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【King Gnu/カメレオン】歌詞の意味を徹底解釈!人間の別れと変化を描いた月9主題歌。

【King Gnu】「カメレオン」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 「君の正体は迷宮入りのミステリー」

✔ タイトルに込められた想いとは

 

骨助
骨助

常田さんのコメントを元に、楽曲で描かれている人間の変化と愛を紐解いていきます…!

 

 

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『ミステリと言う勿れ』主題歌

今回紹介していく「カメレオン」はフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』主題歌として書き下ろされた楽曲です。

2022年3月16日のCDリリースに先駆け、同年2月28日には楽曲の先行配信もスタート。

2021年末の「一途/逆夢」の大ヒットからわずか3か月後のCDリリースとなっており、King Gnuの勢いは留まるところを知りません。

 

【公式】月9『ミステリと言う勿れ』第1話ダイジェスト! 第2話は 1/17(月)よる9時~

『ミステリと言う勿れ』は累計発行部数1300万部を突破している人気コミックを実写化した作品です。

菅田将暉さん演じる主人公・久能整がただ思いついたことをマイペースに話すうちに事件の真実が明らかになっていく会話劇的なミステリーで、挑戦的な菅田さんの演技や人間の本質に迫るストーリー展開は多くの視聴者から高い評価を集めています。

 

King Gnuの常田さんは楽曲について、

一つの事件にしても一人の人間にしても、それらは実に多面的で色々な顔を持っているものです。私たちは怠惰な生き物ですので、ある一面だけで判断して総てをわかった気になってしまいがちなのですが、そこで零れ落ちた側面もまた、その人の大事な大事な真実だったりもする訳です。人間という複雑な生き物を、諦めず理解しようと向き合い続けるそこに愛があるのではと思いこの曲を書き下ろしました。
追伸 : 同世代の星、菅田将暉との初タッグということで気合い満々で挑んでおります。めちゃくちゃ名曲出来ちゃったっぽいのでご期待ください!

とコメントされていました。

 

楽曲は一体何を歌ったものなのか、常田さんのコメントを元にこの記事ではじっくり考察していきます。

 

骨助
骨助

早速ですが本題の歌詞を見ていきましょう…!

 

歌詞

突き止めたい
叶わない
君の正体は
迷宮入りの
難解なミステリー

心変わり色変わり
軽やかに姿を変えたのは
悲しいほどの夕暮れ
僕の知らない君は誰?

急行列車が通り過ぎた
寂れた駅のホームには隙間風が吹き抜けた
君の姿はどこにも見当たらなくて

時を経て通話画面に映った君は
もう僕の知らない君でした
幸せそうに笑うから
つられて僕も笑ってしまった

何度でも
何度でも
塗りつぶして
汚れた悲しみの
上から白い絵の具で

全てを台無しにして
放り出してしまった夜さえ
キャンバスは色付くから
涙滲んでにわか雨

記憶の中の君と
今の君はどちらも真実で
鮮やかに色めく君は
もう僕の知らない色

何度でも
何度でも
塗りつぶして
今の君にお似合いの
何色でも構わないの

伝えたいこの想い
それすら叶わないけど
口にすれば単純な強がり
隣に僕が居なくても

突き止めたい
敵わない
君の正体は
迷宮入りの
難解なミステリー

心変わり色変わり
軽やかに姿を変えたのは
悲しいほどの夕暮れ
僕の知らない君は誰?

 

作詞:Daiki Tsuneta

歌詞の意味・解釈

突き止めたい
叶わない
君の正体は
迷宮入りの
難解なミステリー

心変わり色変わり
軽やかに姿を変えたのは
悲しいほどの夕暮れ
僕の知らない君は誰?

ミステリ作品の主題歌らしく、と言うべきか、楽曲は「君の正体を突き止めたい」という楽曲主人公の願望を起点にスタートします。

しかし、その願いは《叶わない》と直後に断念されてしまいます。

 

常田さんは先ほど紹介したコメントの中で、「一つの事件にしても一人の人間にしても、それらは実に多面的で色々な顔を持っているものです。」と語っていました。

自分でも自分自身のことを全てわかっていないのに、人間は他人のことを完璧に理解することなどできるはずがありません。

例えわかった気になっていたとしても、それはある一面だけがその人の全てであると勘違いしているだけでしょう。

明確にこの楽曲の背景にあるのは、人間はいろんな顔を持っている、正体を突き止めることのできない複雑な生き物であるという事実。

つまり、《君の正体は迷宮入りの難解なミステリー》である、ということです。

 

この前提を元にして、楽曲はより具体的でより物語的な話へと展開していきます。

 

1番

急行列車が通り過ぎた
寂れた駅のホームには隙間風が吹き抜けた
君の姿はどこにも見当たらなくて

1番ではストーリーが物語的に綴られていきます。

 

列車が通り過ぎてしまった、君のいない寂れた駅のプラットホーム。

風を完全に遮ってくれる壁などないし、列車は止まってすらいないので人の乗り降りもありません。

列車の喧騒の後に訪れた静寂のひと時。

表現のそこかしこに、物足りなさや虚しさのような感情が見て取れます。

 

どうやら主人公は「君」との別れを過去に経験しており、今は離れ離れになっているようです。

 

時を経て通話画面に映った君は
もう僕の知らない君でした
幸せそうに笑うから
つられて僕も笑ってしまった

主人公が「君」と別れたのはとうの昔の話だったようで、ここでは主人公と「君」がテレビ通話を通じてやりとりする現在の場面が描かれています。

しかし時が経てば人は変わります。

そこで幸せそうに笑う「君」は、もう自分のよく知っている過去の「君」ではありませんでした。

 

離れ離れになった「君」が、すっかり変わってしまって過去の「君」とは全く違う人物になってしまった。

そんな別れと残酷な時の流れを憂いた失恋ソングは世に数多ありますし、そこに名曲が多いのも事実です。今回の楽曲も決してその例に漏れません。

しかしながら、この「カメレオン」が単にそれだけを歌った楽曲であるとは私は思いません。

 

《幸せそうに笑うから つられて僕も笑ってしまった》

確かにそこにいるのは僕の知っている「君」ではないけれど、今の「君」の姿も愛おしくて僕も笑ってしまった。

この楽曲で描かれているのは、【「君」が変わってしまったから寂しくて悲しい】そんな感情のさらにその先にあるものです。

 

サビ1

何度でも
何度でも
塗りつぶして
汚れた悲しみの
上から白い絵の具で

全てを台無しにして
放り出してしまった夜さえ
キャンバスは色付くから
涙滲んでにわか雨

サビで描かれているのは、恐らく主人公と別れてから変わってしまった「君」の話でしょう。

「君」というキャンバスには、主人公との別れの悲しみの上に既に幾重にも色が塗り重ねられ、その姿は主人公の知っているものとは異なるものに変化してしまいました。

 

しかし、「思い出を全て白で塗り重ねて台無しにしてしまったそんなキャンバスでさえ、最後には美しく色づくのだ」とここではその変化を肯定的に捉えています。

これは一体どういうことなのか。この後の歌詞を見ながら解説していきます。

 

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