【菅田将暉】の「虹」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ ドラえもん主題歌の結婚ソング
✔ 楽曲の主人公はのび太…?
聴いているだけで心温まるようなウエディングソング。この記事では歌詞を中心に、楽曲の魅力を紐解いていきます…!
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『STAND BY ME ドラえもん 2』主題歌
今回紹介していく「虹」は、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』主題歌として製作された楽曲。
作詞・作曲は菅田将暉さんの友人であり、「さよならエレジー」でもタッグを組んだ石崎ひゅーいさんが担当されています。
『STAND BY ME ドラえもん 2』は2020年11月20日公開の作品。
YouTubeでは楽曲を使用したPVも公開されています。
楽曲は昨年の夏に「ウエディングソングを作ってほしい」というオファーを受け、試行錯誤を繰り返し約一年かけて完成したとのこと。
石崎ひゅーいさんは楽曲について、
恋人や家族や友達、あたりまえに過ぎていく日々の中で、忘れがちな「ありがとう」という言葉を、いつもあたりまえのようにそばにいてくれる人達へ純朴に伝える歌です。
菅田くんのまっすぐな歌声が、ドラえもんの優しい世界をより鮮やかに彩っていると思います。楽しみにしていてください。
とコメントされています。
ドラえもんの世界を彩る、優しくて暖かいウエディングソング。
結婚相手だけでなく、家族や友達への感謝の気持ちが込められた楽曲です。
楽曲の概要を確認したところで、さっそく歌詞を見ていきましょう…!
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歌詞
泣いていいんだよ
そんな一言に僕は救われたんだよ
ほんとにありがとう
情けないけれど だらしないけれど
君を想う事だけで 明日が輝くありのままの二人でいいよ
陽だまりみつけて遊ぼうよ
ベランダで水をやる君の
足元に小さな虹 ねぇ一生そばにいるから 一生そばにいて
一生離れないように 一生懸命に
きつく結んだ目がほどけないように
かたくつないだ手を離さないからママの優しさとパパの泣き虫は
まるで僕らのようでさ 未来が愛しい大きな夢じゃなくていいよ
自分らしくいれたらいいよ
ひとりぼっち 迷った時は
あの頃を思い出して ああさみしい夜を半分 僕に預けて欲しい
うれしい日々は十分に 笑い合っていたい
どんな言葉でも足りないよな
君のぬくもりに触れたせいかな家族や友達のこと こんな僕のこと
いつも大事に笑うから 泣けてくるんだよ
何にもなかった空に ぽつんと輝いていた
「ありがとう」に代わる言葉 ずっと探していたんだ一生そばにいるから 一生そばにいて
一生離れないように 一生懸命に
きつく結んだ目がほどけないように
かたくつないだ手を離さないから
離さないから作詞:石崎ひゅーい
歌詞の意味・解釈
1番
泣いていいんだよ
そんな一言に僕は救われたんだよ
ほんとにありがとう
情けないけれど だらしないけれど
君を想う事だけで 明日が輝く
ウエディングソングということで、楽曲は全体を通じて結婚を迎える誰かの視点で進行していきます。
全体的にドラえもんらしい雰囲気の楽曲…というか、いかにも【のび太の歌】という印象を受けるような歌詞になっています。
《情けないけれど だらしないけれど 君を想う事だけで 明日が輝く》
のび太といえば誰もが知るように、情けなくてだらしなくて、誰よりも泣き虫な人物です。
だけど誰よりも優しくて、誠実な人物です。
今回の楽曲は、まさにそんな彼の人柄が表れているウエディングソングになっているのです。
歌詞で登場する《君》という人物も、あえて明言するなればしずかちゃんでしょう。
《ほんとにありがとう》
石崎ひゅーいさんのコメントにもあったように、「虹」は単なるウエディングソングではなく、大切な人への感謝を伝える楽曲です。
”大切な人” とひとえに言っても、それは恋人だけではありません。この楽曲には、きっと大切な誰かからの言葉なんだろうけれど誰が言っているのかが分からない言葉が数多く登場します。上記の歌詞の《泣いていいんだよ》然り。
家族や友人など、不特定多数の色んな ”大切な人” からの愛が優しく混ざり合ったような歌詞。
そんな詩の中で主人公は ”大切な人”、とりわけ今まさに結婚しようとしている ”君” への想いを伝えようとしています。
ありのままの二人でいいよ
陽だまりみつけて遊ぼうよ
ベランダで水をやる君の
足元に小さな虹 ねぇ
《ありのままの二人でいいよ》という歌詞もまた、《泣いていいんだよ》同様に誰の言葉なのかはわかりません。
結婚のその周りにいる人たちの想いを代弁するような、優しい言葉が投げかけられています。
ここで楽曲タイトルにもなっている《虹》というワードが登場します。
ここでの虹は ”君” がジョウロで水を撒いている中で出来たものですが、「ベランダでの何気ない日常が、”君” のおかげで輝きを放っている」ということを意味しているようにも思います。
先ほどの歌詞に《君を想う事だけで 明日が輝く》というものがありました。
主人公にとって、”君” は何もない空に輝く虹のような、いるだけで世界が輝くような、そんな人物なのです。
サビ1
一生そばにいるから 一生そばにいて
一生離れないように 一生懸命に
きつく結んだ目がほどけないように
かたくつないだ手を離さないから
サビでは結婚にむけて、主人公の覚悟が歌われています。
だけど「絶対に幸せにしてみせる」「絶対守ってみせる」みたいな自信は感じられないし、「永久の愛を形にして…」なんて未来も保証していません。
そこにあるのは《一生そばにいるから 一生そばにいて》という力強いけれどどことなく頼りない言葉と、《一生離れないように 一生懸命に》という精一杯の意思表示だけ。
《かたくつないだ手を離さないから》
サビの歌詞もどことなく ”のび太っぽい”というか ”人間らしい”というか何と言うか、そんな印象を受けますね。
2番
ママの優しさとパパの泣き虫は
まるで僕らのようでさ 未来が愛しい
ところどころ主語が曖昧に濁されている今回の楽曲ですが、ここで改めてスポットライトが当たっている”君”と”僕”の人物像と関係性が示されています。
”君” はママみたいに優しい人で、”僕” はパパみたいに泣き虫な人。
二人は今まさに結婚を迎えようとしていて、両親をの姿を見て自分たちの未来に思いを馳せています。
大きな夢じゃなくていいよ
自分らしくいれたらいいよ
ひとりぼっち 迷った時は
あの頃を思い出して ああ
この部分はいわゆる ”ウエディングソング” 然とした歌詞になっていて、第三者が結婚を迎える主人公を応援するような構図になっています。
《ひとりぼっち 迷った時は あの頃を思い出して》
主人公の過去を知る大切な誰かの、やさしさが詰まった歌詞。
こうした結婚式のスピーチみたいな歌詞が主人公の想いを綴った歌詞の合間に挟まれることで、いよいよ自分だけのことじゃなくて本当に結婚するのだという雰囲気が高まっていきます。
ここからの歌詞で主人公は、”君” に贈る言葉を考え始めます。
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