【SixTONES】の「マスカラ」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ King Gnu・常田大希の作詞
✔ タイトル「マスカラ」の意味
SixTONESと常田さんの衝撃のコラボ作。切ない歌詞を中心に、その魅力をじっくり紐解いていきます!
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SixTONES 5thシングル表題曲
今回紹介していく「マスカラ」は2021年8月11日発売の、SixTONESの5thシングル表題曲。
6月7日のSixTONES横浜アリーナ公演にてサプライズで楽曲の発売が発表されました。
ロックバンド King Gnuのボーカル・常田大希さんが楽曲を提供したことでも大きな話題を呼んでいます。
SixTONESの京本さんがKing Gnuのファンであることを公言し、King Gnu 井口さんがラジオでその話題に触れるなど、以前から少なからず接点を持っていたSixTONESとKing Gnu。
その後も音楽番組での共演を重ねており、この関係性が結果的に今回のコラボに繋がったのかもしれません。
常田さんが他のアーティストの楽曲制作に参加した例は過去に3曲しかなく、そうした意味でも「マスカラ」はかなり貴重な楽曲となっています。
ちなみに過去3曲でコラボしたのは米津玄師、ぼくりり、家入レオ。曹操たる顔ぶれです…
そんな「マスカラ」は一体何を歌った楽曲なのか。
今回の記事では歌詞についてじっくり考察していきます。
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歌詞
飾らない笑顔で
ありきたりなキスをして
凡庸なラブストーリーが丁度いい終わりがあるのなら
始まらなきゃ良かったなんて
いじけてばかりでわかりきっていた
変わりきってしまった
馴染みの景色を
喰らえど喰らえど味がしなくなってしまった日々の
貴女の酸いも甘いも忘れたままで強くなれたならば
素直になれるかな
見えすいた完璧なフリは
もうやめて枕を濡らした
涙が乾いたなら
出かけようか
マスカラ剥がれたまま無意味な仕草さえ
切らずに垂れ流した
そんなドキュメンタリーが調子いい情けない姿も山ほど見せたけど
悔やんでばかりいられないねわからなかった
変われやしなかった
当たり前の仕合わせを
喰らえど喰らえど満たされなくなってしまった日々の
貴女の酸いも甘いも忘れたままで強くなれたならば
優しくなれるかな
見えすいた嘘で
茶化してばかりで悲しみの雨を
丸々飲み干したら
出かけようか
出会った二人のまま終わらない夢の狭間を切り裂いた
一筋の真っ直ぐな瞳
苦しいほどに胸を貫いた喰らえど喰らえど
満たされぬ腹
打たれて打たれて
びしょ濡れのままありきたりな毎日に
足りて足りて足りない僕ら強くなれたならば
お互い許せるかな
見えすいた幼稚なフリは
もうやめて枕を濡らした
涙が乾いたなら
出かけようか
マスカラ剥がれたまま“あの頃の二人のまま”
強くなれたならば
優しくなれるかな
見えすいた嘘で
茶化してばかりで悲しみの雨を
丸々飲み干したら
出かけようか
出会った二人のまま飾らない笑顔で
ありきたりなキスをして
凡庸なラブストーリーが丁度いい終わりがあるのなら
始まらなきゃ良かったなんて
いじけてばかりで
作詞:常田大希
歌詞の意味・解釈
1番
飾らない笑顔で
ありきたりなキスをして
凡庸なラブストーリーが丁度いい終わりがあるのなら
始まらなきゃ良かったなんて
いじけてばかりで
今回の楽曲は、恋をしているのに満たされない切ない心情を歌ったラブソングです。
《凡庸なラブストーリーが丁度いい》
冒頭の歌詞で楽曲の主人公がそう願っているのは、今の自分の恋がそうなってはいないからでしょう。
飾らない笑顔で、ありきたりなキスをできるならそれでいいはずなのに、着飾って終わりのない完璧な恋を求めてしまうから《終わりがあるのなら 始まらなきゃ良かった》なんていじけてばかり。
楽曲タイトルの「マスカラ」というワードも、後ほど登場しますが今回の歌詞の中では【着飾った心】の比喩だと思われます。
常田さんが作詞した楽曲はどの曲もメッセージが一貫していて、歌詞を見れば常田さんの曲だと判断できるくらい特徴がでるものなのですが、「マスカラ」は提供曲ということもあり常田要素はやや薄め。
今回の様なテーマのラブソングも珍しい気がします。
わかりきっていた
変わりきってしまった
馴染みの景色を
喰らえど喰らえど味がしなくなってしまった日々の
貴女の酸いも甘いも忘れたままで
凡庸ではない刺激の強い恋を求めてしまっていたから、二人は何気ない日常に幸せを感じられなくなってしまっていました。
今になって考えれば、こうなることはわかりきっていました。
常田さんが楽曲で描く現実は、大抵残酷です。
望んだこと全てが叶うはずはないし、恋は巷に流れるラブソングのようにはいきません。
それなのに着飾って特別な恋を求めてしまった彼らにとって、《馴染みの景色》はもう味のしないガム。
満たされなくなって、二人の関係は上手く行かなくなってしまったわけです。
サビ1
強くなれたならば
素直になれるかな
見えすいた完璧なフリは
もうやめて枕を濡らした
涙が乾いたなら
出かけようか
マスカラ剥がれたまま
今回の楽曲は常田さん要素は薄めであると説明しましたが、それでも《強くなれたならば 素直になれるかな》という歌詞はどことなく常田さんらしさを感じます。
【強い=完璧】などではなく、あくまで《強い=素直》。
先ほどの歌詞の項で述べたように、彼の描く現実は残酷です。
どうせ大人になんかなれやしないし、どれだけ頑張ったって完璧な恋なんかできません。
今の僕たちは弱いから、素直に現実を受け入れられなくて完璧な恋のフリを続けてしまう。
でももう着飾るのは辞めて、涙を受け入れて恋をしよう。
マスカラなんて剥がれたままでいい。
サビではそんなことが歌われています。
2番
無意味な仕草さえ
切らずに垂れ流した
そんなドキュメンタリーが調子いい情けない姿も山ほど見せたけど
悔やんでばかりいられないね
2番の歌詞も、表現の違いはあれど歌われている内容自体は1番と変わりません。
無意味な仕草さえ垂れ流した、当たり前の生活があるのならばそれでいい。
当たり前だった関係が壊れてしまってしまった今になってそう痛感する楽曲の主人公ですが、当たり前が当たり前でいるうちはその愛しさには気付けないものです。
後悔ばかりの人生。そんな経験の一つや二つくらい誰にでもきっとあることでしょう。
悔やんでばかりもいられない。
そう自分に言い聞かせて、彼は何とか前を向こうとしています。
わからなかった
変われやしなかった
当たり前の仕合わせを
喰らえど喰らえど満たされなくなってしまった日々の
貴女の酸いも甘いも忘れたままで
《悔やんでばかりいられないね》
そう歌った直後の歌詞ですが、さっそく変われなかった自分を後悔しています。
ショックからそう簡単に立ち直れるほど人間強くはありません。
1番では《わかりきっていた》という歌詞でしたが、ここでは《わからなかった》と全く逆のことを歌っています。
今になって考えれば、お互い着飾ったままで恋をしていたのだから関係が崩れてしまうのは《わかりきっていたこと》。
しかし当時の盲目な自分には、そんなこと《わからなかった》し、《変われやしなかった》のでしょう。
《当たり前の仕合わせを 喰らえど喰らえど》
ここでは「幸せ」ではなく「仕合せ」という漢字が当てられています。
基本的に意味合いは変わりませんが、「仕合せ」は良い出来事だけでなく、悪い出来事も含めためぐり合わせ全般を指す場合があります。
ここでいう《当たり前の仕合せ》は一般的な「幸せ」ではなく、一番の歌詞でいう《馴染みの景色》的なニュアンスなのかもしれません。
ここからの歌詞でも過去を悔やみながら、”あの頃の二人のまま” の恋愛を二人は求めていきます。
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