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【菅田将暉/まちがいさがし】歌詞の意味を徹底解釈し考察!米津玄師が提供した楽曲の本質とは?

本楽曲は恋愛ソング?

それとも友情ソング?

はたまた自意識の歌?

数々の声が挙げられている本楽曲。

ドラマ「パラレルワールド」主題歌である

【菅田将暉×米津玄師】

「まちがいさがし」について

歌詞の意味を徹底的に

考察および解説していきたいと思います。

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「まちがいさがし」に込められた想い

米津玄師と菅田将暉がコラボレーションするのは、2017年の「灰色と青」以来となります。

この曲は菅田くんでなければ絶対に成立しない

そう言って、菅田将暉に米津玄師が直にオファーを出したところから最初のコラボが決定し、その後も二人は良好な関係を築き上げてきました。

その結果、2019年に生まれた作品が今回紹介する「まちがいさがし」になるのです。

本楽曲にはどのような想いが込められているのでしょうか。まずは、両者のコメントから楽曲の内部に潜り込んでいきたいと思います。

米津玄師の想い

灰色と青で出会えて以来、会えばその都度「なんかやりたいね」という話を続けてきて、出来上がったのがこの曲でした。彼の歌を聴くたび、バーンと喉から勢いよく飛び出してくるその声に毎度震えます。いろんな人に早く聴いてほしいですね。僕と同じように思うはずです。

前々から菅田将暉に憧れていたという米津玄師。彼のインタビューコメントから人間としての菅田将暉だけではなく、音楽家としての菅田将暉を認めていることが分かります。

彼の歌声を

バーンと喉から飛び出す

と表現していますが、まさに納得。

彼の歌声の魅力は既に
一俳優のそれを超えているのです。

菅田将暉の想い

四畳半の個室で「自分は間違い探しの間違いの絵の方に生まれたのかもしれない、でもだからこそ今目の前の人との出会いがあって…」と。米津くんからこの曲の意図を聞いた時に生きている中で何となく不安だった自分にしかわからない気持ちに名前をもらったような気がしました。

きっとそれは、この文章を見ているあなたしかり、境遇は人それぞれだからこそ、その人自身にしかわからない苦しいものが必ずあると思います。その気持ちはひとりのものであり、形は違うけどみんなもっていて、対象者がいることで自分の存在を肯定することができる。そのあたたかさを軸に、大事に歌わせてもらいました。救いでも祈りでもない集い。「まちがいさがし」に、僕は出会えて幸せです。

  • 米津玄師の意味深な作成意図
  • 菅田将暉の共感性の高い解釈

が凝縮された濃密なインタビューですね。

一般的な正解と言われる生き方とは少しかけ離れてて、しかしそのまちがいの方に生きたからこそ、目の前の人と出会えている…

米津の作成意図は、実際かなり共感できる人は多いのではないでしょうか。自分が「正解」と思って生きている人間なんて、昨今では決して多くはないからです。

また反対に「まちがいさがし」を聴く人が、自己肯定の高い人だったとしても、きっと「まちがい」と自覚する部分は多少なりともあると思います。

「まちがいさがし」

という本楽曲は、自分が「間違い」側に立っているというのを前提に、それを受け入れて肯定していくという、ある意味かなりポジティブな楽曲なのではないでしょうか。

ドラマ「パーフェクトワールド」主題歌!

「まちがいさがし」を主題歌として提供したい。

米津とともに作成した大切な作品であるからこそ、菅田将暉は苦楽を共にしてきた戦友の松坂桃李が主演を努める「パーフェクトワールド」の主題歌として提供したいと提案したそう。

菅田将暉のコメント

米津玄師が作詞作曲!

松坂桃李主演ドラマの主題歌!

そんな状況に菅田将暉は

まず松坂桃李さんは、同業者の中で、常に、間近で、背中を見ていた人です。
気づけば10年近くなりますでしょうか?
今では会えば家族のような挨拶をし、離れれば先輩後輩として作品のみで触れ合う。
そんな方のドラマの主題歌を僕が歌う。
しかも米津玄師が作ってくれる。
正直、何から整理すればいいのかわからない状況でした。
ちょっと吐きそうでした。
ただこんな贅沢なことはないと胸躍る自分が間違いなくいました。
「パーフェクトワールド」という作品が、皆さまの心に残るよう、少しでもお力になれればと思っております。
当たり前のことですが、一生懸命歌わせて頂きます。
宜しくお願い致します。

とコメント。

幸せ過ぎると少し不安になる

そんな帳尻合わせ的な感情でしょうか?

とにかく想いの密度がすごい。

腹の底から吐き出されるように本楽曲を歌う菅田将暉の歌声の背景には、こんなにも濃密な想いが込められているのです。

松坂桃李のコメント

初めて聴いた時、
歌声から菅田の作品への想いがビシビシと伝わってきました。米津さんの書かれた歌詞に樹の心情とリンクする言葉が多く、ドラマの世界観からそのまま曲が流れていくことを容易に想像できるくらいピッタリだと思いました。お互い、同じ時期にデビューをした菅田とこういう形で作品作りに関わるということに
不思議な縁、巡り合わせを感じます。10年前には全く想像しなかった出来事です。この楽曲を聴きながら、ワンシーンずつを大切に撮影に臨んでいきたいと思います。

ドラマの情景にも絶妙にマッチするとのこと。

上の動画は「パーフェクトワールド」のブルーレイ&DVD BOX発売PRなのですが、これを見るだけでもあらすじが大方理解できます。

完璧な人間の完璧でない部分。

それこそまさに

「まちがいさがし」

といったところですね。

では、更に楽曲を深追いしていきます。

楽曲名「まちがいさがし」とは

「まちがいさがし」とは

漢字に直すと「間違い探し」

皆さんは間違い探しで遊んだことはありますか?

「間違い探し」には上の画像のように「正解の画」「間違いの画」が存在します。本楽曲はこの「間違いの画」「現実社会の自分の立ち位置」と対比されて描かれているのです。

この楽曲名が歌詞の内容と

どう関与しているのでしょうか。

歌詞

まちがい探しの
まちがいの方に
生まれて来たような気でいたけど
まちがい探しの正解の方じゃあ
きっと出会えなかったと思う

相応しく笑い会えること
なぜだろうか涙が出ること

君の目が貫いた僕の胸をまっすぐ
その日から何もかも
変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな
深い春の隅で退屈なくらいに
何気なくそばにいて

間違いだらけのささいな隙間で
くだらない話をくたばるまで
正しくありたい会えない淋しさが
何を育んだでしょう

ひとつずつ探し当てていこう
起きがけの 子供みたいに

君の手が触れていた指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんて
どうでもよかった
瞬く間に落っこちた青い靄の中で
君じゃなきゃいけないと
ただ強く思うだけ

君の目が貫いた僕の目をまっすぐ
その日から何もかも
変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな
深い春の隅で
誰にも見せない顔を見せて

君の手が触れていた指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんてどうでもよかった
瞬く間に落っこちた青い靄の中で
君じゃなきゃいけないと
ただ強く思うだけ

作詞作曲:米津玄師

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歌詞の意味・解釈

前提として

前提として主人公は

卑屈で自己肯定の低いキャラクター

というものが、当てはまります。

もしくは、

気丈に見えて、実は劣等感を感じている

そのような人も同様。

とはいえ、人間は誰しもがその人しか知らない弱い部分を持っているもの。そう考えると共感性はかなり高い内容になっているのではないでしょうか。

では、細かく解釈していきます。

1番

まちがい探しの
まちがいの方に
生まれて来たような気でいたけど
まちがい探しの正解の方じゃあ
きっと出会えなかったと思う

相応しく笑い会えること
なぜだろうか涙が出ること

作詞作曲:米津玄師

「決して自分は正解ではない」

常々、劣等感を感じているから、まちがいさがしの間違いの部屋に自分が住んでいるように感じている。

そんな卑屈な心が映されると同時に

しかし、その間違いの人生を歩んできたからこそ、今目の前にいる人間、自分を包んでくれる環境がある。

という、ポジティブな視点が歌詞として展開されていく。

 

こうしてポジティブに捉えることで、自分の人生は決して間違いだけではなかったと認識することが出来るのです。

今まで否定し続けてきた
自分を全肯定することができる。

こんなに嬉しいことはないですよね。

サビ1

君の目が貫いた僕の胸をまっすぐ
その日から何もかも
変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな
深い春の隅で退屈なくらいに
何気なくそばにいて

作詞作曲:米津玄師

目の前にいてくれる君のおかげで、間違いの部屋にいる自分を「悪くないな」と肯定することが出来たのです。

しかし裏を返すと、君がいてくれないと、ただの間違いの部屋になってしまうのも事実。

だからこそ

「そばにいて」

と、心からの想いが綴られる。

また

風に飛ばされそうな 深い春の隅

というのは、主人公視点の社会が対比されているのではないでしょうか。

風に飛ばされそう=すわり心地の悪い社会

深い春の隅=青春(夢や希望)から遠い

2番

間違いだらけのささいな隙間で
くだらない話をくたばるまで
正しくありたい会えない淋しさが
何を育んだでしょう

ひとつずつ探し当てていこう
起きがけの 子供みたいに

作詞作曲:米津玄師

“間違いの部屋の中でも、素敵な空間はきっとある。だから、命尽きるまで間違いの部屋を謳歌しよう”

といっているのではないでしょうか。

正しく在りたいけど、在れない

苦悩の中身が違えど、これが当てはまるような境遇は誰にでもあると思います。

この葛藤が育んだものこそ

「間違いの肯定」です。

どうしようもない自分を否定してきた人にとって、本楽曲の視点はかなり勇気づけられるのではないでしょうか。

サビ2

君の手が触れていた指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんて
どうでもよかった
瞬く間に落っこちた青い靄の中で
君じゃなきゃいけないと
ただ強く思うだけ

作詞作曲:米津玄師

君という存在のおかげで、

まちがいの部屋にいる劣等感

なんてどうでもよくなってしまいます。

 

靄(もや)の中にいるように感じていた生き苦しい社会でさえも、君さえいれば瞬く間に澄み切ったものに様変わりしたのです。

ラストサビ

君の目が貫いた僕の目をまっすぐ
その日から何もかも
変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな
深い春の隅で
誰にも見せない顔を見せて

君の手が触れていた指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんてどうでもよかった
瞬く間に落っこちた青い靄の中で
君じゃなきゃいけないと
ただ強く思うだけ

作詞作曲:米津玄師

ラストサビは、
サビ1と2に類似した歌詞になっています。

本楽曲は、人間のどこか弱い部分にフォーカスを当てており、なおかつ「君」という存在がいることで情景のイメージがしやすく、共感性の高い楽曲だったと思いますが、米津玄師から菅田将暉に送った歌ということで、

恋心と言っても過言ではないほどの

米津玄師が抱える菅田将暉に対する
リアルな感情も込めれていると思います。

はじめて菅田将暉を見たとき米津玄師は

衝撃が走った

と述べていました。

君の目が貫いた僕の目をまっすぐ

という歌詞はまさにその感情に当たるのではないでしょうか。

感想

人間は誰にだって弱い部分があります。

そこを理解したうえで、
それを肯定するような本楽曲の内容。

米津玄師という人間、その人間味の深さから、信頼できる人間だなと改めて感じました。

 

自分が選んだ道はここでよかったのか。

人生の分岐点なんて無数にあるから、そう不安になる瞬間が私にはありました。しかし、本楽曲を解釈していくうえで、自分の人生ごと肯定された様に感じ、救われたような気がしました。

 

【菅田将暉/まちがいさがし】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

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コメント

  1. 音楽が支え より:

    ラストサビで〝深い春〟と〝青い霧〟が繋がってようやく〝青春〟という言葉になるのが素敵ですね。

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