【Vaundy(バウンディ)】の「napori(ナポリ)」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ サビ「縁そっとflight」の読み方は?
✔ ナポリが意味することとは?
✔ 解釈難易度が高い歌詞の物語
解釈幅の広い歌詞を細かく噛み砕いて可能な限り明確に物語化してみました!是非一緒に歌詞を見ていきましょう!
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じわじわと頭角を現した中毒曲
今回紹介していく「napori」はアルバム『strobo』の収録曲であり、TikTokを中心としたSNSで拡散され多くのリスナーから人気支持を得ている楽曲です。
もちろん生粋のVaundyファンからすると「napori」の中毒性はアルバムリリース後から予めチェックしていたと思いますし、支持を得るのも当然だと思うかも知れないのですが、この人気急上昇っぷりが異常。
どれくらい多く支持されているのかと言うと、Apple Musicなどのサブスクリプションサービスでは「東京フラッシュ」や「不可幸力」といったVaundyにとっての立役者を押さえてトップソングに躍り出るほどです。(あくまで記事執筆時点での話ですが)
MVもないのにこの快挙は本当にすごい。
もちろんSNSで流行ってシェアされたというのは理由の1つにあると思いますが、これの主なるはメロディーの中毒性にあるのかなと思っています。特にBメロ~サビの韻踏みなんてたまらないですよね。
とつい色々語ってしまいましたが、これは前置き。本記事ではメロディーに負けないくらい歌詞にも毒っ気があることを話していきたいと思います。
19歳のときにリリースした楽曲とは思えないほど、歌詞の情景は妖艶で艶っぽさがあります。本題の歌詞を見ていく前にまずは気になるタイトルを深堀していきましょう!
楽曲名「napori」とは
「napori(ナポリ)」とはイタリアの南部にある都市のことを指します。
このナポリの魅力は凄まじく、有名なイタリアの格言で「ナポリを見てから死ね」というものがありますよね。
それほどまでにナポリは美しいのです。まさに理想郷といったイメージを持っておけばokかなと思います。
これから深堀していく歌詞を見ていけば分かるのですが、本楽曲では二人の男女が絡み合っていく情景が描かれており、その絡み合いこそを「napori」と表現しています。
つまり本楽曲においての「napori」は、周知の通り「美しさ」や「綺麗さ」、「素晴らしさ」の象徴であると同時に、それらすべての対比として使われているのです。
これを押さえておくと歌詞の世界観にも浸りやすいかと思います。では本題の楽曲考察に移っていきます!
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歌詞
ろくな音楽もなくて
そんなひびをまた2人で
僕ら指にラブソングで
今夜も二人で歩いてこ2人になって
君を待って
思い出したんだ
僕が
大人になって
思い出すのは君じゃないかな
あれは縁そっとflight
僕ら互いの指を絡めあってもう
naporiずっといたいよ
ここで見つめあって互いに安堵する
oh right oh right oh right
絡めあっていく
oh right oh right oh right当然こんな夜にはコーヒーがいいだろ
そんな僕の横でハイボールを1口
もう
なんて言うんだろ
そう君見てると
酒入ってなくても
酔いが回るんだな音になって
大人になって
思い出したんだ
君が
大人になって
思い出すのは
ぼくじゃないかな
いずれ縁そっとflight
僕ら互いの指を絡めあってもう
naporiずっといたいよ
ここで見つめあって互いに安堵する
oh right oh right oh right
絡めあっていく
oh right oh right oh right君と
縁そっとflight
僕ら互いの指を絡めあってもう
naporiずっといたいよ
ここで見つめあって互いに安堵する
oh right oh right oh right
絡めあっていく
oh right oh right oh right
二人はキスをする
oh right oh right oh right
絡めあっていく
oh right oh right oh right作詞:Vaundy
歌詞の意味・解釈
1番
ろくな音楽もなくて
そんなひびをまた2人で
僕ら指にラブソングで
今夜も二人で歩いてこ
歌詞全体の考察に移る前に1つ話しておきたいのが、本楽曲は妖艶なラブソングテイストであるにも関わらず、非常に一貫性がないということです。芯がないと言いますか、すごくぼんやりしているのです。
そのため聴き手の恋愛経験や価値観で解釈分岐がいくつも発生するのです。ただ歌詞を熟読した私の結論としては、交際しながらも未来の別れを予感する男の歌ではないかと考えています。
ん?となるかもですが、以下の歌詞解説欄でその根拠を拾うように解説していきます。
まず歌い出しの歌詞で描かれるのは、交際する二人の気だるげで何気ない日常といったところ。
しかも例えば車だったり家だったりで何の音楽をかけるか迷っているような些細な日常。指にラブソングは(スマホのようなものを操作して)指先1つでラブソングをかける姿ではないかと解釈しています。
とりわけハマっている音楽もない主人公は、なんとなく二人の時間に合うようなラブソングをかける。
そんな日常の切り取りから歌詞は展開されていく。
2人になって
君を待って
思い出したんだ
僕が
大人になって
思い出すのは君じゃないかな
あれは
続いてBメロの解釈に移りますが、これまた一貫性がなくて難しい。
個人的に最も腑に落ちたのがAメロの「今夜も二人で歩いてこ」に続いているという仮説です。
- 2人になって→二人が合流して歩き出して
- 君を待って→僕の方が速くて振り返って待つ
ちょっと無理やりかもですが、上記の仮定を取れば物語(ストーリー)は成り立ちます。
主人公は君を待つほんの少しの時間にあることを思い出す。それこそ歌詞中の「僕が大人になって思い出すのは君じゃないかな」がそれに当たる。
突拍子もないことを言うように聞こえるかも知れませんが、心理的に大人ではない恋愛って基本的に別れが前提として付きまといますよね。それこそ学生の恋愛とかもそうですが、若き日の恋愛を乗り越えて最後の恋愛に辿り着く訳じゃないですか。
ある程度恋愛経験を重ねたうえで「この恋愛もきっといつか終わるんだろうな」と主人公は思っている訳です。
だから主人公は何気ない日常の中で「僕が大人になって思い出すのは君じゃないかな」と考えてしまう。
ちなみに「君じゃないかな」という言葉は
- 君ではないよね or 君だよね
といった二つの受け取り方ができます。
ただどちらにしろ別れの予感になっちゃうんですよね。大人になって思い出すの時点で、今の恋愛が過去になっているわけですから。
とかなり複雑な解釈をしましたが、本楽曲の歌詞が面白いのはここから。サビでは主人公の本音が歌われていきます。
サビ1
縁そっとflight
僕ら互いの指を絡めあってもう
naporiずっといたいよ
ここで見つめあって互いに安堵する
oh right oh right oh right
絡めあっていく
oh right oh right oh right
ここは交際している今目線で、君と愛情を確認し合う情景が切り取られているのでしょう。
特に「ここで見つめあって互いに安堵する」といった歌詞は、未来の別れを予感する主人公の心情とかなり重なるなと。将来的に一緒にいないかもだけど、いまの一緒に安堵しているのです。
だから何度も指を絡め合う、絡め合っていく。
君といる時間を「ナポリ(素晴らしい)」と表現している主人公ですから、そりゃもうこの時間こそが最高なのです。
いずれ離れるかもだけど「ずっといたいよ」が本音。
ちなみに歌詞の「縁」は「えん」ではなく「べり」と読みます。これにより「very soft flight(ベリーソフトフライト:すごくふわっとした旅)」といった発音を可能としているのです。
きっと彼女との時間の特別感、フワフワした非日常感、ナポリ感を演出しているのではないでしょうか。
真面目に向き合ってみると、かなり複雑で作り込まれた歌詞。2番以降も一緒に深堀していきましょう!
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コメント
とてもわかりやすくて助かりました。
一つだけ。
緑 じゃなくて
縁 では?
えん、えにし じゃなくて、
ベリ?
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りですね!
改善させていただきます。
泣けた_(:3 」∠)_
ずっと気になってた歌詞
わかりやすく噛み砕いていただいたものを読んで、ますます好きになりました
ありがとうございます
色んな方の考察を読みましたが、一番しっくりグッときました!
君じゃないかな、の歌詞。なるほど、確かに!そうだな!!って唸りました!笑
面白い考察ありがとうございます