TwitterはこちらApple Musicのレビュー

【藤井風/旅路】歌詞の意味を徹底解釈!優しくて、ちょっとドライなドラマ主題歌。

【藤井風】「旅路」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ ドラマとの関係性

✔ 藤井風の人生観

✔ 過去の楽曲との繋がり

 

骨助
骨助

藤井さん初のドラマ主題歌は、優しくて温もり溢れる一曲でした。じっくり考察していきますので最後までお読みいただけると幸いです。

 

 

スポンサーリンク

藤井風 初のドラマ主題歌

→Apple Musicでフル視聴する 

 

今回紹介していく「旅路」は2021年3月に配信がスタートした藤井風さんの楽曲。

1月より放送がスタートしているテレビドラマ「にじいろカルテ」の主題歌として書き下ろされました。

藤井さんがドラマの主題歌を手掛けるのは今回が初めてとなります。

 

藤井さんは楽曲について、

初めてのタイアップ作品になりました。こんなに難しいとは思いませんでした。ドラマの主題歌って、派手で、それこそドラマチックなイメージがありましたが、このドラマに、そーゆーのは全然合わない気がしました。
(中略)
ただ、現場にお邪魔させていただいた時に感じたのは、作り手の皆さんの穏やかで自然体な空気感。
主演の高畑充希さんの、あまりにナチュラルな、演技にいつ入ったのか分からないくらいの演技にはすごく感銘を受けました。
だから、わしももっと自然で、自分の内側から勝手に溢れてくるような、あったかい音楽を添えられたらなと思いました。
それが結果的に、この作品を、この作品を生きる皆さんを、作品に触れる皆さんを、後ろからそっと見守って、時々ふわっと包み込んでくれるような、そんな音楽になっていたらいいな。

とコメントされています。

 

ドラマの世界観に寄り添うような、優しくて暖かい楽曲「旅路」。

一体どんなメッセージが込められているのか、この記事では歌詞を見ながら考察していきます。

 

骨助
骨助

Youtubeには報道ステーション出演時の「旅路」歌唱映像が公式にアップされてます。必見です。

スポンサーリンク

歌詞

あの日のことは 忘れてね
幼すぎて 知らなかった
恥ずかしくて 消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く

あの日のことは 忘れるね
みんなだって 迷っていた
この宇宙が 教室なら
隣同士 学びは続く

果てしないと思えても
いつか終わりがくると
知らなかった
昨日までより
優しくなれる気がした

あーあ
僕らはまだ先の長い旅の中で
誰かを愛したり 忘れたり
色々あるけど
あーあ
いつの間にかこの日さえも懐かしんで
全てを笑うだろう
全てを愛すだろう

お元気ですか
この町は相変わらず青春です
誰もがみな走ってます
まだ見えない旅路の先へ

お元気ですか
僕たちはいつになれど少年です
心の奥底ではいつも
永遠を求めています

果てしないと思ってた
ものがここには無いけど
目にしてきた
手に触れてきた
全てに意味はあるから

あーあ
僕らはまだ先の長い旅の中で
何かを愛したり 忘れたり
色々あるけど
あーあ
これからまた色んな愛を受けとって
あなたに返すだろう
永遠なる光のなか
全てを愛すだろう

 

作詞:藤井風

歌詞の意味・解釈

1番

あの日のことは 忘れてね
幼すぎて 知らなかった
恥ずかしくて 消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く

早速楽曲タイトルである「旅路」が歌詞に登場。

藤井さんはよく人生を道に例えるので、この表現もそのまま人生の比喩でしょう。

 

ここでは過去の失態を振り返り、後悔しながらも「この先も人生は続いていくから」と前を向いています。

 

楽曲の歌詞を解釈していく上で、先に紹介しておきたいのがドラマ「にじいろカルテ」主演の高畑充希さんの楽曲についてのコメントです。

『旅路』という曲は、風さんならではの、人生を少し俯瞰から、そしてゴール地点に近い場所から眺めているような曲で、初めて聴いた時に、あたたかさと同時に心地のよいドライさを感じました。この『にじいろカルテ』というドラマも、命や問題とどうやって向き合うか、そして、どうやって向き合わないか、というテーマを持った作品なので、きっとぴったりだろうな。ドラマをより豊かにしてくれるのだろうな、と、今からわくわくしています。

人生を少し俯瞰から眺めていて、あたたかくて、それでいて心地よくドライ。

それこそがこの楽曲の魅力なのだと私も勝手ながら共感しています。

 

次の歌詞を見ていきましょう。

 

あの日のことは 忘れるね
みんなだって 迷っていた
この宇宙が 教室なら
隣同士 学びは続く

この歌詞では他人の過去の過ちを「みんなだって迷ってたから」と優しく許容しています。

宇宙を教室に見立てれば、自分と他人は席がものすごく近い隣同士なんだから学びながら生きて行けばいい、とも。

 

自分自身や他人に向けられる、温もりのある優しさ。

この精神的な余裕と言うか、あたたかい気持ちがどこから芽生えるかというのが次の歌詞で明らかになります。

 

果てしないと思えても
いつか終わりがくると
知らなかった
昨日までより
優しくなれる気がした

《果てしないと思えても いつか終わりがくる》

ここまでのポジティブで緩やかだった歌詞に、ここで唐突に冷たい現実が放り込まれます。

高畑さんの語っていた【心地のよいドライさ】というのもこうした部分のことを指しているのでしょう。

 

人生はいつかどうせ終わる。

藤井さんの人生観というものはかなり現実的で、それ自体はかなりドライなもの。

だけど彼は、「いつか終わりが来ると知ったからこそ優しくなれる気がした」とここで歌っています。

 

一体どういうことなのか、サビの歌詞を見ていきましょう。

 

サビ1

あーあ
僕らはまだ先の長い旅の中で
誰かを愛したり 忘れたり
色々あるけど
あーあ
いつの間にかこの日さえも懐かしんで
全てを笑うだろう
全てを愛すだろう

 

人生いろいろあるけれど、いつの日か全てを笑って愛せるだろう。

1番の前半で歌っていたような内容がここでも繰り返されています。

 

ここで注目したいのが、藤井さんが昨年リリースした「帰ろう」という楽曲の歌詞です。

ああ 全て忘れて帰ろう
ああ 全て流して帰ろう
あの傷は疼けど この渇き癒えねど
もうどうでもいいの 吹き飛ばそう
さわやかな風と帰ろう
やさしく降る雨と帰ろう
憎みあいの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

ここでいう「帰る」とは死んでしまうことを指しています。

「死ぬ」のではなく「帰る」のだと思って生き方を考えよう、と彼はインタビューにて語っていました。

いつか人生は終わり私たちはどこかに帰るのだから、昔のことを憎んだり後悔したりするのはやめよう、とこの歌詞で彼は歌っています。

 

《いつか終わりがくると 知らなかった 昨日までより 優しくなれる気がした》

《あーあ いつの間にかこの日さえも懐かしんで 全てを笑うだろう》

「帰路」の歌詞は、「帰ろう」のサビの歌詞とぴったり重なるものがあります。

 

人生には終わりがあると分かっているからこそ、過去を許せるし誰かに優しくできる。

「いつかどうせ人生は終わってしまう」というドライな人生観を持っているからこそ、彼の歌は優しいのです。

 

骨助
骨助

2番では手紙のような形式で歌詞が進行していきます。

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました