2番
涙で濡れた君のその声が この世界の
罵詈雑言、不条理、妄言に 溺れたりなんかしないように空の青さに 余りある広さに負けぬよう
気高くずるく ここで抗ってる
2番冒頭の歌詞はこの楽曲のRADWIMPSの立場であり、ドラマで言う弁護士の立場を歌ったものでしょう。
勇気を出して一歩を踏み出した誰かが世間の荒波に溺れてしまわぬように、自分は声をあげて抗い続ける一人であり続ける。
世の中の不条理に対して誰かがあげた声がかき消されてしまわぬように、法の下で戦い続ける。
それが彼らが楽曲や劇中で担おうとする役割なのだと思います。
《今に泣き出しそうなその声が 世界にかき消されてしまったら
僕がマイクを持って向かうから 君はそこにいてくれていいんだよ》
RADWIMPSが2009年にリリースした楽曲「One man live」にはこんな歌詞が登場します。
まさに今回の「人間ごっこ」のこの部分の歌詞と同じことを歌った歌詞です。
必死に声を上げようとする誰かに寄り添い、力になろうとする彼らのスタンスは13年の時を経ても一貫して変わっていません。
一瞬めいて 永遠めいた この真実めいた現実を
「致しかたない」で終わらしたくないだけ もったいないでしょ人間ごっこ 人生ごっこ でも君は笑っていられんの?
一切合切 安全装置をフルスイングで 捨てる今
人間の真似事をして暮らしていると、納得できないこともたくさんあるでしょう。
笑顔と謙遜と同情と、自己犠牲、朝起床に優しさと、優に一億は越えそうな人間として生きるための必要事項。
世の中の罵詈雑言や不条理、妄言。
人間ごっこをする私たちはそれらを受け入れたふりをして生きています。
RADWIMPSはそんな人々に、本当にそれでいいのかと問い掛けます。
《「致しかたない」で終わらしたくないだけ もったいないでしょ》
自分で自分を諦めて、納得のいかないことを「致し方ない」で終わらせちゃもったいないじゃん、と。
楽曲「会心の一撃」でもそんなことを歌っていたような。
《安全装置をフルスイングで》
ここでもあくまで「人間ごっこ」なので、人間ではなく機械のような表現が用いられています。
ラストサビ
この手すり抜ける 数えきれない 期待を
眺め続けることを 「生きる」と呼ぶの?届かぬ声をいくつおし殺せば 僕の
身体突き破り 君の中まで弾け飛ぶのだろう
この手すり抜ける未来や期待を、何もせずにただ眺め続けることを「生きる」とは呼ばない。
声を押し殺しても仕方ない。
感情装置をフルスペックで使って、安全装置をフルスイングで捨て去って、自分らしく声を上げろ。
この楽曲でRADWIMPSはそんなことを歌っています。
13年以上前から変わらない彼らの信念を感じる歌詞だと感じました。
【RADWIMPS/人間ごっこ】
歌詞の意味の解釈でした!
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