3番
ぁぁ何してんだろう 暇は敵だなぁぁ
経験値 シフト出し
気遣って書いた言葉じゃさ
「誰にも会えないもんね」
なんていつになったら治まる?
偽ったって消えないんだもう
2番で一度は自分を捨てることを決意しましたが、3番では再び、だんだんと「本心で生きたい」という方向にシフトしていきます。
記事の最初に述べたように、この矛盾に答えなんか見出せないのです。
気遣って書いた言葉では、誰かと本当の意味でわかりあうことはできません。
《偽ったって消えないんだもう》
偽りの自分を取り繕ってみたところで、自分の本心は消えてくれやしません。
だからやっぱり自分に素直に生きていこう、それが一番だと彼女は思いなおします。
思い返せばこの出口の見えない葛藤を、ずっと真夜中でいいのに。は様々な楽曲で繰り返しているような気がします。
《触れたい=凌ぎたい=口にはしない 散々確信してるから》と諦めを語る「マイノリティ脈絡」、《素直に取り出した言葉言いたいのに》と本心を叫ぶ「こんなこと騒動」、《今は傷つくことも願ってる》と歌う「眩しいDNAだけ」など、その例を探せば枚挙にいとまがありません。
彼女のあらゆる楽曲の根底には、この自己矛盾が存在しているのではないでしょうか。
ラストサビ
でもやっぱ 期待したいし
手順も受け答えも
生き急いでも しょうがないね
勝ち負け業務 折り合いつけるまでは
甘い甘い散らかって 掃いて 最後笑っていいから
黙ってな 鈍い僕に合う情緒 選びたいから
「折り合いをつける」とは互いにある程度譲り合って双方が納得できる妥協点を定めること。
「折り合い」と聞いて思い出されるのが、ずとまよの「繰り返される収穫」という楽曲の《暮らしてゆくために 命を奪ったり奪われたり 幸せを壊し合ってゆくことにどう折り合いをつけていけばいいんだろう》という歌詞です。
暮らしていくだけでも命の奪い合いが発生するし、自分らしく生きて幸せを手に入れることは誰かの幸せを壊すことでもある。
誰かの勝ちは誰かの負け。
そんな自然の摂理であるジレンマと彼女はいつも闘っています。
《勝ち負け業務 折り合いつけるまでは
甘い甘い散らかって 掃いて 最後笑っていいから》
自分の存在に折り合いをつけるまで、きっと彼女は答えのない真夜中で歌い続けるのでしょう。
他者と関わり合って生きる中で、自分はどうあるべきか、そんな出口の見えない葛藤を何度も繰り返す楽曲。
【ずっと真夜中でいいのに。/猫リセット】
歌詞の意味の解釈でした!
スポンサーリンク
コメント