【Mrs. GREEN APPLE
(ミセスグリーンアップル)】の
「ロマンチシズム」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
主人公は単なる「楽天主義」ではありません。
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楽曲名「ロマンチシズム」とは
「ロマンチシズム」とは
現実を離れて夢や空想にひたる傾向。
という意味になっています。
また皆さんは「ロマン主義」
という言葉を知っていますか?
実は『ロマンチシズム=ロマン主義』であり
感受性や主観に重きをおいた一連の運動
のことを言います。
つまり
理論や合理性なんて無視して
感じるままに生きよう、夢をみよう
と、いったメッセージを持つのです。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
と、その前に楽曲情報を。
シーブリーズCMソング!
本楽曲は、青春CMでお馴染みの
「シーブリーズのCMソング
デオ&ウォーター くま」篇
の為に書き下ろされた楽曲です。
昨年と同じくキャストには、
池間と古川がフレッシュな
テニス部の先輩役・後輩役に。
CMの持つ「爽やかさ」と、
ハイテンポなロマンチシズムが
絶妙にマッチしていますね。
キラキラした情景はまさに青春。
では、更に深堀りしていきます。
MVの意味・解釈
「ロマンチシズム」は
9th Single「ロマンチシズム」の表題曲です。
上の動画はティザー映像で収録曲は以下。
- ロマンチシズム(0:00~)
- How-to(0:30~)
- 月とアネモネ(1:05~)
各曲、雰囲気が全く違うのに「ミセスらしさ」を感じる。未視聴の方は、動画の雰囲気とともに是非お楽しみ下さい。
そしてこちらは
「ロマンチシズム」のフルMV。
中毒性の高いリズミカルさが特徴的。
ボーカルの大森さんは
全部ひっくるめてこの曲の歌詞を読み込んでくれると、面白く聴こえてくる
と本楽曲についてコメントしています。
そして
“人類愛” “人類恋”
というような楽曲に仕上がっているとのこと。
細かく見てみると、具体的に
どのようになっているのでしょうか。
本題の歌詞に迫っていきます。
歌詞
「貴方って人はどんな人?」
そんなふうに聞けたらな
背中押される夏の日には
鮮やかに揺れる花になろう白熊のように涼しげでいたいの
でも僕の熱意は募る今ドキドキが高ぶって
勇気を持って声掛ける
さすがにそろそろ貴方に恋する
私に気づいて欲しいのです愛を愛し 恋に恋する
僕らはそうさ 人間さ
愛裏返し 故意に恋する
奴らもそうさ 人間さ「僕って人はこんな人」
そんな風に言えたらな
頭抱える独りの夜は
濃(こま)やかに揺れる花であろう狼の様に強気で居たいの
でもその自信は見当たんないのドクドク独特な苦もあって
勇気を出し触れてみる
心動いたならあなたに恋する
僕を見てみて欲しいのです
僕に気づいて欲しいのです出会いを介し ちゃんと愛を知る
私はそうさ人間さ
悪戯にも哀も知り 君と居たい意味を
教える僕の人生さ偶然?必然?ロマンスは突然
POPSは新鮮 Hey LA LA LA…
「運命」と思える君に巡り会えたの
若気の至りなんかじゃ決してないから日々ヒビが入りハートが砕けて
勇気も自信も亡くすけど
挫けながらも強く生きて行ける
大人になるための毎日です愛を愛し 恋に恋する
僕らはそうさ人間さ
愛を愛し 偉大に恋する
僕らもそうさ人間さ短い春が終わっていく
短い夏が終わっていく
新しい時代と生きている
あなたに恋をする
そんな、私に気づいて欲しいのです
あなたに気づいて欲しいのです
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歌詞の意味・解釈
1番
「貴方って人はどんな人?」
そんなふうに聞けたらな
背中押される夏の日には
鮮やかに揺れる花になろう
本楽曲の登場人物は
「主人公」と「貴方」
そして、主人公は貴方に恋をしています。
本楽曲では、この「恋心」がボーカルの大森さんの手によって、面白くも巧みな表現で展開されていくのです。
「貴方って人はどんな人?」
という主人公からは
- あなたのことを知りたい
という好きさ故の欲が伺えます。
白熊のように涼しげでいたいの
でも僕の熱意は募る
「白熊のように涼しげでいたいの」
は書き下ろされた楽曲なだけあり、シーブリーズを意識した表現を成しています。
主人公の心情としては
“あくまで冷静さ、
爽やかさ、余裕さを保ちたい”
なぜなら、のめり込んでしまうより、
魅力的であると分かっているから。
しかし、その意に反して
主人公の気持ちは熱を帯びていく。
サビ1
今ドキドキが高ぶって
勇気を持って声掛ける
さすがにそろそろ貴方に恋する
私に気づいて欲しいのです
まさに「ロマンチシズム」な情景。
理性や合理性が働いて、貴方にアプローチをすることができなかった自分から抜け出そうと、感受性に重きを置いて行動をしようとしているのです。
愛を愛し 恋に恋する
僕らはそうさ 人間さ
愛裏返し 故意に恋する
奴らもそうさ 人間さ
言葉遊びが秀逸ですね。
韻を踏みながらも
- 本能のままに愛を育む人間
- 合理性の元に愛を育む人間
を対比しています。
しかしあくまでも本楽曲は
「人間愛」
というのがテーマにあります。
つまり『人間間でどんなに価値観が違っても同じ人間』と、友好の輪を唱えているのです。
2番
「僕って人はこんな人」
そんな風に言えたらな
頭抱える独りの夜は
濃(こま)やかに揺れる花であろう狼の様に強気で居たいの
でもその自信は見当たんないの
どんなに、ロマンチシズムを唱えていても
苦悩を抱える夜は誰にだって存在します。
濃(こま)やかとは、
情愛が深く心遣いが行き届いているさま。
- 「花のような優しさ」
- 「狼のような強さ」
それを兼ね備えた人間こそ「理想」なのです。
自信は見当たんないの
と言う部分から本楽曲の主人公の弱さが垣間見えますが、これは現実でも同じです。どんなに明るく気丈に振る舞っていても、そんな人に限って見えないところで悩んでいるものです。
更に続きます。
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