1番
ふざけた人間なんだ
偏る生活を歌舞いた
そう君の手のひら
美しくくるくる返ったんだ
口から音が出る病気
心臓から花が咲くように
魔法はいつでも歌う波に乗っていた
ここで出てくる「歌舞く」
その語源は、「傾く」
かたむく。頭をかしげる。ということ。
これは日本の伝統「歌舞伎」の語源でもある。
洋楽テイストなブラックミュージックの中にある、日本との融合で作られた星野源ならではの「イエローミュージック」
そんな意味合いを込めて
「歌舞く」
という表現を使ったのではないでしょうか。
そうなると、歌舞くのは星野源ですから、歌詞の“ふざけた人間なんだ”というのは、星野源自身を指すことになります。
口から音が出る病気とは
まさに「Pop virus」
そして使われる「魔法」という表現。
MVでもあったように「音楽」は
人種を超えてまで波状に伝導していく。
そのさまを「魔法」と言っており、その感動を「心臓から花が咲く」という言葉で比喩しているのでしょう。
始まりは炎や棒切れではなく
音楽だった
この部分の歌詞は、上で綴られた
「魔法」の延長線上で展開されている。
本来「魔法」と言われると
杖(棒切れ)や、杖先から出る炎
を、連想させられる。
しかし、星野源にとっての魔法は、そんなありきたりなものではなく「音楽」だった。
ちなみに、魔法というのは
「驚き」や「感動」を与えるもの。
音楽=魔法
という表現が絶妙であることが分かります。
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ラストサビ
音の中で君を探してる
霧の中で朽ち果てても彷徨う
闇の中で君を愛してる
刻む一拍の永遠を歌の中で君を探してる
波の中で笑いながら漂う
今の中で君を愛してる
刻む一拍の永遠を
渡す一粒の永遠を
冒頭の歌詞とほとんど同じですが
ラストが「渡す一粒の永遠を」
となっています。
“音楽は自身にとって、活力。音楽の存在が自身を救い出したのと同じように、今度は他の誰かを救いたい”
最後のフレーズには、そんな強い想いが込められているではないでしょうか。
感想
音楽に対する想い
音楽に向き合う姿勢
が、ビシビシと伝わってきました。
改めて考えさせられましたが、大袈裟なんかではなく、音楽には人を救い出す力がありますよね。誰もが一度は、音楽に共感して涙を流したり、自分と重なり過ぎて胸が締め付けられたりと、「音楽の力」を感じた瞬間があると思います。
音楽がこの世にあって良かった。
本楽曲を聴いて最終的に行き着いた感想はそれでした。
【星野源/Pop virus】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
デスストランディングに使われている曲でもあります。ゲームの内容は長くなるので割愛しますが、ゲームのなかでは核となる胎児と親(血縁関係については問いません)についての関係の歌にも聴こえてきます。