TwitterはこちらApple Musicのレビュー

【まふまふ/悔やむと書いてミライ】歌詞の意味を徹底解釈!絶望まみれのギターロック。

【まふまふ】「悔やむと書いてミライ」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 疾走感あるギターロック

✔ 絶望だらけの歌詞

 

骨助
骨助

音楽の雰囲気と対照的な歌詞の世界観。ぜひ最後までお読みください!

スポンサーリンク


楽曲の基本情報

 

今回紹介していく「悔やむと書いてミライ」は、「プロジェクトセカイ」に登場するユニット「25時、ナイトコードで。」へのまふまふさんの提供楽曲。

 

スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」の始動に先駆け、まふまふさんがセルフカバーする形で楽曲がお披露目されました。

 

「25時、ナイトコードで。」は、どこか闇を抱えていそうな少女たちで結成されたユニット。

「プロジェクトセカイ」25時、ナイトコードで。 ユニットPV

楽曲には、そんなユニットの世界観が色濃く反映されているようです。

 

骨助
骨助

楽曲について、まふまふさん自身も「個人的にとても気に入っています」とコメントしています。では楽曲の考察に移っていきましょう。

楽曲名「悔やむと書いてミライ」とは

「悔やむと書いてミライ」とだけ聞いてもイマイチわかりませんが、省略されたであろう言葉を補うことでなんとなく意味を読み取ることができます。

 

「○○と書いて○○と読む」なんて言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「本気と書いてマジと読む」とか「漢と書いておとこと読む」といった感じ。いわゆる当て字で、強調したり意味を重ねたりする際に用いられる表現です。

 

これに合わせて考えれば、「悔やむと書いてミライ」「”悔やむ” と書いて “ミライ” と読む」に。未来がカタカナ表記なのも読み仮名だからなのでしょう。

 

一見すると全く関係のない「後悔」「未来」

いったいこの二つがどのように関係しているのでしょうか。

 

骨助
骨助

さっそく歌詞を見ていきましょう!

スポンサーリンク

歌詞

一思いにボクを刺してくれたら
いいのにな いいのにな
不条理な御託で刺してくれたら
いいのにな いいのにな

いつかゴミに出したのに
袖口に隠していた生涯
燃やせぬまま灰になれずにいたんだ

死にたい 消えたい以上ない
こんな命に期待はしないさ
故に夢に魘され
塞いだ過去に咲いた世界
癒えない 見えない傷ほど
きっと瘡蓋だって出来やしないと
ボクは知っていた
悔やむと書いてミライ

生きるふりをして死んでいくのが
人生か 人生だ
そんじゃボクらはどうしてこの世に
こんな未完成な身体に
未だ 心を持っているんだ

きっと拉げた如雨霧で
花を咲かせようとした そうさ
種一つない土に撒いちゃいないか

だから一抜けした 捨てた
この世の流行り病のような愛も
爪の先よりも細い
底浅い友の情愛も
知らない 知りたいこともない
どうせ言葉以上の意味などないと
ボクは知っていた
悔やむと書いてミライ

片道分の蝋を持って
消さないように必死になって
わずか照らした一寸先の
穴ぼこは誰が落ちた跡?
それが人生です ボクら手にした人生なんです
生まれたこと自体が
間違いだったの?

死にたい 消えたい以上ない
こんな命に期待はしないさ
故に夢に魘され
塞いだ過去に咲いた世界
癒えない 見えない傷ほど
きっと瘡蓋だって出来やしないと
ボクは知っていた
悔やむと書いてミライ

消えたいの 消えたいの
何回だって言い聞かせた
夢も見れぬような 後悔を頂戴

作詞:まふまふ

歌詞の意味・解釈

1番

一思いにボクを刺してくれたら
いいのにな いいのにな
不条理な御託で刺してくれたら
いいのにな いいのにな

爽やかなイントロからは想像もできないくらい、憂鬱な歌詞で楽曲はスタートします。

一思いにボクを刺してくれたら。

 

いきなりバイオレンスなリリックですが、比喩でもなんでもなくそのままの意味です。どうやら楽曲の主人公には強い自殺願望がある様子。

 

しかし自殺を志しているとはいえど、自らの手で命を絶つ勇気はさすがに無い様子。だからこそ、こちらが抵抗する余地もないくらい一思いに、そして反論する気も起きないめちゃくちゃな理由で殺してほしい。楽に死なせてほしい

 

骨助
骨助

自殺志願者の視点に立てば、誰だってそう思うのかもしれません。

いつかゴミに出したのに
袖口に隠していた生涯
燃やせぬまま灰になれずにいたんだ

命を捨ててしまおうと自殺を試みたのに、死に損ねてしまった。

そんな考えたくもないような情景が、少しばかり角をとった描写で表現されています。

 

あえて「袖口に隠していた生涯」と目線を手元に誘導していることから察するに、自殺の手段はリストカットだったのかもしれません。

 

自殺を実行できずにいる主人公。サビでは、さらなる彼女の自殺願望がなだれ込むようにつづられています。

 

サビ1

死にたい 消えたい以上ない
こんな命に期待はしないさ
故に夢に魘され
塞いだ過去に咲いた世界
癒えない 見えない傷ほど
きっと瘡蓋だって出来やしないと
ボクは知っていた
悔やむと書いてミライ

もはやオブラートに一切包まれていない、ストレートな言葉で自殺願望を吐露。

 

生きている故に悪夢に魘されるような毎日を過ごし、思い出したくもない過去の世界が増えていく。ならばこんな命はいらない。主人公にはなんの希望も見えていません。

 

そして曲名にもなっている、「悔やむと書いてミライ」というフレーズ。

絶望しかない主人公にとって、未来は新しい何かを得られる時間ではなく、増えていく過去を悔やむ時間でしかありません。生きていようと、死ねなかった過去や辛い思いをした日々をただ悔やむだけ。

 

自殺を志願する彼女には「悔やむと書いてミライ」、すなわち「未来=後悔の時間」なのです。

スポンサーリンク

2番

生きるふりをして死んでいくのが
人生か 人生だ
そんじゃボクらはどうしてこの世に
こんな未完成な身体に
未だ 心を持っているんだ

2番も相も変わらず絶望だらけの歌詞。聴いているこちらまで鬱になってしまいそうです。

 

主人公に言わせれば、何の生存理由もない人間はもう死んでいるも同然。今はただ、生きているふりをして本当の死を待つだけの状態です。

 

人生そんなもんならば、なんで未だに心を持っているんだ

早く死なせてくれ。心を消し去ってくれ。そんな悲痛な叫びが聞こえてきます。

 

きっと拉げた如雨霧で
花を咲かせようとした そうさ
種一つない土に撒いちゃいないか

花の例えが出てきたことで明るい話題になるかと思いきや、全くそんなことはありません。

 

よく人生を植物の成長に例え、「種に水を撒き花を咲かせる」なんて表現を使ったりします。

いつか咲くかもしれない花に水を撒くように、騙し騙しこれまで生きてきた。

だけど未だになんの希望も生まれやしない。

そもそも種なんてなかったんじゃないか? こんな人生初めから終わってたんじゃないのか?

 

失意に沈む主人公。まだまだ彼女の自暴自棄は続きます。

 

サビ2

だから一抜けした 捨てた
この世の流行り病のような愛も
爪の先よりも細い
底浅い友の情愛も
知らない 知りたいこともない
どうせ言葉以上の意味などないと
ボクは知っていた
悔やむと書いてミライ

希望の欠片も持っちゃいない主人公は、今度は世の中にあふれる「愛」「情愛」といった明るい言葉にもNOを叩きつけます。

 

愛は流行り病のような一時的なもの友の情愛なんて細くて頼りない。「愛」が過剰に期待されてるけど、言葉以上の意味なんかない。そんなものボクはいらない。

 

 

骨助
骨助

せめてもの希望からも目を背ける。もう彼女を救えるものなどありません…

3番

片道分の蝋を持って
消さないように必死になって
わずか照らした一寸先の
穴ぼこは誰が落ちた跡?
それが人生です ボクら手にした人生なんです
生まれたこと自体が
間違いだったの?

死へ向かう片道分のロウソクを手に、命の灯を消さないように必死に歩く。

一寸先は闇で、照らした先には誰かが落ちた絶望の穴。

それがボクらが手にした人生。

 

「生まれたこと自体が間違いだったの?」

掛ける言葉も見当たらないほど、彼女は暗闇のどん底にいます。

ラストサビ

死にたい 消えたい以上ない
こんな命に期待はしないさ
故に夢に魘され
塞いだ過去に咲いた世界
癒えない 見えない傷ほど
きっと瘡蓋だって出来やしないと
ボクは知っていた
悔やむと書いてミライ

ポップなロックチューンなのだから、きっと最後にはちょっとくらい明るい言葉が出てくるはずだそんなことを思っていた私が甘かったです。

 

瘡蓋も出来やしない、血が流れっぱなしの傷跡。

愛も情愛も捨て、死を待つだけの人生。

「こんな命に期待はしないさ」

 

最後まで希望一切なしの、容赦のない自殺志願。

 

消えたいの 消えたいの
何回だって言い聞かせた
夢も見れぬような 後悔を頂戴

最後の最後の歌詞だけ、若干毛色が異なります。

 

「何回だって言い聞かせた」とあり、どうやら主人公の希望は完全なゼロではなく、自ら希望を押し殺そうとしている様子。『プロジェクトセカイ』の中の一曲ということもあり、この楽曲だけにはとどまらない物語性を感じます。

 

しかしながら、この曲単体を見ればやはりどこにも希望のない楽曲

聴いているだけで胸が苦しくなってきます。

 

感想

夢も希望も一切なし。なんの容赦もなく自殺願望がなだれ込む、絶望のロックチューン。

ギターロックで曲調が明るめであることが、唯一の情けとでも言うべきでしょうか。

こんな楽曲をいきなりぶち込んできた「25時、ナイトコードで。」の他の楽曲にも注目ですね。

 

【まふまふ/悔やむと書いてミライ】

歌詞の意味の解釈でした!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

  1. ぴよ より:

    如雨露じゃなくて知雨霧ですよ
    細かいことすいません。
    とっても素敵な解釈でした!

  2. いちご より:

    ボカロがもともと好きで、プロセカを始めた学生です。
    プロセカで初めて「まふまふさん」をこの楽曲で知り、歌詞考察をいつも読んでいるこのサイトにあるかな?とわくわくさせて飛んで来たら素敵な解釈が!本当にありがとございます。
    同じくプロセカの描きおろしでニーゴが歌っている「携帯恋話」もすごくいい曲(薄っぺらいことべですみません)です。ぜひ歌詞考察していただけると嬉しい限りです。

  3. より:

    知らない 知りたい『こと』もない

  4. にじのあくま...というお話 より:

    youtubeのコメントで見かけましたが最後の「後悔を頂戴」という歌詞ー>後悔ー>悔いー>悔やむー>悔やむと書いてミライー>ミライを頂戴。やっぱりミライが欲しいんじゃないか…

  5. 三日月 より:

    「悔やむと書いてミライ」。いい曲ですよね。まふまふさん僕も個人的に推してます!
    僕「種一つない土に撒いちゃいないかい」の部分が一番好きです!
    歌詞でも好きですし、骨助さんの解読の仕方も好きです。
    「最終宣告」という曲もいいですよ!知らなかったらぜひ聞いてください!

タイトルとURLをコピーしました