3番
ゆらいだゆらいだ
ゆらいだ水の中
不快な不快な
息をしている
ゆらいだゆらいだ
ゆらいだ水の中
深いな深いな
沈んでく
愛が溶けこんでいて、揺らいでいる水。
Vaundyさんの代表曲ともいえる楽曲「不可幸力」の歌詞に《愛で揺れる世界の中で僕たちは…》というフレーズが登場しますが、そこに通ずるものを感じてしまいます。
愛で揺れている世界の中で、僕は不快で憂鬱な生き方をしている。
愛で揺れている世界の中で、僕は深く深く沈んでいく。
そんな風に解釈できるのではないでしょうか。
同じく「不可幸力」の歌詞の中でも《辛い日々に沈む》という表現が用いられています。
世界を海のような場所と捉えていて、鬱屈とした日々の中で「沈んでいく」ような感覚をVaundyさんは持っているのでしょう。
ラストサビ
悲しみが消えるこの夢の中で
今も あぁ 探して歌っているんだ
悲しみが増えるこの日々の中で
今も あぁ 探して歌っているんだ
日常生活のなかで漠然と抱える憂鬱。
そんな世界で彼は、まだ知らない何かがあると信じて歌っています。
MV監督である横堀さんは楽曲について、「僕たちの生活の中にはたくさんの痛みや悲しみ、苦しみがあります。
『融解sink』を聴いた時、それらを全部包み込んでくれて、世界にはまだ知らないたくさんの可能性があるんだよと、教えてくれる様な深い優しさを感じました。」とコメントされています。
MVに登場するクジラも、愛が溶けている深海に、愛で揺れているこの世界に眠っているかもしれない未知の可能性の象徴なのでしょう。
やるせない日常と、きっとどこかにある希望。
それが「融解sink」という楽曲の正体であるように感じました…!
感想
憂鬱と漠然とした希望を描いた、Vaundyの2021年第一弾配信リリース曲。
「不可幸力」や姉妹曲「life hack」とも通ずる部分が多くある、非常に魅力的な楽曲でした。
十曲あれば十通りの顔を持つとも評されるVaundy。
今後もその動向から目が離せません。
【Vaundy/融解sink】
歌詞の意味の解釈でした!
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