床に何個も落ちる涙
自分の価値もわからないような
コドモのままじゃいられないわ
2番歌詞では唐突に「あなた」という第2者が登場します。
あなたという人物について本歌詞中で言及されることはありませんが「自分を強く持て!」という攻めの内容が描かれてきた1番に対して、2番は「自分を強く持てなかった過去の悔やみ」が描かれていることが分かります。
宇多田さんは、たくさんの涙や苦しみを経験してきた結果、自分に比重を置く自己愛こそが大切なんだと導き出したのかも知れません。
心の穴を埋める何か
失うことを恐れないわ
自分のことを癒せるのは
自分だけだと気づいたから
過去の涙が描かれた後、やはり楽曲のメッセージ性は「自己愛」に戻っていく。
この記事を読んでいるあなたが心の穴を抱えているのならば、まずは自己愛で埋めてみようと意気込んで見てはいかがでしょうか。僕もそうしようと思います。
どんな状況に追い込まれても、自分さえ味方であれば本当の意味で独りにはならないのです。
3番
サイコロ振って出た数進め
終わりの見えない道だって
後悔なんて着こなすだけ
思い出に変わるその日までサイコロ振って一回休め
周りは気にしないでOK
王座になんて座ってらんねえ
自分で選んだ椅子じゃなきゃダメ
サイコロ振って出た数進め。一回休め。
そう言って楽曲は締められていく。
人生をすごろくに喩えるならば、自分の人生には止まったマスだけのイベントが用意されています。
そしてマスで起こるイベントに他プレイヤーの介入余地は一切ない。
前に進んでみる。止まってみる。
その選択は自己の意志に基づいて良いのです。歌詞中に綴られているように「周りは気にしないでOK」なのです。
またラストの「王座になんて座ってらんねえ」というロックな言葉が最高にカッコ良い。
あれ?王座って良くない?と一瞬感じてしまいましたが、王座というのは他者に認められ、他者を下に置くことで成り立つ第一人者の地位なんですよね。
他人が良いと持ち上げる椅子(王座)よりも、自分が本当に良いと思う椅子を探すのがベスト。
自己愛が謳われる『PINK BLOOD』は、幸せに生きるために必要な強さ・教訓が描かれていたのだ。
感想
自分を大切にするって、すごく強くて尊いものなんだなと記事を執筆しながら思いました。
ちょっと表現が難しいですが、この考えは傲慢とは違うんですよね。
謙虚と傲慢は対義的な関係にありますが「自己愛=傲慢」というのは別次元の話で、自分本位だから謙虚さに欠けているわけではないのです。
つまり何が言いたいかと言うと、自分を愛して自分を大切にするって良いことしかないなあと。
そして記事執筆中は常に楽曲をリピートしていましたが、浮遊感溢れるメロディと圧倒的パワーを持つリリックのバランス感が絶妙でした。
【宇多田ヒカル/PINK BLOOD】
歌詞の意味の解釈でした!
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コメント
素晴らしい考察を、いつもありがとうございます!
宇多田ヒカルさんのFlavor of lifeも是非考察していただきたいです!よろしくお願いします!