【まふまふ】の
「とおせんぼう」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
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楽曲名「とおせんぼう」とは
「とおせんぼう(通せんぼ)」とは
人や車が通行できないようにすること。
という意味になっています。
子供間のいたずら、いじめも連想されます。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
音楽 まふまふ
絵 茶々ごま
映像 MONO-Devoid
によって、構成されている。
メッセージ性のあるテキストと
メロディーとともに
切り替わるイラストが特徴的です。
白の世界観が本当に素敵ですね。
また、イラスト下部の
いっぱいに広がる花は
「白菊」である可能性が高いです。
そして後ろにあるのは「松」
白菊の花言葉は 「真実を求める」
松の花言葉は 「哀れみ」「同情」
という意味を持ちます。
楽曲に込められたメッセージと
関与している気がしてなりません。
今回は、MVの解釈も
下記の歌詞解釈で同時に行っていきます。
歌詞
笑われないように息をひそめて
どこかに消えた黄昏の空
明日は鬼の手の鳴るほうへ
上手に生きていこうもうちょっとボクを嫌って
うんいいよ 強くたたいて
嫌われるより 嫌われ未満が怖い
ボクはここにいるよね ね?とおせんぼ とおせんぼ
ここからボクはとおせんぼ
溢れてひとり 影踏むばかりかくれんぼ かくれんぼ
誰も見つけてくれないの?
いないないないない
ボクがいないないなあ透明色の雲になるより
嫌われ者の名札をください
擦りむいてわかる ひざの痛みが
ボクを数えてくれるそんなんじゃダメだと言って
うんいいよ 強くたたいて
この白線の内側に押し寄せる
空白だけは怖いな なわすれんぼ わすれんぼ
ボクのことはわすれんぼ
手を振ってひとり 塗り絵の中で知らないよ もういいよ
君もどっかに行っちゃえよ
いたいたいたいたい
胸がいたいたいなあとおせんぼ とおせんぼ
「みーつけたっ」
とおせんぼ とおせんぼ
それなら君はとおせんぼ!
騙されないように…巻き込まないように優しくしたら泣いてしまうよ?
いたいたいたいたい
胸がいたいたいなあいないいないばあ
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歌詞の意味・解釈
1番
笑われないように息をひそめて
どこかに消えた黄昏の空
明日は鬼の手の鳴るほうへ
上手に生きていこう
- 「とおせんぼう」というタイトル
- MV中の主人公の姿
- 歌詞の内容
から察するに、
主人公は「いじめ」を受けています。
黄昏とは、“物思いにふける”
という意味が一般的に
連想されると思いますが
実はこの使い方は間違っていて、
黄昏の本当の意味は
日が暮れて薄暗くなるという意味です。
下手に目立って、罵られないように、
必死に息を潜めている主人公。
すると、いつの間にか夜になって、
また明日を迎えるのです。
もうちょっとボクを嫌って
うんいいよ 強くたたいて
嫌われるより 嫌われ未満が怖い
ボクはここにいるよね ね?
嫌われるより 嫌われ未満が怖い
逸脱した、言葉遣いですね。
主人公はいじめられていますが、哀しくもそれによって自分の存在を見出しているのです。
存在価値がなくなる「無関心」
に比べれば、
辛くとも存在価値のある「いじめ」
の方が、まだマシなのです。
サビ1
とおせんぼ とおせんぼ
ここからボクはとおせんぼ
溢れてひとり 影踏むばかりかくれんぼ かくれんぼ
誰も見つけてくれないの?
いないないないない
ボクがいないないなあ
「とおせんぼう」と言って
疎外されてきたのでしょう。
一人ぼっちで、自分の影と向き合う日々。
存在価値を見出せるはずの「いじめ」も
気付けば、孤独を生んでいて、
自分が消えていくように感じているのです。
主人公が1番恐れていた事態。
誰も見つけてくれないの?
と、誰かを求める主人公。
MVでは、主人公に近づく女の子が描かれています。
この後どうなっていくのでしょうか。
2番
透明色の雲になるより
嫌われ者の名札をください
擦りむいてわかる ひざの痛みが
ボクを数えてくれる
ここでも1番と同じように
痛くても、辛くてもいいから
自分の存在価値を求める主人公
が描かれています。
皮肉にも、痛みだけが生を実感させてくれるのです。
そんなんじゃダメだと言って
うんいいよ 強くたたいて
この白線の内側に押し寄せる
空白だけは怖いな な
白線というのは、
主人公と周囲の友達との境界線を表す。
つまり、白線の内側は、主人公サイド。
“自分が空白に侵されて
なくなってしまうのが怖い”
と解釈できます。
1番と相も変わらず、とにかく自分の存在が消えるのだけは嫌なのです。
裏を返すと、「自分の存在を肯定したい!」
という、本音が垣間見えます。
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コメント
すごい!
私もこの男の子はいじめられてるのかなーぐらいな感じでは思ってたけど、こんなに深い意味があったなんて……)・o・(
これからこの曲聞いたら泣いちゃうな……
レイラくんさんコメントありがとうございます。
ただの「いじめの歌」では終わらないところが素敵ですよね。
見てて泣いちゃいました…!
こういう解釈見るの大好きです!
まふくん本人の解釈はどうだったんだろう…
りあさんコメントありがとうございます。
他人の解釈見るのって楽しいですよね。
真意はどうなのでしょう、、、ただ敢えて個人の解釈に委ねることで複数の解釈ができるのは、それはそれで素敵なことですよね。
いじめ受けている僕は、何だか結構、体に染みる。
まふまふくん本人の解釈を一番聞きたいけど、みんなの解釈もいい。
何だか楽しいこともない、ココロも壊れた僕にとっては一番支えになった曲だと思います。