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【King Gnu/一途】歌詞の意味を徹底解釈!乙骨の純愛を歌った「呪術廻戦 0」主題歌。

【King Gnu】「一途」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 登場人物と重なる歌詞

✔ 「呪術廻戦」からの引用に注目

 

骨助
骨助

King Gnuの原作へのリスペクトが溢れた爆速ロックチューン。原作の内容と合わせて意味を読み解いていきます!

 

 

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「呪術廻戦 0」主題歌

今回紹介していく「一途」『劇場版 呪術廻戦 0』主題歌として書き下ろされた楽曲です。

映画の予告編の公開や、FNS歌謡祭での初披露により楽曲が解禁されるたびに大きな反響を呼んでいた超話題作。

2021年12月24日の映画公開に先駆け、12月10日には楽曲の先行リリースとMVが公開されます。

 

『劇場版 呪術廻戦 0』予告|12月24日(金)公開/主題歌:King Gnu 「一途」

『呪術廻戦』は「週刊少年ジャンプ」で連載中の、シリーズ累計発行部数5000万部を突破している大人気コミック。

今回映画化が決定した『劇場版 呪術廻戦 0』は『呪術廻戦』の前日譚にあたる「東京都立呪術高等専門学校」(通称「0巻」)を原作としたもので、呪いを背負った主人公・乙骨憂太と最悪の呪詛師・夏油 傑の闘いを描いた作品となっています。

 

King Gnuの常田さんは楽曲について、

『 劇場版 呪術廻戦 0 』の主題歌に 「 一途 」 という楽曲を書き下ろさせていただきました。

大勢の人々が待ち望んでいる名作の映画化ということでプレッシャーたっぷりでしたが、呪術廻戦の世界観にピッタリの、ヒリヒリとパンチのある何処迄も真っ直ぐな楽曲に仕上がったと思います。里香ちゃんと乙骨憂太君の関係は羨ましいほどに、そして呪わしいほどに一途ですね。

皆様公開を楽しみに待っていてください!宜しくお願い致します!

とコメントされています。

 

この記事ではそんな「一途」をKing Gnuの楽曲として、また映画の物語に沿った楽曲として、両面から歌詞を深堀りしていければと思います。

 

『 劇場版 呪術廻戦 0 』の多少のネタバレを含みます。

直接的な表現は極力避けさせていただきますが、「0巻を読んだことがない!」「映画の内容を知りたくない!」という方は十分ご注意ください。

 

骨助
骨助

さっそくですが本題の歌詞を見ていきましょう。

歌詞

最後にもう一度 強く抱きしめて
その後はもう 何も要らないよ
僕の未来も 過去も何もかも
あなたで満ちれば 後悔はないよ

生きてる証刻むの
悴む心震わせて
天秤なんて必要ないの
矛盾に脳を惑わして

正義と悪など 揺らいでしまう程
生き急いでた エンドロールは
きっと神様の 身勝手な悪戯
汚れ役だろうと 厭わないよ

矛盾だらけお互い様ね
不幸話の背比べ
首の皮一枚瀬戸際に
足掻いてちゃ白々しいね

ひとひらの想いよ
届け届けと血を巡らせて
一途に見つめます
理由なんて必要は無いの

涙の理由も知らずに
愛が体を喰いちぎった
正しさを振りかざさないで
事実が理由を喰いちぎった

鼓動が止まぬように
喧騒に薪を焚べたんだ
帳を張ることすら
無粋な気がしてんだ

さあ来世に期待ね
光れ閃け猛スピードで
一途に向かいます
余力を残す気はないの

届け届けと血を巡らせて
一途に愛します
永遠なんて必要は無いの

最後にもう一度 強く抱きしめて
その後はもう 何も要らないよ
見えない未来も 消せぬ過去さえも
あなたで満ちれば 後悔はないよ

最後にもう一度 力を貸して
その後はもう 何も要らないよ
僕の未来も心も体も あなたにあげるよ
全部全部

作詞:常田大希

歌詞の意味・解釈

1番

最後にもう一度 強く抱きしめて
その後はもう 何も要らないよ
僕の未来も 過去も何もかも
あなたで満ちれば 後悔はないよ

「全部サビみたいな曲」だと常田さんも語っているように、目まぐるしく展開が変化していく疾走感溢れる今回の楽曲。

歌詞で主に描かれているのは、『 劇場版 呪術廻戦 0 』主人公・乙骨憂太の祈本里香への ”一途” な想いであると考えて間違いないでしょう。

 

ストーリーを知らない方向けに簡単にあらすじを説明しますと、主人公である乙骨憂太は幼き頃に、将来の結婚を誓った幼馴染・祈本里香を目の前で交通事故で失っています。

結果的に里香は怨霊として乙骨に憑りつくこととなり、彼は里香の怨霊を宿したまま成長し、最悪の呪詛師・夏油 傑と対峙することとなります(ストーリーの大部分を端折って紹介しています)。

《最後にもう一度 強く抱きしめて》

その一世一代の最終決戦において、彼はこの歌詞のように怨霊となった里香に純愛を謳っているわけです。

怨霊になってしまおうと、彼にとって最愛の人であることには何も変わりないのですから。

 

ところで、King Gnuが描く男女の愛の歌では「現実は残酷だけど、二人で悲しみを分け合って生きていこう」「二人で愛を抱いて生きていこう」といったテーマが歌われることがほとんどです。

しかし今回の楽曲では、男女の片方が既に亡くなっているという映画の状況もあり《最後にもう一度 強く抱きしめて》《その後はもう 何も要らないよ》と歌い切ってみせています。

その点で、今回の楽曲は「呪術廻戦」の世界観に忠実に寄り添っており、King Gnuの楽曲の中ではかなり異質な存在であるといえるでしょう。

 

生きてる証刻むの
悴む心震わせて
天秤なんて必要ないの
矛盾に脳を惑わして

《生きてる証刻むの》

そこまで大きなネタバレではないので簡単に触れてしまいますが、主人公・乙骨が呪詛師・夏油と闘う直接的な理由は「(夏油が正義か悪かなんてわからないけれど)僕が生きてていいと思えるようにするため」です。

誰かに必要とされる人間であるために、自分が生きてる証を刻むために彼は夏油と対峙しなければなりませんでした。

 

この部分の歌詞は、そんな乙骨の心情を綴った歌詞なのではないかと考えられます。

《天秤なんて必要ないの》

今は相手が正しいか間違っているか、そんな善悪の天秤なんて必要ない。

心震わせて、ただ戦うしかないのです。

 

正義と悪など 揺らいでしまう程
生き急いでた エンドロールは
きっと神様の 身勝手な悪戯
汚れ役だろうと 厭わないよ

ここまで主人公・乙骨視点で歌詞を読み解いてきましたが、《汚れ役だろうと 厭わないよ》の部分には違和感を感じてしまいます。乙骨は決戦の場面では流石に汚れ役ではないでしょう。

そうであるならば、ここは乙骨の敵である夏油視点と考えるのが自然ではないでしょうか。

 

夏油も決して根っからの単純な悪人ではなく、彼にもそこに至るまでの過去があって、彼なりの決意があって、彼なりの大義を以って主人公達と対峙する立場に立っています。

 

《汚れ役だろうと 厭わないよ》

正義か悪か、ヒーローか汚れ役か、そんなこと気にして闘っちゃいないのです。

 

矛盾だらけお互い様ね
不幸話の背比べ
首の皮一枚瀬戸際に
足掻いてちゃ白々しいね

《誰もが矛盾を抱えてんだ》

King Gnuは過去に楽曲「Flash!!!」の中でそう歌い上げていました。

 

自分が生きていい理由を見つけるために、決死の覚悟で目の前の敵と対峙する乙骨。

呪術師だけの世界を作り上げるために、目の前の呪術師を殺そうとしている夏油。

お互いに矛盾を抱え、暗い過去を抱えたもの同士の劇的で圧倒的な大決戦をこの楽曲は鮮明に描き出そうとしています。

 

付け加えて説明しますが、今回の楽曲は乙骨の里香への想いを描いているだけでなく、夏油と五条悟の関係を描いているとする解釈もあるようです。

《首の皮一枚瀬戸際に 足掻いてちゃ白々しいね》

違った視点で歌詞を見てみると、新たな発見があってさらに楽曲を楽しめるかもしれません。

 

ひとひらの想いよ
届け届けと血を巡らせて
一途に見つめます
理由なんて必要は無いの

視点は主人公・乙骨に戻り、ここでは再び里香への一途な想いを歌い上げています。

 

作品の概要を知らない方からすれば、「何で決戦の場面で自分に憑りついた怨霊に想いを打ち明けているんだ…?」と困惑してしまう展開になっていることでしょう。

簡単に説明いたしますと、里香の怨霊は「呪術廻戦」の世界を脅かすようなレベルで凄まじい呪力を持っています。

つまり夏油に対抗するためには、里香と通じ合って呪力を解放することが必要だったわけです。

里香を一途に愛することが、彼の力なのです。

 

骨助
骨助

2番ではKing Gnuの原作をリスペクトした表現が続々登場します。

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