愛で
揺れる世界の中で僕達は
キスをしあって生きている
揺れる世界の中を僕達は
手を取り合っている
ここで「あれ」の回収がなされる。
皆が「妄想幻想」を見てまで追い求めていたものは「愛」だったのです。愛こそが不安だらけの世界で私たちに潤いを与えてくれるものと言っていたのです。
the dirty night=汚い夜が繰り返されてきたからこそ、夜の闇の中でも光り輝く愛の美しさが際立つような設計になっているのでしょう。改めて歌詞の構成が巧い。
なぁ、なんて美しい世界だ
僕ら何度裏切りあっていても
まぁ、なんとか手を取り合うんだ
まるで恋愛映画のラストシーンのような
前半の歌詞で綴られていた汚い世界という情景が嘘かのように、キラキラした世界の情景が綴られていく。
しかしこのキラキラした世界も、前半で不平を述べていた汚い世界と何ら変わりはありません。つまり大切なのは「どう感じ捉えるのか」ということなのです。
恋愛映画だって美しい終盤のシーンを切り取るのか、退屈な中盤のシーンを切り取るのか、頭の中で作成するサムネイル次第で感じ方は180°変わってくるもの。
世界がどう見えるかは感受性次第。
これに尽きるのです。
合わせていうと、歌い出しから低音で歌われていた歌詞が、大サビ以降高音で歌われるように切り替わるのですが、これは社会の闇を打ち払うような感覚を与える意図があるのでは。と個人的に思っています。
「愛で」
靡く世界の中で僕達は
キスをしあって生きている
靡く世界の中を僕達は
目を合わせあって生きる
最後まで説かれるのは「愛」と「世界」
当初「不可幸力」というタイトルを文字だけで
大きすぎる力の前で、幸せがない。
とタイトルの考察欄では解釈していました
しかし歌詞全体を解釈してきたいまではどうでしょう。「大きすぎる力=窮屈な社会」というのはぼんやりと見えてくるのですが「幸せがない」という解釈は歌詞のメッセージ性にハマりません。むしろ本楽曲では「愛」で成り立つ世界の美しさを説いている。
歌詞を最後まで考察してピンと来た。
「不可」は不可欠の不可。
愛は幸せを象徴するから「愛=幸力」
つまり
不可幸力=愛は幸せに必要不可欠
といったメッセージを持つのではないでしょうか。
これに気付いた時は鳥肌が立った。なによりロマンチック過ぎる。
感想
生々しい社会で輝く一筋の光。
個人的にかなり好みな歌詞でした。
不平としては個人の息苦しさしか綴られておらず、直接的な表現はほとんどないのに世界の汚さを感じさせられる情景表現。社会批判だけでは留まらず、だからこそ輝く「愛」の表現が本当に美しいなと。
転調するメロディだけで鳥肌モノなのに、情景が転じる歌詞でも鳥肌を覚えさせられるとは、、、改めて「不可幸力」は素晴らしい楽曲だ。
【Vaundy/不可幸力】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
前から不可幸力はいい曲だなと思っていたけれど歌詞の意味はあまり知らなかったからすごく面白かった。すごく面白かった!
凄過ぎ はっきりわかった
やば、めっさすごいな…