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【まふまふ/それを愛と呼ぶだけ】歌詞の意味を徹底解釈!切なすぎる物語を解説する。

それを愛と呼ぶだけ

【まふまふ】

「それを愛と呼ぶだけ」について

歌詞の意味を徹底的に

考察および解説していきたいと思います。

・主人公の描く切なすぎる愛
・本楽曲の「愛」の定義
・切なすぎる物語の全容
上記が本記事の見どころになっています。

是非最後までご覧ください。

 

サルー
サルー

また切なすぎる物語を作ってくれましたよホントに。

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楽曲の基本情報

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今回紹介していく「それを愛と呼ぶだけ」は、2020年2月21日に配信リリースされた楽曲であり、NTTドコモ学割キャンペーンのタイアップソングとなっています。

 

こちらがWeb動画「カンナとミナミの卒業」篇。まふまふはこの動画のために「それを愛と呼ぶだけ」を書き下ろしたとのこと。

 

サルー
サルー

社会人の私は、あっという間に過ぎていった青春時代を思い出して、切なくも微笑ましい気持ちになりました。まふまふさんの歌声が絶妙な「儚さ」を演出しています。

 

バラード調なだけあって、特に今作は歌詞が心に浸透してくる。特に2番Bメロ以降は壮大さに拍車がかかりまくりで鳥肌モノ。

 

そんな壮大なバラードに込められた想いを、楽曲タイトルや歌詞から可能な限り汲み取っていこうと思います。まずはタイトルに着目していきましょう。

楽曲名「それを愛と呼ぶだけ」とは

手垢のついた言葉ですが「愛」とは

  • 対象をかけがえのないものと認め、それに引き付けられる心の動き
  • 相手をいつくしむ心
  • 相手のために良かれと願う心

といった割と広義的な意味を持っています。

 

とはいえ実は歌詞では愛の定義が綴られている。

失うひとつを数えること
それを愛と呼ぶだけ

 

「失うひとつ」を数えること。

これを愛であると定義しているのです。

 

なんとも意味深な文言なのでしょう。

細かく歌詞を読み取り、愛の定義の真相に迫っていきます。

 

サルー
サルー

本題の歌詞を見ていきましょう。

歌詞

貴方の言葉が 貴方の記憶が
わずかな世界を満たして
映画の終わりに数分あるような
心地よい今日だ

手に取る運命は 手放す運命が
増えていくだけ
そんな小さな綻びに 気づいていたのに

心が身体を見落とすまで
明日のない世界へ行くまで
失うひとつを数えること

それを愛と呼ぶだけ

愛と呼ぶだけ

貴方の笑顔も瞬きひとつで
見えなくなるくらい未熟だ
それならもとより愛しい仕草を
知らないままがいいなあ

過ぎ去る生涯を 変わらぬ後悔を
命というから
どうしようもないほどに
貴方に惹かれているのだろう

この手を伸ばせど届かぬ向こう
夢を見るより遠くまで
去り行く貴方を求めたこと

それを愛と呼ぶだけ

愛と呼ぶだけ

作詞作曲:まふまふ

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歌詞の意味・解釈

楽曲考察の前提として

前提として歌詞で綴られる「愛の定義」を考えていくためには、本楽曲を1つの物語として立て、主人公を軸に情景を読み取っていく必要があります。

 

先に結論から申し上げますと

好きな人に想いを伝えられないまま卒業してしまう(離れ離れになってしまう)

といった学生ならではの切ない背景が本楽曲には隠されているのではないかと考えています。

 

複数パターン考えましたが、これが最も腑に落ちました。そして切なかった。

 

(まふまふさんが失神した時期にリリースされたため、どうしても命を歌う歌のように聴こえちゃいますが、あくまでもタイアップソングなのでこの線は消しました)

 

ちなみに「好きな人に想いを伝えられない」は歌詞から、「卒業」はタイアップの舞台が卒業式であったことから、それぞれインスピレーションを受けています。

 

サルー
サルー

それではお待たせいたしました。上記を踏まえたうえで、歌詞を嚙み砕いていきましょう。

1番

貴方の言葉が 貴方の記憶が
わずかな世界を満たして
映画の終わりに数分あるような
心地よい今日だ

まず「貴方」に当てはまる人物こそが

「主人公が好意を寄せていた相手」

になります。

 

「あなた」ではなく「貴方」であることから

  • 主人公にとって高嶺の花であること
  • 大切に想いを寄せ続けていたこと
  • 何より心から敬愛していたこと

が伝わる。とにかく丁寧に想いを寄せていたのでしょう。

 

そして「心地よい今日」と歌詞で表されているのは、まぎれもなく「卒業式当日」になります。

 

主人公は貴方に想いを寄せ続けていた学生時代を、ひとつの映画として捉えており、卒業式が終わるまでの

  • 「貴方が近くにいる残り数分」
  • 「貴方とともに過ごした学生生活の思い出」

を五感全てで感じ取っています。

 

結果、蘇ってくるのは素敵な思い出ばかりだから「心地良い今日」だと感じることができている。

 

手に取る運命は 手放す運命が
増えていくだけ
そんな小さな綻びに 気づいていたのに

しかし、いくら「心地良い今日」を感じたとしても、貴方が近くに居た学生生活は、もうすぐ終わってしまう。

 

貴方と過ごしてきた生活は強制的に手放すことを強いられてしまう。

 

また「綻び」とは、 隠していた事柄や気持ちが隠しきれずに外へ現れることを意味します。

 

まさに主人公のイマと重なる言葉であり、見ないようにしていた別れが、ついに目の前までやってきたのです。

 

サルー
サルー

「卒業までには必ず」と意気込んでは、想いを伝えられないまま今日まで来てしまったのでしょう。学生にありがちな情景だけど、これは切ない。

サビ1

心が身体を見落とすまで
明日のない世界へ行くまで
失うひとつを数えること

それを愛と呼ぶだけ

愛と呼ぶだけ

意味深なサビですが、言葉一つを丁寧に解釈していくことで、メッセージ性が明らかになってきます。

 

まず「見落とす」とは、見ていながら気づかないで過ごすことを意味する。

 

そこに当てはめて「心が身体を見落とす」を解き明かすと「貴方を見ても心が反応しないこと」だと解釈することができます。(心は主人公、身体は貴方をそれぞれ指していると考えれば解像度が上がります)

 

つづく「明日のない世界」は、貴方と別れてしまった後の希望のない世界といったところではないでしょうか。明日は未来、未来は希望の対比として使われることが多い。

 

まとめると

心が身体を見落とすまで
明日のない世界へ行くまで

という意味深なサビの2文は

貴方への想いが消えるまで
貴方と離れ離れになるまで

と置き換えることができるのです。

 

そしてこれらは

失うひとつを数えること
それを愛と呼ぶだけ

という革新的な歌詞に繋がっていく。

 

ここまでくると歌詞で表されている主人公の想いがうっすらと見えてくる。

 

主人公は

「貴方への想いが消えるまで、もしくは貴方と離れ離れになって物理的に想いが消えるまで、あなたを想い続ける」

と言っているのです。そしてそれこそが「愛」であると定義しているのです。失うひとつは「貴方への想い」を指していたのです。

 

サルー
サルー

想いを直接伝えるわけでもなく、そっと陰から想い続ける。それこそが主人公が描く愛の形だったのです。

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2番

貴方の笑顔も瞬きひとつで
見えなくなるくらい未熟だ
それならもとより愛しい仕草を
知らないままがいいなあ

ただ「そっと陰から想い続ける」のが愛の形とは言えど、その愛に発展は望めない。いくら自分の中で納得させたとしても、報われない恋心であることには違いないのです。

 

「もとより愛しい仕草を知らないままがいいなあ」という歌詞は、主人公の無力感や隠していたはずの悲しみが、そのままにじみ出ている。

切ない。

 

貴方の輝きを発見するたびに、将来避けては通れないお別れの辛さが増していくのです。でも好きだから、目で追ってしまうから、素敵なところをたくさん見つけてしまう。

やはり切ない。

過ぎ去る生涯を 変わらぬ後悔を
命というから
どうしようもないほどに
貴方に惹かれているのだろう

辛さや切なさを感じつつも、主人公と貴方は卒業という終演に向かっていく。

 

やはり主人公は「後悔」しているのです。長い学生生活だったはずなのに、想いを伝えれないまま今日を迎えてしまったことを。卒業の日までも想いを伝えれないことを。

 

また歌詞の「命」というフレーズは、主人公が「命」が痛いほどの悲しみに覆われていることを指しているのかなと考えています。だからこそ「どうしようもないほどに貴方に惹かれている」ことを再確認できている。

 

傍から見たら命なんて大袈裟な表現かも知れない。しかし主人公にとっての貴方は大切なものだった。

ラストサビ

この手を伸ばせど届かぬ向こう
夢を見るより遠くまで
去り行く貴方を求めたこと

それを愛と呼ぶだけ

愛と呼ぶだけ

サビ1では

「そっと陰から想い続けること」

こそが愛であると感じていた主人公。

 

しかし卒業の日に

「貴方に本当に惹かれていた」と再認識し

「去り行く貴方を求めていること」

こそが愛であると定義をし直している。今の自分を映す、この情景こそが愛であると気付いたのでしょう。

 

手を伸ばせど届かない存在だったけど、視界に入る距離にいた君。だけど本当にお別れが迫ったとき、はじめて悲しみや後悔が押し寄せてきたのです。

 

しかしどんなに後悔しても、この状況が覆ることはない。だから自分のこれまでを、それを愛と呼ぶだけしかできない。貴方との全てが「愛」そのものだったのだ。

感想

切なすぎる名曲「それを愛と呼ぶだけ」

 

後半になるにつれ、徐々に盛り上がりを見せていくメロディーや、力強くなる歌声は、主人公の想いの強度をそのまま表現していたとさえ思えてくる。そう考えて聴くと余計に鳥肌が立つ。

 

主人公と同じ境遇な方、あるいは同じ境遇を経験したことがある方は、かなり共感できたのではないでしょうか

 

私は共感できる節が多々ありました。それだけに切ない想い出にゆっくりと浸ることができました…

 

【まふまふ/それを愛と呼ぶだけ】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

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