【RADWIMPS(ラッドウィンプス)】の
「PAPARAZZI(パパラッチ)
~*この物語はフィクションです~」
についてMVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
本楽曲はアルバム
「ANTI ANTI GENERATION」
の収録曲となっています。
衝撃的なMV・歌詞が意味するものとは?
是非、最後までご覧ください!
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楽曲名「PAPARAZZI」とは
「PAPARAZZI(パパラッチ)」とは
〔報道カメラマンが〕写真を撮る。
また、それを行う職業。
という意味になっています。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
MVの監督は、前作『人間開花』の
ジャケット・ヴィジュアル
最新アーティスト写真を手掛けた
アート・ディレクターの永戸鉄也が務めている。
- 子供
- 父さん
- 野田洋二郎
の三者から織りなされる本MV。
視聴された方は既知だと思いますが
このMVが、とにかく衝撃的なのです!
実はこのMVは歌詞(物語)とリンクしていきますので、今回はMVも歌詞の細かい解釈と一緒に同時解説していきます。
では、本題の歌詞に迫っていきます。
歌詞
ねぇねぇお父さんお父さん
今度の国語の宿題で
お父さんのお仕事って
課題で明日までに作文書くの
皆の前で発表もしなきゃで
本当に嫌だけど頑張るよ
先生も皆のお父さんの
自慢を楽しみにしてるってそうかい いいかいお父さんの
仕事は普通とはちょっと違う
大きな意味では世の中の人に
娯楽を提供してるんだ役者さんミュージシャン
スポーツ選手や著名人
家の前だとか仕事場でも
どんな所だって張り付いて
その人の日々の監視をする
そういう仕事をしてるんだ
そして何か悪さをしたり
面白いことが起こったりすると
それをすかさず記事に書いて
世間の皆に知らせるんだ
体力も根気も無きゃいけない
とても大変な仕事なんだ何ほざけ
盗撮盗聴尾行張り込み
好きなだけやりたい放題
天誅下したつもりかね
してやったり顔が見え見えで
気持ちがねえどうにもこうにも悪いあんたらはどれだけ立派な人生なんだ
どの面下げてんなことしてんだ
倫理に反したあんたらが
なに不倫だ不純だいってんだ
国家権力にはへこへこします
弱い者虐めが板に付きます
あんたの子供の頃の夢は
まさかそれじゃなかったよな?知りたくもねえ必要もねえ
ただ誇りを持ってそれしてんならね
どかどか踏み込んで来る割に
こそこそ逃げたりすんなよあんた
卑怯を絵に書いたあんたの言葉
薄っぺらすぎて悲しくなんさ「君の名は。」の大ヒット
が起こるとすかさず出てくるゲスなやつ
ぽっと出で出てきたわけじゃねえ
こちとらメジャーで10余年
こんな変わり者の俺の音楽を
待ってくれてるファンたちと
絆を一つずつ作り上げ
毎度アリーナツアーやってんだ馬鹿かそれがなんだ
俺のとこなら百歩譲ったとしても
実家の親の家にへばりついて
堂々直撃してきたな?
息子さん苦節10年 成功して良かったですね
親御さんとしてどうですか?
あんたの親にも聞いたろか良かったですね息子さん
無事立派に大きく育たれて
朝から車の中で一般市民の家の前張り込んで
嫌がるのを無理矢理話聞いて
許可も取らずに写真撮って
雑誌に載せて稼いだ金で
今日も生きている息子さんに
一言何かありますかないですか
無いわけ無いですよね?
無くても聞いてくるのが息子さん
絞り出してでも言ってごらんお父さん凄いね
お父さんがいないと
困る人達いっぱいいるね
やっぱかっこいいねお父さん
いつまでも僕の自慢だよでも良いかい?中には
父さんのこの仕事を馬鹿にしたり
軽蔑したりする奴もいるんだ
だけど父さんは負けないよ
父さんは胸を張って生きている
求められるからやっている
父さんの仕事を
楽しみにしてる人のために頑張るよハイハイ自分の仕事に自信を
持っているのは結構です
堂々と今日も胸を張って
生きててなによりです
じゃあ尾行がバレてカメラ向けられても
堂々と逃げず答えろや
カップルのふりで隣座って
ストーカーばりに盗み聞くな人間不信情報不信
頭がおかしくなりかけた
それでもさ 笑うのか?
あんたらにゃ何も伝わらんか
煽って報するテレビが悪い
こぞって食いつく世間が悪い
求められるからやっている
すごいね神様みたいだねあんたの僅かなマンマのために
世間の僅かな娯楽のために
抹殺された人々は
それでも生きていくんだから俺はやるべきことをやっている
君は恥ずべきことをやっている
恥ずかしくないと言うのなら
隠れず盗まず生きてろや
目を見て話が出来なくて
なにが堂々と生きてるだお父さん書いたよ頑張ったよ
明日の発表楽しみだ
皆の前で胸を張って
大きな声で読んでくるねありがとな 本当にな
お前は誇れる息子だな
そうだ明日のことだけど
しばらく休みもなかったし
一緒に遊んでやれなかったから
家族旅行にでもいこうか
だから学校は休んで良いぞ
先生たちには内緒でな
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歌詞の意味・解釈
子供①
ねぇねぇお父さんお父さん
今度の国語の宿題で
お父さんのお仕事って
課題で明日までに作文書くの
皆の前で発表もしなきゃで
本当に嫌だけど頑張るよ
先生も皆のお父さんの
自慢を楽しみにしてるって
前提ですが、本楽曲の歌詞は
- 子供
- 父さん
- 野田洋二郎
の言葉によって綴られていく変わり種な構成。
子供→父さん→野田洋二郎
と順にターンが回ってきます。
まず、子供パートからスタート。
子供が学校で出された宿題は
「父さんの仕事についての作文」
発表会が明日あるから、聞かないといけない。
本当に嫌だけど
という歌詞が意味深ですね。
宿題の存在が嫌というよりは、父さんの仕事内容を発表するのが嫌だと言わんばかりの表現。
続いて、父さんパートに移ります。
父さん①
そうかい いいかいお父さんの
仕事は普通とはちょっと違う
大きな意味では世の中の人に
娯楽を提供してるんだ
“大きな意味では世の中の人に
娯楽を提供してるんだ”
この言葉選び。
特に“大きな意味では”という部分から
自分の仕事内容に、後ろめたさを感じていることが伝わります。
大きな意味で言うと娯楽
ということは
狭い視点で見ると、娯楽とは反対のことをしている。自身で無意識にそう思っている。
役者さんミュージシャン
スポーツ選手や著名人
家の前だとか仕事場でも
どんな所だって張り付いて
その人の日々の監視をする
そういう仕事をしてるんだ
そして何か悪さをしたり
面白いことが起こったりすると
それをすかさず記事に書いて
世間の皆に知らせるんだ
体力も根気も無きゃいけない
とても大変な仕事なんだ
ここで綴られるのは
肝心な父さんの仕事内容。
皆さんお分かりと思いますが、父さんの仕事は楽曲タイトル名でもあるように「パパラッチ」
- 悪いこと面白いことを皆に伝える
- 体力や根気がないとできない
- とても大変な仕事
そう父さんは子供に伝えます。
あくまでもポジティブに。
野田洋二郎①
何ほざけ
盗撮盗聴尾行張り込み
好きなだけやりたい放題
天誅下したつもりかね
してやったり顔が見え見えで
気持ちがねえどうにもこうにも悪い
ここで、野田洋二郎パート。
何ほざけ!
と、割り込むように入っていきます。
歌詞の文面から分かるように、野田さんが演じるこのパートは、パパラッチに対して敵意剥き出しの様子。
あんたらはどれだけ立派な人生なんだ
どの面下げてんなことしてんだ
倫理に反したあんたらが
なに不倫だ不純だいってんだ
国家権力にはへこへこします
弱い者虐めが板に付きます
あんたの子供の頃の夢は
まさかそれじゃなかったよな?
あんたらが指すのは「パパラッチ」
彼らを、倫理に反していると言っています。
倫理とは、人の道。つまり道徳のこと。
人のプライベートに土足で入り込むような道徳心のなさそうな連中が、文春なんかで他人をつるし上げる。
その様子を、弱い者虐めと言って
しまいには「子供からの夢だったの?」
と皮肉を込めた一言を放つ。
知りたくもねえ必要もねえ
ただ誇りを持ってそれしてんならね
どかどか踏み込んで来る割に
こそこそ逃げたりすんなよあんた
卑怯を絵に書いたあんたの言葉
薄っぺらすぎて悲しくなんさ
知りたくもねえ
が指すのはパパラッチの仕事を
子供に伝える父さんの言葉で
必要もねえ
というのは、パパラッチ自体に対する思い。
- 人が隠しているプライベートを暴く
- 見つからないように隠れてカメラを向ける
そんな矛盾した行動を「卑怯」と言っています。
更に続いていきます。
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コメント
最初の本当は嫌だけどは宿題skitで分かるようにシンプルに嫌なのかと予想します
I RAZZ PAPAは100%狙っています。
razzの意味を滑り台のシーンで紹介かつ滑り台で父と子の立場が逆転しているところで表現していると思っています。
この歌って「君の名は。」を基にしたわけじゃなくて、「HINOMARU」がネットニュースにまでなったことでわざわざ「君の名は。」まで持ち出して取材をしてきた記者に対しての風刺では無いかとも取れると思います。
また、アルバム初回限定のDVDでもそれらしいこともチラッと洋次郎が話していましたしね…
真相は分かりませんが…
コメント失礼します。最後のお父さんのシーンですがカメラの視点的に子供の目線に一致してるような気がします。その時にお父さんを見ているとどうも目が合っているとは思えません(何か子供の向こうを見ているような?)。さらに動画だとわかりやすいのですが、お父さんはこのシーン口から上が全く動いていません。このことから、やはり自分の職業に後ろめたさをもち、堂々と生きられない人間である、というような洋次郎のメッセージではないかと考えます。
長文失礼しました!
おそらくこれは実話なのでしょう。しかし、「この物語はフィクションです」とかいている以上、RADWIMPS側はマスコミに批判されても「フィクション」という逃げ道(?)をつくることができます。たとえば、パパラッチ側が「立派な仕事だ!」と批判しても、「フィクションだよ?なんで作り話に批判をするの?」と言えてしまう、ということです。逃げ道をつくるのがどう感じるかは人それぞれですけれども、私はこれほどストレートな歌詞なのに曲名でフィクションとかいていることが、洋次郎らしくていいな、と思いました!
曲名のフィクションについて追加です。RADWIMPSだけに批判がくるのは別にいいのだと思います。しかし、歌詞にある通り、家族や交際相手にまで影響が出るのはRADWIMPSだけの問題ではありません。それを避けたのだと思います。
なんにしても、先ほどのコメントでは「逃げ道」と表現してしまいましたが、パパラッチ側に喧嘩を売っている、攻撃的な意味での「この物語はフィクションです」なのだと思います。