TwitterはこちらApple Musicのレビュー

【星野源/喜劇】歌詞の意味を徹底解釈!”家族”とは何かを歌った「SPY×FAMILY」主題歌。

2番

劣ってると 言われ育った
このいかれた星で
普通のふりをして 気づいた
誰が決めつけた
私の光はただ此処にあった

2番でも1番同様に、Aメロではこの星で生きる苦難が綴られています。

 

劣っていると言われ、周りと同じではいられなかったあぶれ者。

しかし誰かに無いと決めつけられていた自分の光が、此処でなら見出せた。

此処でなら希望を感じられた。

そんな場所が彼にとっての【家族】だったのでした。

 

あの日ほどけた
淡い呪いに
心からのさよならを

生まれ落ちた日からよそ者で、泣きじゃくって過ごしてきた長い長い辛い人生。

しかし家族として時間を過ごす限り、そんな呪いはほどけて地獄を忘れていられます。

 

だから、呪いのような人生にさよなら

《あの日ほどけた 淡い呪いに 心からのさよならを》

 

サビ2

顔上げて帰ろうか
咲き誇る花々
「こんな綺麗なんだ」って
君と話したかったんだ
どんな日も
君といる奇跡を
命繋ぐキッチンで
伝えきれないままで
ふざけた生活はつづく

《咲き誇る花々「こんな綺麗なんだ」って君と話したかったんだ》

一人ではそんな感動を共有する相手などいないし、いちいち感動することすらもないのかもしれません。

 

感情を共有できる相手がいるという喜び。君と帰り道を歩ける幸せ。

この奇跡には感謝しかない。

だけど感謝を全て伝えきれることもないし、親しすぎる間柄では感謝の言葉をいちいち口にしないことがほとんどでしょう。

そんなふざけた生活。家族とはそういうものなのかもしれません。

 

3番

仕事明けに
歩む共に
朝陽が登るわ ああ
ありがとうでは
足りないから
手を繋ぎ

《仕事明けに歩む共に 朝陽が登るわ》

具体的な景色が描き出されることで、一気に楽曲に引き込まれます。

 

《ありがとうでは 足りないから 手を繋ぎ》

誰もがきれいだな、素敵だなと思えるエモーショナルで憧れる情景。

ここまで内面の描写が中心でこの家族の関係性が見える歌詞は少なかったのですが、これだけで十分すぎるくらい美しくてハートフルな歌詞だと感じさせられます。

 

ラストサビ

永遠を探そうか
できるだけ暮らそうか
どんなことがあったって
君と話したかったんだ
いつまでも
君となら喜劇よ
分かち合えた日々に
笑い転げた先に
ふざけた生活はつづくさ

《永遠を探そうか できるだけ暮らそうか》

星野さんらしい表現です。永遠に続けようとは歌わないし、きっと永遠があるとも思っていないでしょう。

でもできるだけ一緒に暮らしていたい。そう思える不思議な関係。それが家族。

 

現実は地獄のような場所で、決して明るいものではありません。

でも君と過ごす生活はふざけていて、腹を抱えて笑っていられる。

たとえこの【夫婦】や【親子】といった関係がまやかしだったとしても、この幸せな生活が真実ではなかったとしても、それがどうしたことか。

嘘で何が悪い。地獄でなぜ悪い。

 

悲劇的な人生の中にあるふざけた生活、すなわち「喜劇」こそが、彼にとっての【家族】というものの本質だったのではないでしょうか。

 

【星野源/喜劇】

歌詞の意味の解釈でした!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました